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misty247

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2010.08.24
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カテゴリ:私の歩いた山と道
 北岳が見えた。
 深田久弥の日本百名山より――
「白峰三山の中でも、北岳は形がスッキリしていて、清秀な高士のおもかげがある。南の間ノ岳、農鳥岳から見ても立派であるが、少し近すぎる。むしろ北の駒ヶ岳やアサヨ峰まで退いて望んだ時の北岳の姿は、まさに絶品である。屹と天を突くような鋭い頭角をあげ、颯爽として軽薄でなく、ピラミッドでありながら俗っぽくない。惚れ惚れするくらい高等な美しさである。富士山の大通俗に対して、こちらは哲人的である。
鳳凰三山_北岳

 バットレスが分厚くみえるこのアングルもなかなかなのでは。
 観音ヶ岳の山頂で、昼食をとった。今回も山友と2人の山行き。焼ソバと鶏そば、2種のカップ麺を作って分けあって食べた。
 標高3,000m近いというのに、ホットの麺を食べるには少し暑かった。下はどれほど暑かったのか。
 もう北岳も見えなくなっていた。
 山頂にかかる雲の切れ間からほんの一時でも遠くを見通せる機会がないものか窺っていたが、その期待は、鶏そばの中に入っていたペラペラのカマボコより薄かったようだ。

 青木鉱泉から鳳凰三山を周回するコースのマップ標準タイムは12時間ほど。4つの滝をゆっくり見たし、食事休憩も加えると、あまり時間に余裕がない。日も短くなってきている。
 観音ヶ岳から薬師ヶ岳とまわって、13時20分、中道から下山へ。
 変化に富んでいた登り道と違って、こちらは単調な道だった。また水場もない。
 こちらを下りにしてよかった。しかし、中道から登ってくるグループも少なくなかった。
 道端で目につくのは、花ではなく、キノコ。まだ細い樹林は間伐されておらず、牢の中に居るよう。景色は変化に乏しく、それでいて傾斜はきつい。こちらからの登りは苦行のように思われた。

鳳凰三山_中道1

 御座石という大きな石のある場所まできた。稜線に多かった巨石も、50分ほど下ったこの辺りでは見ない。おそらく上から転がり落ちてきて、ここで止まったのだろう。
 小休止してから、下り始めると、この先から植生が変わった。
 熊笹が茂るなかを道が蛇行する、奥駈っぽい雰囲気があった。

鳳凰三山_中道2

 休みなく下る道。しかし、樹林越しにみる向かいの山の稜線がいつまでも高いままなのが不思議。
 足のダメージは蓄積される一方で、2時間くだって、足ボロボロ。でもまだ先は長い。
 林道を一度横切り、つづらの道を下りた。よく登ったなぁと感心するほど下った。そして、もう一度林道に出て、そこから林道をゆく。中道は最後、林道歩きが1時間弱あるので、暗くなっても安心である。
 16時40分、まだ明るいうちに青木鉱泉に戻ってこれた。展望はなかったけど、滝を存分に楽しめた。滝を展望する迂回コースの大半は、上で合流できるようになっていたから、見て回るのがおすすめだ。

 帰りは「武田乃郷 白山温泉」で汗を流して、東へ。1万発が打ち上がるという「石和(いさわ)温泉花火大会」を見に行った。
 しかし土地勘がないので、どこから見たらよいのか分らない。あまり中心部に迫ると渋滞で動かないだろうし、高台の方へ行けばいいかなと、北へ向かった。地元の花火、PLの花火の日は、富田林一帯が人出と交通集中とで異常な状態になる。そういう惧れを抱いていたが、それは杞憂だった。
 140号線の道端から1時間ほど花火を眺めた。1分上がって3分休み、という調子なので合間の待ち時間が長い。上がるたび、これはフィニッシュか?と考えながら。こんなに悩み考えながら眺める花火は初めてだ。
 9時ちょうどに派手な連発が上がった。これで終わりだな、と車を移動させ、近くのマクドナルドへビックマック\200を目当てに入ろうとしたとき、ふと空をみやれば「あっ、まだ上がってる!」 <終>

鳳凰三山_レンゲショウマ


私の歩いた山と道<目次>はこちら。






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Last updated  2010.08.25 00:19:43
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