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電話にはいくつか種類があるのだが、
その中に、間違い電話とイタズラ電話がある。 (↑そうなのか?) さっき、実家からかかってくるにしては早い時間に、 部屋の電話が鳴った。 最近の話題がもっぱらイラクでの邦人拉致事件なので、 テレビのない私に解放速報を伝えるために電話してきたかと思い、 なんの疑いもなく急いで受話器を取った。 「はい」 ・・・・・・? 相手は何も云わないのだが、 受話器の向こう側にテレビの音がするので、 母がテレビに見入って言葉を忘れたのかと思った。 でも一応こちらも黙ってみる。 (↑一応って?) 「・・・・・・」 何も訊こえないこと10秒。 気弱そうな男性の声がした。 「どうしたらいいんでしょう」 は? 何がどうしたらいいというのだ。 110番にかけたつもりか? ちゃんと4桁か10桁押したんじゃないのか? とりあえず、どうもしてやれんぞ。 わかってるはずだ。 「これ押したらコレが出たんですけど…」 こっちが訊きたい。 それに“これ”ってどれだよ。電話のボタンだろ? 自分で押したんだろう。 そして二度目の“コレ”って私のことか? 失礼だな。 それとも何か、新手のイタズラ電話なのか? 「どうしたらいいんでしょう」の質問に、 今の私では到底答えてあげられそうにないので、 そのまま静かに電話を切った。 (↑いつなら答えてやれるというのか) たぶん間違い電話だったんだと思う。 でもイタズラ電話かとも思ったので、 友達のエピソードを思い出してしまった。 “強力(ゴウリキと読む)”という苗字の友人がいる。 おそらく日本に何家族かは存在する。 そして彼等は、他の同じ“山本さん”や“田中さん”よりも 血筋は近いんじゃないだろうか。 (↑どうでもいい前置きである) 友「ウチさー、いたずら電話多いんだよね」 私「えーヤダねそれ。腹立つよね。どんな電話なわけ?」 友「電話に出るとね、“こちらは弱力です”って」 私「・・・・・・」 …それは私もやってみたい。 知人ではなく、電話帳で見かけた苗字“強力”だったら、 私も、ぜひともかけてみたい電話である。 もうそれはイタズラ電話云々などというレベルの問題じゃ ないんじゃないかと思う。 イタズラじゃなく、人間の心理である。 私「…それは仕方ないよ。運命だよ」 友「…やっぱり?」 ちょっとだけ彼女の運命が羨ましい私であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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