misty247

　半月遅れの参加レポートです。m(_ _)m
　　開催日は台風17号の迫っていた9月30日。

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　深夜1時に発ち、近畿道・中国道・播但と乗り継いで、和田山から9号線に。20年前、スキーをしに度々通ったルートだ。たいこ弁当、積雪時に路肩を示す紅白のポール、ループ橋、ハチ北に向かう交差点、あれもこれも懐かしい。
　受付会場となる村岡小学校は、ハチ北に向かう交差点を過ぎて数キロ先にある。
　4時15分に村岡小学校の駐車場に着いた。結果1時出発はぴったりだったが、余裕がなさすぎで、来る途中は間に合うか不安だった。もし事故渋滞でもあれば間に合わない。もう30分は余裕をみるか、あるいはもっと早く来て車中で仮眠するか。
　4時27分に受付をすませ、車に戻り装備を整え、トイレに行って、スタート地点についたのがスタート1分前だった。無用に濡れずにすんだので、このギリギリは悪くなかった。

　台風が迫っていて、開催が危ぶまれていた。後で知ったが、近畿から東海にかけては、中止を決めたイベントが少なくなかった。
　前日、村岡ダブルフルも公式掲示板で開催如何が問われていた。開催が仮決定されると喜びの声が送られた。誰かが書いていた。「村岡に参加するような人は、条件が過酷になればなるほど心に火がついて燃えるんだ」
　『そう、そう、そのとおり！』と、それを読んで私は、拍手したい気持ちになった。
　でもそれは、晴れた日の屋根の下で、まどろみの日中、紅茶片手にキーボードをポチポチ叩いていたときの気持ちであったなぁと気づいた。運転疲れと寝不足を背負いこみ、ぬかるみの運動場を夜中、これから十数時間付き合う羽目になる雨にポタポタ打たれ歩いているときには、そんな気にはなれなかった。
　『これでテンション上がるような奴はイカレポンチだよ』

　5時スタート。晴れでも雨でも同じ格好で走る私であるが、さすがに止みそうにない雨の中の100キロっとあって、ビニールポンチョを被って走りだした。ビニールは最後まで被っていた。普段の雨の日、他の人がビニールを被って走っているのを見て、ガサガサわずらわしそうだなと思っていたが、やってみると意外に気にならないものだった。
　まだ道は暗い。コース脇に止まるバイクが、ライトで道を照らしてくれていた。こういう柔軟な発想がいい。ここで発電機と照明器具を置くようではＮＧなのだ。
　最初は、町中をぐるぐる。朝から応援してくれる人あり。こんな雨の中、暗いうちから走る物好きにつき合ってくださるとは、と申し訳ない気持ちになる。

　一時間経つと、明るくなった。町から離れて周りは山になった。ペースはキロ６分ぐらい。たぶん、速すぎる。終盤に歩くことがやっとの状態になって、こんなことになるなら、前半にもうキロ1分落としておけばよかったと、激しく後悔する。そうなる予感がした。でも、突っ込もうがセーブしようが、どうせ終盤はボロボロになるんだ。なら、走れるうちに走って稼いでおいた方がいい、という荒っぽい作戦も有効に思われた。
　初の１００キロでコースも未知。もう、なるようになれと足任せに走った。　＜続へ＞