2015/05/16(土)14:55
わかっていることは本当に少ない。
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本題:
現在、われわれが景気循環のどこにいるのかを判断する前に、歴史、地理、進化論のデータに基づいた現在の位置を確認しておこう。
まだわかってないことは数多くある。
言い換えれば「未知のもの」という観点から見ると、わかっていることは本当に少なく、これは経済にも言える。
「経済的な位置」を1930年代の世界恐慌や1974年の規制緩和とレーガノミックス、1991年のバブル経済のピーク、2000年の米株式市場のピークと比較することはできるが、
資本主義の歴史全体としてみたときの現在の位置はよくわかっていないのである。
果たして資本主義経済の初期段階にまだいるのか、それとも悲観論者の言う資本主義経済の末期にいるのか果たしてどちらが正しいのだろうか?
結局は長期や中期サイクルのどこら辺にいるのかということは、あくまで暫定で憶測に過ぎないのだ。
現在仮に世界のGDPの3分の2が世界の富を握る25%に当たる先進国や、富裕層だとしても、貧しい国の経済成長が発展し購買力の急上昇がない限りグローバル経済の急成長は望めない。
また経済成長なく何らかの方法で購買力の上昇があったとしても、経済成長なき購買力の上昇はモラルハザードを引き起こし争いを引き起こすだけである。
自立的経済成長なしの購買力の異常な上昇は1997年に始まったアジア通貨危機を思い出させる。。
こうしたことは今の資本主義社会が新たな社会的、政治的、経済的に循環する構造となっている以上、前回とまったく同じにはなりえないものの変わることはないだろう。
どんな経済的な異変が起こったとしても、世界が変われば変わるほど、換わらずに残るものもまた多くなる。経済は上昇と下落を繰り返し、産業も新しく生まれ消えていく。
景気低迷を避けるために中央銀行や政府の介入によって状況を先送りにすることはできても、景気変動をなくすことはできない。
結局は自由主義経済の中の人間の欲望による景気の循環が避けられないものということは変わらないのだ。
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