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misty247

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2010.10.15
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 さて、この大会の核心でもある後醍醐天皇の足跡とは何であろうか? 調べてみると――
 後醍醐天皇は、鎌倉幕府が作られて120年ほど経た1318年に即位した。
 政権を幕府から朝廷へ取り戻さん(天皇親政)と志す後醍醐天皇は、討幕を企てる。
 しかし発覚、そして逃亡。京都から金胎寺へ、金胎寺から笠置へ。笠置山を天険の要害とし籠城した。
 各地の反幕府の志をもつ者が挙兵して味方してくれることを頼みに、押し寄せる幕府軍に対して後醍醐天皇は善戦していたが、ある夜に幕府軍は奇襲を仕掛け、これが功を奏し笠置山の砦は炎上。後醍醐天皇は、金胎寺へ敗走する途中で追っ手に拘束された。
 という歴史だった。
 ちなみにこの後、後醍醐天皇は隠岐へ流されるが、島を脱し再び挙兵。見事カムバックし、今度はリベンジを果たし、鎌倉幕府は滅亡するのである。(元弘の乱)
 ということで、後醍醐天皇といえば、戦う天皇、波瀾万丈の生涯をおくった天皇として、人々に記憶されている天皇である。

 金胎寺で昼食を終えて山門を出ると、まだ登るコースがあった。どうやら先に登ってから昼食、というのが順番だったようだ。登ってみると1分もいかない所に折り返し点があった。丸く引かれた白線にそって一回り。
 そして下山。
 金胎寺のある鷲峰山(じゅうぶざん)の標高は682m。ゴールの笠置山は290m。その間にもうひとつ440mほどの山越えがある。3つの山を登るこのコース、下りもなかなかにきつい。

後醍醐_山下り

 広い舗装路から、かなりの悪路まで、路面コンディションは幅広い。いろんなシューズを持っている人は、どういうものを履いていったらよいか悩むに違いない。しかし私は、オールマイティの一足のみしか持っていないので、そんな悩みとは無縁である。

 沢筋を下り、植林地帯を抜け、下り続きで足が痛くなってきたころ、正面に和束町(わづかちょう)の町が見えた。

後醍醐_和束

 茶畑を通り抜けて、町へと入る。黄金色に実った稲穂のならぶ田んぼに彼岸花の紅が映える。

後醍醐_和束2

 貰った地図によると、和束町でコースは選択式になる。神代杉をみていく寄り道コースと、車道で真っすぐ町を抜けてしまう最短コースと。
 マラニックなので、ここは観光重視して神代杉をみる寄り道コースを選択した。途中、分岐点と思われる辻に気づいたけど、見落とす走者もいるかも。道なりに走っていると神代杉コースになるので、最短コースへ行きたい人は注意が必要だ。

 路上に引かれた矢印に導かれ、11:44、八坂神社の大杉に到着。
 樹齢1300年、幹回り12.8m。

後醍醐_神代杉

 大杉のあとは最短コースと合流して、車道をしばらく走ってから左へ折れた。まっすぐ行けば楽に木津川に出るところを、あえて山越えコースを取るのである。ここは後醍醐天皇の笠置から敗走するときのコースの逆走なんだろうか。

後醍醐_エイド3

 山の手前に3つ目のエイドがあった。無人だったので、私設エイドかなと思った。
後醍醐_山越え2

 2つ目の山越え。ともかく、ここはきつかった。
 歩きと変わらないスピードでとりあえず走り続けた。長い登り。もうピークを越したかと思ったら、また登る。

後醍醐_エイド4

 ようやく本当のピークを越したかなというところで、4つ目のエイドに到着。ここのエイドはありがたかった。
 12:40。スタートして既に3時間40分経過。残りの距離からして、当初見当をつけた4時間は無理だ。

後醍醐_最後の下り

 エイドを越したら下り。木津川を渡って、笠置山の山頂がゴールだから、ここがコース中、最後の下りになる。もうバネのない体で、舗装路をドタドタ下りるとどうなるか。分かってはいたけど。少々無理して下ったら、数日後、やはりというか、尾を引いた。下りの足は殆ど鍛えてないので、ちょっとのことでボロボロになる。

 木津川河川敷に広がるキャンプ場を見下ろして、しbらく行くと川沿いの交通量のあるR163に出て、笠置橋を渡った。残すは290mの山登りのみ。

後醍醐_登山口

 後で知ったのだが、この登山口ゲートのちょい先を右に入ったところに歩行者用のショートカットがあるらしい。登りは車道、帰りは登山道を利用すればよさそう。それなら、登山道は上の取りつきを示すべきだけど、未チェックなので。

後醍醐_笠置山

 かろうじて走れる斜度がかえってキツイ。
 「ラスト、ラスト、頑張れ~」
 どんつきでゴールして引き返すタイプのコースでは、先にゴールした走者とすれ違う形になり、そのときたいてい声援を貰える。私はこれが好きで、また嬉しい。たったいま、同じしんどさを分かち合った人からの声援だけに、気持ちがこもっている感じがするから。だから私も、ゴール後の折り返しでは、声援をいっぱい送った。

 突き当りを右に曲がって階段を登ってうねうねと行くと、大会の横断幕が張ってあり、その先にゴールが見えた。スタッフのおばちゃんが走者が来たのをみて、テープを張ってくれた。ひとりで御苦労さまという感じ。

後醍醐_ゴール

 12:32、ゴール!
 予想以上にタフなコースだった。4時間半かかった。
 ゴールして草餅をひとつ貰った。

 自力下山して、駅前近くの温泉「わかさぎ温泉 笠置いこいの館」へ。タオル付きで快適だった。このロケーションにこの施設、そしてこれが大会参加のサービス。
 うーん、出来過ぎ。 <終>




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Last updated  2010.10.16 03:03:23
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