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レムリアからの転生旅行者

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神坂俊一郎

神坂俊一郎

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May 13, 2023
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暑くなったり寒くなったり那須は不安定なお天気です。
流石に雪は降りませんが、朝は3度から4度で冬並みでした。
さて、続きですが、今回は神坂夫婦の会話でいきます。

神坂一郎は、ずっと気になっていたことがありました。
「気になっていたのだが、もしかしたら死んだ母も前世記憶があったのかもしれない。」
夫一郎の言葉に、美奈子は反論しました。
「お母様、あなたの前世が婚約者だったのでしょう。」
「そう。京都帝国大学の学生だったが、学徒動員で戦死した。」
「もし、記憶があったら、あなたのことを執拗に虐待したりしないのでは。」
夫から幼児の頃からの虐待と臨死体験の話を聞いていましたから、美奈子は信じられませんでした。
一郎は、逆でそのために虐待したのではないかと思っていました。
「母、おかしなことを言ったことがあったんだ。」
「おかしなことって。」
「一郎、あんたは前世もずっといい家の子供ばかりだったでしょうって、言ったことがあったんだ。」
つまりは、夫だけでなく義母も前世を知っていたことになります。
「そうだとしたら、余計変よ。そんな息子を虐待するなんて信じられない。」
「単なる逆恨みなんだよ。」
「逆恨みでも、虐待するなんておかしいわ。」
美奈子は、義母高子の夫に対する虐待や悪行は、一言で言えば逆恨みかもしれませんが、人間として許せないと思っていました。
「確かにおかしいんだ。母親が子供にすることじゃない。いや、人間のすることじゃない。萬屋錦之助さん演じた「破れ傘刀舟悪人狩り」の名セリフ、「てめえら人間じゃねえ!叩っ斬ってやる。」と何度も言いたくなったな。」
それなのに、夫は、親孝行の息子を貫いて最後まで母の面倒を見たのです。
「よく耐えたわね。」
「やくざの佐々木さんにも、「俺だったら、たとえ自分のおふくろでもぶっ殺してたな。」と言われたが、そこは完全に割り切った。というよりも、サヴァンの予知に従って最善の選択をしただけだ。」
美奈子も、サヴァンというよりも超能力者と言った方がよい夫のことだから、その通りなのだろうとは思いましたが、超越的なサヴァンの予知というよりも、夫には感情が欠けているからこそできたのだとも考えていました。
「あなたには、普通の人間の感情が欠けているからこそできたんじゃないかしら。」
「それもあるかな。大分昔に16歳の少年が、借金しまくって自分がバイトで稼いだ金にまで手を付けたりしたむちゃくちゃな母親を殺した事件があったが、僕は、いくらひどい母親でも、殺してしまったら自分のためにならないと冷静に判断しただけだ。」
普通の人間には、そこまで割り切ることは難しいと常々美奈子は思っていました。
「だから、感情が伴うと難しいんだって。大体あなたの両親、自分たちの離婚調停の時に、間に立ったあなたを悪者にしたんでしょう。それも信じられないわ。」
夫の両親は、ろくに働きもせずに祖父母の莫大な遺産を全て浪費し、お金がなくなったらお互いに相手のせいにして離婚調停を始めたものの、義母の高子と義妹の君子は感情的になって怒鳴り散らし、対する義父の常和は、静かに応対したものの、被害者面して嘘をつきまくって、泣き真似までして調停委員をだまそうとしたため、話し合いにならなかったのです。
そのため、調停委員から、唯一まともだった夫が、高子の代わりに調停に出席するように指名された経緯がありました。
法律にも明るかった夫は、冷静沈着に調停を取り仕切って、調停委員にも弁護士にも称賛されたのですが、その親孝行息子が提案した財産分与の案を、両者承認して離婚届に調印して終わるはずが、最後の最後に二人して息子が悪いと言い出して調停をぶっ壊し、調停委員と弁護士を唖然とさせたのです。
美奈子は、その話を聞いた時、とても理解できませんでした。
「私、何度聞いても信じられないわ。孝行息子を悪者に仕立て上げたあなたのご両親のこと。」
一郎は、まだ父の方が理解できると考えていました。
「あれね、確かに僕も信じられなかったが、「一郎が生まれたから、妻は自分の方を向いてくれなくなった。こんなになったのも一郎のせいだ。」と最後に子供みたいに駄々をこねた父の方がまだ理解できたよ。母は、理屈も何もなく、「働かなかった夫が悪い。そんな夫にはびた一文渡さない。一郎が常和に味方して勝手に財産分与を決めた。一郎が悪い。」と言ったんだよ。弁護士も交えて私が公平に調整し、両親とも了承した案ではんこ押して終わりのはずだったのに、最後にちゃぶ台返しをされたんだな。僕としては、一番理解に苦しんだのは、両親ともに自分が築いた財産じゃなかったのに、自分が苦労して稼いだ財産であるかのように言いまくったことだったがね。全て貴尚じいちゃんが築いた財産だったのに。」
「よく我慢したわね。」
美奈子は、感情のない夫だからこそ、そんな目にあっても我慢できたのかなと思っていました。
「ああ、調停委員も弁護士も呆れ果てていたよ。それで、最後にみんな僕のことは褒めてくれた。高名な裁判官だったという男性の調停委員は、「これほどお互い嘘をつくケースも少ないし、その上に最後の最後で、親孝行に面倒を見た息子のあなたに責任転嫁するとは、あり得ないことです。今後は、離婚訴訟になりますから、ちゃんと法に基づいて判断を行います。あとは、裁判官と弁護士さんにお任せしなさい。あなたは、下手な弁護士よりも調停委員よりもはるかに有能で、よくやってくれました。ご苦労様でした。」と労ってくれたよ。」
それも信じられないような話ですが、サヴァンの夫があっさりと諦めたのも少し不可解でした。
「それで、ぱっと手を切ったんだ。」
「ああ。それもサヴァンの予知とも言えるかな。実際、僕が調整した財産分与が実現したよりも、結果的には良かったしね。」
それも信じられない話です。
「どうして、その方が良くなったのよ。」
「ああ、父はね、僕が手を引いたら誰も自分の言うことを聞いてくれなくなることをよくわかっていたんだよ。だから、調停不調で僕が手を引いた時点で失踪した。だから、離婚訴訟には一度も出廷せず、すんなり、「離婚を認める。慰謝料は5千万円とする。」で、終結した。」
そんなお金はもっていなかったはずだし、どうせもらえなかったのだろうと美奈子は確かめました。
「慰謝料って、もらえなかったんでしょう。」
「そう。行方不明のまんまだったから、請求のしようもなかったな。」
まあ、義父に行く分の財産が残ったわけですから、夫が結果的には良かったということは理解できましたが、義父が夫を悪者にしようとしたことは理解できませんでした。
「でも、それならなんであなたを悪者にしたのかしら。」
それは、一郎にとっても謎ではありましたが、戦争のPTSDなのか、自分以上に感情のない父親でしたし、自己破壊願望みたいなものがあったのかなと考えていました。
「父はね、戦争で乗っていた潜水艦と水雷艇を撃沈され、いずれも唯一の生き残りになったし、2回目は、小さな水雷艇を、そこまでする必要があったのかと思うぐらい滅茶苦茶に機銃掃射されて沈没したケースで、他の乗組員は、魚雷の誘爆に巻き込まれたこともあって、それこそ原型をとどめないぐらい悲惨な状況だったと言うよ。父も、銃弾が貫通した跡を見せてくれたけど、お腹に3センチぐらいの丸い跡が残っていた。米軍機の機銃の銃弾、しかもかなり大口径のものが貫通していたにもかかわらず、奇跡的に骨にも当たらず、内臓も全く損傷せず、命が助かったんだよ。2回とも唯一の生き残りで、死神と陰口は叩かれたらしいけど、一応、名誉の負傷の上、大学生だったから日本に生きて帰って来れたんだ。ところが、通常の学徒動員よりも1年以上早かった異例で特殊な動員の際に、報奨金とともに大学の学費も負担してくれる約束も、敗戦で反故にされたし、大学に復学しようとしたら、3歳までアメリカに居たため、実際よりも3歳若い戸籍の問題で、本人と認めてもらえず退学せざるを得なくなったんだ。出征前に海軍兵学校で半年間特別に訓練を受けたことも、自国の海軍すら知らなかった大型の潜水艦で出撃したことも、全て嘘にされてしまったんだ。それで、生きる目的を失ってしまったように思うよ。戦後、大学を卒業したと学歴詐称して一流商社に勤めていたんだけど、母と結婚してからも、嘘を嘘で固めざるを得なくなってしまった。最後にはばれて商社は首になったし、やったことは悪いけど、母よりも理解はできるな。」
「それなら、可哀そうなお父様でもあったってわけね。」
美奈子、義父の常和は、一郎と結婚する1年前には既に行方不明になっていましたから、会ったこともありませんでした。
「いや、嘘つきまくりと子供や妻の金まで盗んだ父だったから、恐らく戦争のPTSDはあったんだろうけど、可哀そうとも思えないな。自業自得だ。」
美奈子、最初に戻って義母が夫を散々虐待したことと前世の絡みを聞いてみました。
「最初の話に戻るけど、お母様、婚約者の転生の息子を何故虐待したの。それは理解できないわ。」
すると、一郎笑い出しました。
「あはは、だからこれこそ本当の逆恨みなんだよ。」
「だから、何で。どうして逆恨みなのよ。」
美奈子には理解できませんでした。
「つまりね、婚約者だった京都帝国大学の学生のあんたが死んじゃったから、私はこんなひどい人生になったのよ。あんたのせいよ。で、転生して息子になった僕を虐待したってわけ。」
「理不尽よね。」
それしか思いつきません。
「そう。でも、僕は前世の記憶があって、自分も少しあったものだから、前世の僕のせいにしたかったんだろうと思う。」
「つまり、あなたの前世の京大生の婚約者が戦死したから自分は不幸になった。だから、転生したあなた
を虐待しても許されるって理屈なわけ。」
こじつけではあるものの、母も前世記憶があったようなので、そんな考え方をしたのかなというのが彼の説でした。
「そのとおり。言いがかりでしかないが、良く言えば前世の因縁かな。そう言えば、行方不明の父の生死が、思わぬことから判明したな。」
「ああ、相続がらみで弁護士が調査してわかったのよね。」
常和の親戚の一人が昨年亡くなって、巡り巡って夫にも相続の権利があったことから、弁護士が調べまくって、常和が12年前に亡くなっていたことが判明したのです。
「ずっと行方不明で、とっくの昔に死んでるかと思っていたのに、母より1年長生きしていたのは意外だった。でも、弁護士が調べてくれた戸籍、めちゃくちゃだった。」
そんなことがあるのか、美奈子は不思議でした。
「えっ、戸籍がめちゃくちゃなんてことあるの。」
「そう。こんなことが許されるのかと思うほど改ざんされていた。僕が祖父母や当人から聞いた限り、父の本当の母親は、他の兄弟たちとは別人だし、アメリカ生まれの父が、3歳で帰国した際に、祖父が継母である祖母と結婚し、何とその日に父が生まれたことになっていたんだ。だから、父は叔父たちとは異母兄弟だったのだが、戸籍上は継母の長男になっていたし、祖父がアメリカで結婚したことが、全く記載されていなかった。それに、土佐閥の祖父は、薩摩の島津家の娘と再婚したのだが、祖母の姓が祖父と入れ替わっていた。祖父、義和団の乱で北京に諸外国の外交官たちと立てこもって奮戦した外交官の一人だったらしいし、土佐閥の政治力もあったようだから、戸籍を改ざんすることができたんだろう。」
美奈子には信じられない話です。
「そんなこと許されるの。」
「今なら絶対許されないだろうね。それに、父の継母となった祖母も島津家の娘さんだったから、そこでも政治力が働いたんだと思うよ。僕には祖母にあたる人で、叔父の家に同居していた時に何度か会っているんだが、当時既に60歳過ぎていたはずだが、なかなかの美女で、夫の死後旧姓の島津姓を名乗っていたから、あれって思った。そして、戸籍上は島津姓が全く出て来ないんだ。祖父と結婚した後の姓が結婚する時から戸籍に記載されていた。いやあ、帰国当日の入籍出産と言い、こんな改ざんが許されるのかって呆れたな。それに、叔父は、うちの両親が仲人になって結婚していたし、子供も居たはずなのに、そのことも記載されていなかった。まあ、これに関しては、叔父はその後離婚したのだろうし、その際に分籍したり除籍したり操作すれば不可能ではないが、とにかく不可解な戸籍だったよ。弁護士に教えてあげようかと思ったけど、それをやったら、折角確定させた相続人をまだ見直さないといけなくなる可能性もあったから、やめた。」
「あなたは、相続放棄したんでしょう。」
主張すれば何百万かもらえる話になっていましたが、夫は、最後に面倒を見ていた叔父がもらうべきであり、会ったことも無い自分がもらういわれはないと放棄していました。
「ああ。家の方は介護した者がもらうべきだと思ったからね。両親の離婚で得た教訓の一つは、人間、自分で稼いだ財産しか身に付かないってことだったし。」
夫は、両親がほぼ0にした財産を、自分で稼いで立て直し、今や300坪の土地と、広い家と、老後に十分な貯えまで用意できていますから、その教訓を生かし、自分で稼いだ財産を身に付けたのです。
「そうね。あなたは自分で財産を築いたわ。」
「両親の教訓を生かした。それだけだよ。」
夫の言葉に、美奈子は義母が悔しがっていたことを思い出しました。
「お母様、あなたが賢明なことがむしろ許せなかったのよ。「一郎は、本当に賢いのよね。」と皮肉っていたわ。」
「ああ、父のことも、僕はもう気にもしていないと言ったら、「あんたは偉いわね。私は許せない。」って、むしろ悲しそうな顔してたな。二人とも、夫婦の意味を理解していなかったからな。」
「夫婦の意味って。」
美奈子は、何のことなのかわからなかったので聞き返しました。
「夫婦である期間に稼いだ財産は、夫婦で分配すべきもので、たとえば、我が家では僕が働き、美奈子はほぼ専業主婦だったけど、今の財産は結婚した後で築いたものだから、もし分与する場合は折半だよ。両親は、二人とも、自分で稼いだ金じゃなかったのに、権利ばかり主張したし、僕が法の解釈を懇切丁寧に説明し、それに基づいて調停案を整えてやっても、結局はそれを蹴った。つまりは、夫婦の意味を理解していなかったわけだ。」
神坂家、今住んでいる土地と家は一郎名義ですが、預金はちゃんと美奈子と折半していました。
「要は、その常識を理解していなかったのね。」
「そう。そんな人間を相手にしたのは疲れたね。」
美奈子、義父母の離婚については夫から聞いていましたが、夫だからこそできた、いや、夫にしかできなかっただろうなとは思っていました。
「あなたにしかできなかったと思うわ。」
「そうそう。もう一つの教訓があったよ。」
「なあに。」
「できる人間がやる。できない人間にやらせてはいけない。」
夫は、全て実戦で学んだからこそ、財産も知識も身に付いたのです。
「あなたは賢明だし正しかった。だから今の幸せな私たちが居るのよ。」
「そうだな。当然のことを、正しいことをした。それだけなのだが、人間なかなかそうはいかないもののようだ。」
美奈子、義母が夫を虐待した理由は、そんなところにもあったのだろうと思いました。
「あなたが正しすぎたから、お母様は虐待したとも言えそうね。」
「そうかもしれない。僕のことを子供のころから、優れているが可愛くないって言ってた。」
「そうね。お母様、私にも、「一郎は賢いけど可愛くない子供だった。」って言ってたわ。」
「それも、虐待の一因だったのかも知れないな。」

夫婦の会話、内容を変えて続きます。



画像は、2年前に買い取った隣の土地に生えているお花です。
今年初めて気付きましたが、どうやら外来植物のハタケニラらしく、駆除に苦労するとありました。
今のところ、ひっそりと何株かしか咲いていませんから、とりあえず放っておくことにします。





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Last updated  Aug 15, 2023 12:05:48 PM
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Yoko@ Re:ヤマトタケル異聞8(10/04) 記紀とは違うヤマトタケルを興味深く拝読…
Yoko@ Re:ヤマトタケル異聞1(09/21) ずうずうしくリクエストをしたYokoです。 …
Yoko@ Re:ヤマトタケル?2(04/19) 21日のご返信に気が付かず、ご返信せずに…
神坂俊一郎@ Re[1]:ヤマトタケル?2(04/19) YOKOさんへ アメーバブログも確認したら全…
神坂俊一郎@ Re[1]:ヤマトタケル?2(04/19) YOKOさんへ 既に発見されたかも知れません…

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