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慈尊院の奥から山道に入ると、しばらくは柿畑のなかを歩く。桃、柿、ミカン、梅干は和歌山の特産物である。柿の実りの時節、色づいた柿が道に枝を伸ばす。
▲柿のなかを歩く 李下に冠を正さず、柿下でパッキングしなおさず。もしかしたら渋かもしれない柿に手を伸ばさなくとも、この辺りの林道では農産物の無人販売所が所々にあり、安いところでは、スーパーのチラシ特価でも比較にならないほどのお得価格で売られている。それらは外観がすこし黒ずんでいたりするが、中は綺麗で、種なしで甘い。 観光地のそばにある販売所、有人の販売所は安くない。安く買うなら、山の方、無人の販売所がおすすめだ。無難に買いたいなら、「やっちょん広場」というファーマーズマーケットもある。ここでも土産物屋よりは安い。橋本方面へトレッキングに来た際は、格安の農産物販売所を押さえておいて、買いものをするのも楽しみのひとつであろう。この日、私は爆安でたくさんの柿を買って帰った。 ▲百円で6個入りはざら。多いと10個も。 「大門(おおもん)」が高野山の入り口だから、分岐では常に、大門を指す道標を選んで歩いていく。最初に登りが続くが、展望台を過ぎると、ずっとなだらかな道が続いた。 最初の十町ぐらいは、あった、あったと町石を確認していたが、そのうち景観の一部になった。山腹をうねうねと進む道が続いた。同じような景色がずっと続いた。畑の道で振り返れば紀ノ川の展望が得られたが、林間に入るともう展望はなく、草花も寂しい。 町石道は有名なトレッキング・コースではあるが、景観や周囲の雰囲気を楽しみながら歩ける道ではない。どちらかというと変化に乏しく単調な道である。 ▲こういう道が何キロも続く 鳥居がふたつ並ぶ「二ツ鳥居」を過ぎ、ゴルフ場の脇を通り抜け、車の音が聞こえてくると60町石の立つ「矢立(やたて)」である。慈尊院から120町、約13km。高野山ドライブウェイを横切る場所で、ここには茶店や自販機がある。逆にいえば、慈尊院からここまで自販機ひとつないということで、とくに夏場はこのことに留意せねばならない。 矢立を越すと、7町石近くの大門まで53町、約5.8km。矢立で2/3クリアだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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