北海道は秋も終わりに入り、木々の葉も落ち始めています。

　桜子に、秋の紅葉を見せたいがために、あったかーい服を着て中島公園に行ってきました。

　
　


　秋の終わりに近づいた木々の色もまた、ちょっと物悲しくていい感じ。

　桜子はその色と匂いにずーとご機嫌でした。



　

　

　紅葉の中を踏みしめて歩くと、カサカサという音がきこえ、桜子はその音に耳をかたむけているのか放心状態。

　中央にある大きな池の周りをゆっくりと歩いていくと、たくさんの鴨が泳いでいました。

　絵を書いている人、ジョギングをしている人、ワンコの散歩・・・。

　その中で、奥さんと三人、こうやって歩いていくのは、なにか幸せを感じます。


　
　　


　病院に入院していた桜子に、「大きな青空を見せてあげたい」　・・・そういう願いをずっと持ち続けていましたが、それもかないました。

　そういうちょっとしたことでも、とっても幸せな気持ちになれるんだな・・・そう思いました。

　　


　初めての冬という季節を、桜子は迎えます。

　桜の中で生まれた桜子。

　この世界に生まれて、全ての季節に触れられるんだね。

　こんどは、真っ白な雪をみせてあげようね。