猫の保護 - 捕獲箱レポート<手術のための野良猫の捕獲、脱走してしまった飼い猫の捕獲などの参考用> この日記でご報告しました 『猫の捕獲 』 について記載します。 一番確実で、且つ、猫にも人にも安全に捕獲したい場合は、捕獲箱 の利用をおすすめします。 保護に苦労した経験上、最終手段として導入しました。 コツをまとめておきますので、ご参考になりましたら幸いです。 <捕獲器の疑問点> ◆ 大げさすぎない? ◆ 対象物(猫)が怪我をしたら大変! ◆ フタの閉まる音で怯えたらかわいそう ◆ 何処で借りる/買えるの? 私たちが問い合わせた中では、保健所や動物保護センター、動物病院などで 貸してくれるケースがあるとのことでした。 重要な点は、捕獲後、猫たちの家族になってくれる方を探すということ。 安全で、且つ、捕まった時のショックが軽微なこと を最重要項目とし、 人間に怯えることのないよう配慮しなければなりません。 貸出し用捕獲箱は、旧式で 重い・大きい・作動音も、人が驚く程 大きいとのことでしたし、一回で捕まるとも限らず、日中仕事を持つ身では、 貸借時の時間的負担を考慮し、思い切って購入することにしました。 捕獲器ジャンボL型 楽天市場で購入。 7,500円 (購入当時) タヌキ!の文字が目立ちますが、ちゃんと猫も捕まります(笑) ◆ サイズ・重量 ◆ 幅 290 × 高さ 290 × 奥行 650 mm。 成猫でも大丈夫。 軽自動車の後部トランクにもキッチリ収まるサイズです。 重さは 3kg弱。 空の状態なら片手でも持てます。 商品ページに画像・サイズ・動作説明などが掲載されていますが、 それ以外の情報・小技などを、我が家の猫をモデルにご覧ください。 ◆ 全体図 ◆ 扉を開いて設置した形です。 向かって右側が 進入口。 左側に、おとりのエサを吊り下げます。 ※ 赤いヒモの箇所です。 ヒモについては後述します。 画像は、双方ともオス。 体重は左が標準、右はちょい太め。 ☆ 左が シャア (4.6 kg オス)、 右が ゴルさん (5.4 kg オス) ☆ ◆ 猫の目線だと、こんなかんじ ◆ 扉下部に注目。 少しでも閉まった時の音を軽減できるよう、 クッションになる布などを巻きつけてあります。 ◆ 仕掛け 押さえ部分 ◆ エサ付きフックが引っ張られ、バーが (1)の方向にスライドすると、 丸囲い部分の押さえが外れ、(2)バネの力でフタが閉まる仕組みです。 一旦閉まると脱走防止ストッパーが働き、中から押し開けることはできません。 ◆ 仕掛けフック部分 ◆ エサを取ろうと、手前 (進入口方向、画面では右) に引っ張ると、掛け金が外れます。 おとりエサはなるべくニオイの強いものが良。 猫缶にかつおぶしを混ぜたり、それでダメなら、焼き魚なども。 (普段は塩気のモノは与えちゃダメですよー) ☆ニャンポイント☆ フックから外れにくくする為、おとりエサは「お茶」や「だしパック」の袋に入れてから突き刺します 直接刺した場合、運ぶ途中で落ちたりエサだけ持っていかれた失敗アリ (;´Д`A ◆ 捕獲直後 ◆ (シャア) こっから入ったはずなのに・・・ 悩んでいます(笑) ☆ニャンポイント☆ 自宅の敷地内に設置する場合以外は「名前・連絡先・用途(ケガのため、捕獲して病院へなど)」を 書いた紙を持ち手に付けておくと安心です。 不審物として通報されたり、誤って近所の飼い猫などが入ってしまった時のトラブル防止です。 次に、意図しない猫が入ってしまう場合や、誤作動防止のための対処方法について記します。 ◆ 誤作動防止 ◆ あらかじめフックに取り付けておいたヒモを引っ張っておき、掛け金が落ちないようにします。 意図しない猫が入ってしまったり、設置場所が不安定で、 猫が入る際に扉が落ちてしまうなどの誤作動を防ぎます。 ゴルさんに登場いただきました。 (というか、勝手に入ってきたw) 一度失敗すると警戒心が増し、捕獲しにくくなります。 ヒモを画面左方向に引いてテンションをかけている間は、掛け金のバーは作動しません。 完全に体が入り、おとりエサをつつき出したら、ヒモをゆるめましょう。 続いては、警戒心の強いメスでも試してみることにします。 ◆ おとりエサ ◆ 警戒心を解くため、入口と真ん中へんにも、ちょっぴりゴハンを置いてあげます。 画像では、、、おもちゃですが(笑) まずは、手前で もぐもぐ。 (かーにゃ) りんごちゃん、ちぇい! かーにゃさん、遊ぶ演技じゃなくて、食べる演技でお願いしまーす!! ← 無理 美味しかったので、ちょっぴり中に進んで、もぐもぐ。 あと少し! 緊張~!! ・・・と思ったら、奥まで入らずに出てしまいました。 ◆ 失敗例 その1 ◆ 安全な外側から取れないかと思案中の かーにゃ。 慎重派の行動パターンです。 網目は猫の手が通る程ではないので、辛抱強く、また入口に向かうことを祈りましょう。 ◆ 失敗例 その2 ◆ もうひとつの慎重派パターン。 これは、びーです。 体全体を入れずに、足だけ外に出し、いつでも逃げられるようにしています。 この状態で閉まると足を挟んでしまうので、作動しないよう、ヒモを引っ張っておきます。 ◆ その他、注意したい点 ◆ いずれも、捕獲箱を設置する数日前から、エサやりの量を少な目にしておくと良いです。 当日はゴハン抜き。(その後、手術になる場合も考慮) 他にエサやりをしている人がいるようならば、事前に打合せも必要です。 捕獲する旨、伝えてゴハンをあげないようにして貰いましょう。 満腹ではつかまりません。 季節によっては、やぶ蚊対策の虫よけスプレーや、 持久戦になるため、折り畳みの簡易イスが便利でした。 以上、経験というよりは失敗上で学んだことです。 以前、この捕獲箱を貸した友人から、「狙った猫が入ってくれず他の猫が入ってしまう」 と相談されたのをきっかけに、文章と画像でまとめてみました。 失敗して逃げられ、以降、二度と捕まらなくなった猫もいます。 既にエサやりで慣れている場合でも、ケガや病気の時は近寄れないこともありました。 捕まえたい対象が複数の場合や、子猫連れの場合など、状況も様々ですので、 工夫しながら、参考にしていただけましたら幸いです。 <番外編: あると便利なもの> ノミ・マダニ退治用 「フロントライン スプレー」
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