ヤミ金を借りるまでのきっかけ
最近は知らない番号通知で携帯に電話がかかってくる事が増えた。私は数年前に裁判所から「個人民事再生」の認可を受け、多くの業者様に迷惑を掛けながら完済をしたが 両親・祖母の同時期入院や、失職をしてしまった事が原因で再び借金ができた。金融事故を起こした者は、金利が安い銀行や、消費者金融業者であっても大手企業からの借り入れはまず出来ない。普通にネットで検索しても、ヒットするのは大手ばかりで、可能性のありそうな業者に巡り合えず 気がつけば検索キーワードにブラック多用するようになっていた。ブラックリストなんて実際には存在しないが、一般的には意味合いが通る用語なので結構ヒットする。 その中で小額ではあるが、何社かが融資をしてくれた。余裕なんて無い私が借金をすれば、余計に苦しくなるのは当然だが、 誰に相談する事も無くお金を求めて検索しまくり、さらに申し込みができそうな業者を探す。 件数が重なれば、相手にされないと思いきや、連絡先を携帯にしておけば反応もあり審査もしてくれる。 救われたような気分になるが、審査結果はNG。ただ、簡単に「ご希望に添えません」とは言わない。まず切り出してくるのは、「不動産を保有している保証人様が居れば・・・」が通例で、「居ない」と言えれば 「弊社ではご希望に添いかねます」と言われてノックアウト。問題はその後で、保証人のパターンで断られる業者に遭遇した翌日には知らない携帯番号から電話が鳴る。電話に出てみると、「ご融資の件でお電話をさせて頂きました○○と申します」といった内容の電話ばかり そうです。ヤミ金と呼ばれる業者の方々です。明らかに業者が情報を流してると思われるタイミングではあるが、追求する気にもならず説明を聞く。 貸してもらえる。でも金利が破格。心の葛藤が起こるが、借りてしまえばそこで私の未来は失われると思う。