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よくこれだけ登ってきたなと思う標高差を下って、ようやく平坦な里山ランになった。加悦山の家のエイドで手を洗わせてもらった。
山を降りると再び地元の人の暖かい応援を受けるゾーンだ。辻で待つ子供たちが走り抜ける走者に「頑張ってー」の声。男性は「頑張れ!」の命令形だが、女性や子供たちからは「頑張ってー」の依頼の形。さりげなく言葉使いが優しい。ありがとうの御礼を言ったり手を振ったりしてリアクションを返すようにした。
▲山を降りて里山ラン
鍋塚を降りた道をまっすぐ行くと谷垣という交差点で176号に出合う。コースはその手前で北へ上がる。まっすぐ176号には出ずに、ゴールと反対の方向へ膨らむのだ。山を降りてなお遠回りする理由は、少し北によさの町の観光資源「与謝野町立古墳公園」があるからだ。
▲古墳公園内を走り抜ける
園内を蛇行する散策路を巡る。観光PRがコンセプトのコースにふさわしい。
写真は古代復元住居で、高床式の穀物倉庫である。4世紀後半ごろに作られた古墳の間を抜けると176号線に出る。176号線に出ると道の駅まで歩道を一直線にラストの3.5キロ。長く感じられる3.5キロである。
降り続く雨で大きな水溜りが歩道に出来ていた。それを飛び越え避けてして走った。力を抜かず走り通した。残り2キロ、残り1キロ。SL広場が見えてくると、もうゴールだ。
道の駅の方へ折れると最後の登り。去年同様、会場の放送でゼッケン番号と名前の紹介があった。注意深く聞いていたのはおそらく自分だけ。でも、えぇじゃないか。
3時間かかった去年より約1割短縮することができて、2時間43分でゴール。
▲ゴールの瞬間(前が私)
珍しく私の走っている写真を載せることができた。これは大会スタッフのカメラマンが撮ってくれたもので、後日郵送されてきた写真をスキャンしたものである。写真サービスは大会参加費(\4,000)に含まれているようで、追加費用はかからない。嬉しいサービスである。
ゴール横の完走証配布テントに行くと、タイムと順位の入った完走証が貰えた。すばやい処理。チップを使うならこうであってほしい。
飲み放題のドリンクと食べ放題のバナナを戴いて、抽選券で三角籤を引いた。去年の巨峰1キロふたたび!と気合を入れたが、当たったのは姫リンゴ1袋。フルーツは嬉しい。弁当券と豚汁券を引き換えてテント下でランチを食べた。九月下旬、日本海寄りの地、雨の日、幾山越えて疲れた体。この条件が揃うと、おにぎりと豚汁の美味しさ、五臓六腑にしみわたる。
関係者がコースの誘導ミスについて会話していた。どうやら鍋塚へ向かう所で、トップから何名かを誤った方向に誘導したそうだ。選手が途中で気付いて引き返して、来るものに違うと教えながら戻ってなんとか収束したが、誘導ミスの巻き添えを食った先頭グループは往復2キロ以上のロスがあったとか。
いて欲しい分岐にスタッフがいてくれずコースを誤ることは、東山三十六峯やチャレンジ生駒で私も経験あるが、こういうのは通常選手の負うリスクとされる。しかし、分岐にいたスタッフが違う道へ導いたのだから、これはもう主催側として平謝りするしかない。
当日の会場放送と、写真送付に同封された書面にてお詫びの言葉が述べられていた。
私はまったく影響受けずなので他人事だ。でも、分岐点のコース誘導の責任の重さを教えられた。スタッフとして大会に協力する場合、エイドの失敗なら誰かに渡し損ねるぐらいだろうけど、コース誘導の失敗は場合によっては大会全体を台無しにする。よく覚えておこう。
鍋塚手前のきつい登り以外はだいたい走り通したし、目標であった悔いのない走りは達成できた。嬉しいのは嬉しい。でも、今年のチャレンジダイトレのときもそうだったが、それなりに満足のいく結果を出せたことは、嬉しさと同時に来年はこのタイムを上回れないんじゃないかという不安を感じて、嬉しさの半分を返却させられる気分だ。
今日がんばって走れたことを素直に喜べばそれでいいのだろうけど、こういう公認コースでもない大会のタイムは、過去と未来の己のタイムと比較してなんぼのものだから、やっぱりそこが気になって。 <終>
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私の走ったRUN大会<目次>はこちら。
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Last updated
2008.10.03 10:21:58
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