【愛は幻】 

【愛は幻】

愛し合った時は流れ
掛け違ったボタン気づかぬままに
愛の残像に翻弄される
身体に刻んだ貴方の愛
心に広がる貴方の詩(うた)
あれは夢だったのかしら

愛してるっていつから
言わなくなったんだろう
誓いあった愛だろう?
そう言ったのはあなた
変わり身の早さに戸惑い
言葉を失い立ち尽くすわたし

お前のキスが欲しいよ
早く俺の傍に来てくれ
女はお前一人だよ
お前は特別なんだよ
お前を俺が守って行くよ
もう聞かなくなった言葉達

愛にも季節があるのね
心にしみ込んだ言葉達が
ハラハラと舞い落ちてゆく
踏みしめる事の出来ない
言霊を両手で拾い集め
熱い涙が頬を伝って指先に集まる

窓の外は何時しか雪の舞踏会
前夜の足跡も綺麗に消えて
明日になれば辺り一面銀世界
私の心にも雪を降らせましょう
熱く燃える心を鎮めるために
冷たくて凍えそうな雪を


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