2011/03/02(水)15:08
最期も立派
ここに来た当初からいちばんに親しく
そして優しく接してくださったばあちゃんが亡くなりました。
95歳でした。
『いけばな教室』の会計さんもしてくれていて、その他にもお琴・陶芸
民謡と多彩な趣味をお持ちで図書室に行くと部屋の隅の一段あがった畳敷きで
教室の日でないときでも一人で練習をされていた『努力の方』でもあったのです。
そんなばあちゃんに背骨の骨折がみつかったのが昨年末
生け花教室でお正月用の大作を持ち上げたのがいけなかったみたい..。
リハビリに励んでおられて近いうちに戻ってこられるとばかり思っていた
矢先の急死の報でした。
こういう施設でもあるので入居者のご不幸は大っぴらに広報しないのですが
親しくしていたので連絡をくれる方があったのです。
一目お別れがしたいわぁ と申しますと
病院から直接、検体登録をしていた医科大学にすでに搬送されたと...。
ばあちゃんは「身元引受人は姪っ子やねん」と常々おっしゃっていたのですが
最後のご自身の身体の身仕舞までチャンとご自分で考えられてたんだと
はじめて知りました。。
最短で一年後、研究のお役にたった後に遺骨となって戻ってこられるそうです。
お葬式やなにやかやと迷惑をかけることもなく引き際も見事!
こんな選択肢もあるんやなぁと考えを新たにいたしました。
・・・ワタシは『検体』と言うものを身近に感じたことがこれまでなかったの
ですが
、最近こちらに入居されたまだまだ元気なオバさん!も
「ワタシも○○大に5年前から検体登録しているよ!これから先
どれだけ病院のお世話になるかわからないから、せめて用済みになった
この身体!若い医者の卵さんのお役に立たせて貰おうと思ってんのよ」と
ばあちゃん達 みんな立派やなぁ 凄い!