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スタートして3キロ。音無瀬橋(おとなせばし)を渡った。綺麗なアーチ状の橋である。この橋のデザインには福知山音頭が活かされているのだとか。後から知ったので、どこかどういう風になのか、未チェックである。
そして由良川を渡る。由良川は、日本三景天橋立と舞鶴港の間から日本海へ流れ込む河川だ。
▲音無瀬橋を渡る(3.5km)
フルマラソンのコース図は以下の通り。
▲フルマラソンコース図
福知山の市街地を一周りしてから、由良川沿いの道を北へ。折り返しポイントで往路を戻り、帰りは市街地一周をせず三段池公園へ。
距離でいうと、市街地を一周して8キロ、由良川に沿って17キロ走り、再び17キロ戻ってくる、というコースだ。
5キロ手前付近、福知山駅前の道も折り返すので、ここで500m差をつけられていない人とはすれ違いでエールを交わせる。奥の折り返しで、もう一回。コース途中ほどよくある折り返しは、仲間とともに走る人にはよい刺激になる。
赤く塗った由良川沿いの道は京都府道55号舞鶴福知山線で、マラソンはこの対向2車線の道を車両通行止めにして行われる。
▲走るには十分な幅のある府道55号
川を挟んで国道175号線が通っている。並行する幹線があるため、府道55号を長時間封鎖しても、近隣に及ぼす交通への影響度は小さいと思われる。
由良川に並行する2本の立派な道。福知山マラソンを支えている地の利のひとつと言えよう。
▲フルマラソンコース高低差
発着地点の三段池公園に出入りする道は坂になっていて、ランナー泣かせのポイントで知られている。といっても高低差40mほど。通常なら勢いで走りきってしまえる差なのだが、フルの距離を走ってきての最後の登り坂だから厳しい。もしこの坂がフラットだったらサブスリーを達成できたランナー、幾人いようか。
この最初と最後の坂にばかり注目してしまいがちだが、よく見れば、その間のぺったんこなこと。由良川沿いの17キロで15mしか差がない。
JR福知山線を利用した人は、4つ手前の石生(いそう)駅にあった奇抜な看板に驚かされたことと思う。かくいう私もその1人であるが、「日本一低い中央分水界にある石生駅」というでかい看板が駅前に建っているのである。
中央分水界というのは、降った雨の最終的に注ぎ込む先が、太平洋かそれとも日本海か、その境目となる地点をいう。山のガイドブックなんかで時折、この尾根を挟んで水系が異なると紹介されているのを見る。その分水界がそこら見渡しても平坦な、こんな駅付近にあるのかと驚いた。その標高の低いことがネタになるという視点とともに。
日本一というのはJAROな看板で、本州一低いというのが本当なところ。その標高は海抜95m。駅から東へ徒歩10分ほどの位置に水分れ公園というのがあり、由良川(日本海)と加古川(太平洋)に分かれる用水路があるそうだ。
なぜこの分水界について書くかというと、これも福知山マラソンを支えている地の利のひとつと思われるからだ。
平坦であることは好記録につながるから、参加者に好まれる。(下りならもっと好いのではと思う人もいるかもしれないが、それだと公認コースにならない)
由良川に17キロも沿って15mしか下らないという数値は、この本州一低い分水界という後ろ盾あってこそのもの。
由良川の優しい流れがランナーを見守ってくれている、そう言ってもいい由良川とランナーの関係だ。
▲まずは市街地をひとまわり(3.7km)
橋を渡ると、9号線方面と市街地方面への分岐点に出合う。沿道の声援を受けながら、市街地方面へ向かう。
送迎バスに乗った福知山駅前の近くまで、また戻るのだ。なんか馬鹿らしいが、こういう馬鹿らしさはランニングには付き物なので気にするところではない。
天候は晴れ。暑くもなく寒くもなく、いい感じだ。
気温データを載せておこう。
55号線を戻る頃、日が射すところで少し暑さを感じたぐらいかな。
▲2008年11月23日の福知山の気温データ
4キロを通過。走り始めて気になる箇所は体中どこもない。調子よい滑り出しで私は走った。 <つづく>
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Last updated
2008.11.27 20:57:23
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