カテゴリ:自然を表現する文
/\/\/\[丹沢山]/\/\/\
丹沢山は、神奈川県の北西部を占める広大な山塊の中央部に位置する1567mの山です。丹沢山からずっと厚木市によった所に1252mの大山、西に1601mの檜洞丸、北西に最高峰1673mの蛭ヶ岳といった峰が、東西40km南北20kmの広大な山海の中に聳えています。 ・丹沢という名前が世間一般に強く印象されたのは、関東大震災だろう。その震源地として急に有名になった。しかし登山者が大勢押しかけるようになったのは、それよりずっと後で、おそらく山麓を小田急電車が走るようになり、距離の近い横浜山岳会が塔ヶ岳の上に山小屋を建てた頃からであろう。横浜山岳会の丹沢に対する貢献も忘れてはなるまい。 関東大震災は、小田原と三浦半島で15秒の間をおいて発生した2つの大地震が重なったものだそうです。丹沢山地では地盤の沈降と土石流がおこり、谷の地形を特徴的なものにしました。 ・私が百名山の一つに丹沢山を取り上げたのは、個々の峰ではなく、全体としての立派さからである。丹沢山塊という名称は、多分、高頭式の『日本山岳志』から始まったのだろうと思うが、ただ表尾根を歩くだけでなく、その奥深く入れば、山の規模は大きく複雑で、容易にその全貌をつかめない。 都会と自然がこれほど接近している例は日本でも珍しいと、映像でみた『日本百名山』で語られていました。丹沢に踏み入ったのを端に山に魅せられる人が少なくないのだそうです。 /\/\/\[富士山]/\/\/\ 日本一の富士山ですが、この書中では世界一であると力説されています。 ・世界各国にはそれぞれ名山がある。しかし富士山ほど一国を代表し、国民の精神的資産となった山はほかにないだろう。「語りつぎ言ひつぎゆかむ」と詠まれた万葉の昔から、われわれ日本人はどれほど豊かな情操を富士によって養われてきたことであろう。 登頂記によると、早い時期から登られた高峰として富士は世界記録に含まるのだとか。普段、山に通わない人でも「一度は富士山を」と志す民衆的な山で、一夏の登山者数も世界一だろう、ともあります。 金剛山の登山者数は富士山に次いで多い、と何かで読んだ覚えがあります。とすれば、金剛山は世界第2の可能性があります。ただし「重複する人を除く」という条件をつけたら、金剛山は第2から一気に転落、後ろから数えたほうが早い、とまではいかないにしても一般的なあたりにおさまるように思います。 ・富士を語ってやまなかった小島烏水氏の文章に「頂上奥社から海抜一万尺の等高線までは、かなりの急角度をしているとはいえ、そこから表口、大宮町までの間、無障碍の空をなだれ落ちる線のその悠揚さ、そのスケールの大きさ、そののんびりとした屈託のない長さは、海の水平線を除けば、凡そ本邦において肉眼をもって見られ得べき限りの最大の線であろう」とある。 私はまだ富士山に登ったことがありません。関西発のバスツアーのパンフを何度か手にしたことはあるものの行動にはいたらずでした。眺めて素晴らしい山が登って素晴らしいわけでない、という気持ちがブレーキになっていました。しかし最近は、眺めるにしても、当の山に登ったという体験をもっていれば、その登山が好くても悪くても、景観は感慨一入になるんだろうなと思うようになりました。 春春から鍛えているので体力的に登頂はできると思います。富士山は7月1日に山開きです。今年は登りに行くつもりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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