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庵思案

アトピーになった話 ( I )

去年の夏前に小生の片耳の一部の毛が落ち始めた。当初は家主は「野草の何かにかぶれたのだろう、しばらくすれば自然に治るだろう」と例によって楽観的というか無関心な態度。相方は「それにしても、今まで何もなかったのに」と少し心配顔で、小生の毛の落ちた部分を見つめる。そのそばで家主がゴリゴリとその部分を汚い手でさわってきた。相方に「やめなさい、痛がってるでしょう」と言われても、「いや、この部分は何も感じないよ」と触り続けた。最初は小生は、顔を後ろに引いて我慢していたが、家主がますます詳細に皮膚の荒れたところ観察しはじめたので、首を振り、相方の膝に避難しようとしたが、家主は耳を持って離さないので、遂に「痛い!」と叫んでしまった。これでまた相方のデリケートのなさが相方に指摘され、「アニマルドクターセンターに連れて行った方がいいかも」と言われ、家主はしぶしぶ合意したのである。「アニマルドクターセンター」とは何ぞや?以前から町の小さな診察所に時々つれて行かれ、注射をされたのを覚えているが、うす汚いテーブルの上で、相方としゃべり続ける白衣の男が「まづ、三ヵ月後、その後1年、3年と続けてください」と小生の健康手帳に書き込んでいた。しかしこのセンターは大きな建物で、受付には小生が見たこともない綺麗な毛並みの仲間の写真で飾られた光輝く大きな袋が棚に並んでいる。匂いからすると、食べ物らしい。家主は女性のドクターの前で、質問に答えられず困惑しているようである。「狂犬の予防注射をしますか?、強制ではないんですが、歳は幾つですか?食事はどのようなものを?いつごろから症状が?品種は?」。家主は「ああ、雑種です」。「テリアとラブラドールの掛け合わせですね」とさすがにスペシャリストはすぐに小生の生い立ちを見抜いたのである。それに比べて家主は「雑種」とは。

「いつもスーパーのドッグフードの袋を買っています」。「同じものでも、製造を変更して、そのためにアレルギーになることがあります。安価なフードにはよくあります」。家主は腹の中では「何を?安いことなんかあるか」と思いながらもじっと我慢。「センターのフードがありますから、先ず1ヶ月続けて様子をみてください」。「どれぐらい続けると分かりますかね?」。「3ヶ月ぐらい見ないと実際の効果はわかりません」。

遂に、家主は黙って、抵抗できずに、大きな雑誌のグラビアのような袋に入ったものを1袋買わされたのである。相方は「そうかもね、まあ1ヶ月だけ見てみましょう」と楽観的。「えらい高いで、こんなものいつものと変らんで」と勿論家主は不満気味。

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