カテゴリ:自然を表現する文
/\/\/\[高妻山]/\/\/\
高妻山は戸隠連山の最高峰で2353mの山です。 ・その側に、すぐ間近に、高妻山がスックと立っているからである。スックという形容がそのままあてはまる気高いピナクルである。殆どその土台から絶頂までの全容が望まれる。 ピナクルとはPinnacleで尖った峰です。 ・五地蔵から先は、六弥勒、七薬師、八観音、九勢至を通って、高妻山の頂上には阿弥陀如来がまつってあったそうである。そこから更に、十一あしゅく、十二大日を過ぎると乙妻山で、その頂上には虚空蔵菩薩があったという。 勢至は、阿弥陀仏の右方にあって知恵を表わす仏様です。修験道の山らしい地名がつけられているようですね。 奈良南部も修験道の地で、菩薩の名を持つ山が連なっています。歩いていると白装束の山伏さん一行とすれ違ったり、ほら貝の鳴り響く音が遠くから聞こえてきたりします。山上ヶ岳は今も女人禁制です。 /\/\/\[男体山]/\/\/\ 男体(なんたい)山は日光東照宮の西に聳える2484mの山です。 ・一たびは喜び、一たびは悲しみ、心魂持し難し──この最後の言葉がまことに簡潔適切である。幾度も失敗した宿望の山頂に遂に達した時、歓楽極まって哀傷多しの感動の起こることは、大ていの登山家におぼえがあろう。 「心魂持し難し」は、782年に登頂した勝道上人のことを記した空海の書『性霊集』という古書からの引用箇所です。 勝道上人は三度目に二度のビバーク重ねてやっと頂を制しました。今と大違いなのは山道のないことです。あって獣道。進む速度は十分の一以下で危険は十倍以上は固いでしょうか。 ・すべての湖はその傍にそびえ立つ山の姿で生きてくるが、中禅寺湖と男体山という取り合わせほど過不足なく、彼我助け合って秀麗雄大な景色を形作っている例も稀である。 日光は一度訪れてみたいなと思ってる地でした。中禅寺湖越しに男体山をじっくり眺めてから登頂するのがよさそうですね。 /\/\/\/\/\/\/\/\/\ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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