Bookworm

2006/03/24(金)21:21

卒業式 ~母から、あなたへ~

 私は、あなたを愛したくて産んだ  なんと愛らしいのだろう   初めて、この胸に抱き寄せたときの  あの、もどかしいこらえ加減の力が  今、呼び起されたようにこの腕にこみ上げる  はや、12年、ときは過ぎいま  卒業生入場の際のあなた  “凛”として  “淑”になり  誇らしい。  壇上での一礼  門出のことば  「最後までかんばった組体操」  あたたかい仲間たちとともに歌うあなた  これまで支えてくれた人々に  感謝の気持ちを  絶えず抱いていてほしいと願う。  そして、  そうだ!夢を持とう  やりたくて、うずうずするくらいの  欲張り過ぎるほどの、たくさんの  夢と希望を持ってほしいと願う。  かなう叶わないは、やってみて  考えればいいじゃないか。  そして、  必ず、しあわせになると  約束してほしいと願う。  いいえ、  絶対、幸せにならなくてはいけない。    -ひとは、自己の親を選べずにして生まれる。     望む依らずに対し、責を感じるー  卒業式でのあなたが、あまりにも立派すぎて  母は、心が酔いすぎたのかもしれない。  -卒業、おめでとう。-  

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