カテゴリ:空想科学映画(自作)
今や、世界中の海が鯨達で、あふれかえっていた。いわしも、さばも、さんまも、今や高級魚扱いとなっていた。とにかく、鯨に食べられ尽くしてしまい、絶滅種扱いであった。あれほど鯨保護に躍起となっていた国々も、いまや、後悔している始末であった。なぜなら、前記の3種類だけでなく、海の食用に適した魚種は、全て、例外なく食い尽くされようとしていたからである。いかに、人類にとって、魚が大切な食料元であったかを、思い知らされていた。しかもあふれ返った鯨たちは、生存競争をかける事態に陥り、それが穏やかだった性質をすっかり変化させ、今やクロコダイルのように獰猛な、生物と化していた。貨物船もフェリーも、タンカーも、原子力空母でさえも、神経をすり減らしながら航海する状況であった。小さな漁船などの衝突沈没事故は毎日、世界各国のニュースを毎日賑わせていた。人類の良心も、背に腹は代えられなく、様々な対抗策が考え出され、実施されたが、どれも思うような効果が上がらなかった。最後の望みは、鯨の天敵である、シャチ(オルカ)の大量養殖による放流計画であったが、海に放流したとたんに、食い尽くされる始末であり、どうしようもない、お手上げ状態であった。陸上の食料資源だけでは、足りず、世界中で合計100万人が毎日餓死していた。鯨が互いに共食いして果てるまで、人類の悲惨な状況は続くのだった。。。。。。 ☆鯨カレー☆ ★高級鯨肉★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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