ネオリアヤの言葉

2004/04/27(火)22:34

寝不足気味のワケ&小説コメント

別に暇なわけでも覗き趣味があるわけでもないが… (↑先に云い訳しとく) 寝る直前、布団に入ると視界が真っ暗になるので、 どうしても耳と神経が研ぎ澄まされてしまう。 疲れていると、どうってことなく眠りにつけるのだが、 「寝なきゃ」と思っていたり、 疲労を通り越していると逆に眼が冴えて、眠れない。 ついでに云うと、 独り暮らし用のマンションというのは、 外に音は漏れない構造だが、内部の音は、 許容量を越すと訊こえるし、響くのである。 なんとも煩わしい日常だと思わないかね諸君。 (↑云い訳に人を巻き込んでないか?) 何を云いたいのか。 …上の階の深夜の生活音が気になって、最近寝不足気味なのである。 (↑これは非常に痛切な悩みなのだ) バタン、ドシン。 バタンバタンっ! バタバタンっ! 「台所の下の扉は静かに閉めましょう」 私は布団を顎まで引き上げて、天井に向かって呟く。 それくらいならば、別にいいのだ。 ついうっかり私だって出してしまう音だし。 それにしても…そんなに早く開け閉めしては、 何も取り出せないのじゃないかと思うぞ。どうだ? (↑余計なお世話である) キュっ、ドン、キュっ…ドンキュっドン。 「水を出すときはもっと蛇口をゆっくりひねりましょう」 蛇口をひねったときの弁の音はけっこううるさいのである。 (↑勝手に、米研ぎの状況を想像) が、先日。 いや、先夜か? (↑そんなことはどうでもいい) 「そんなこと云っていいと思ってんのか、ちょっと待てコラ!」 男性の罵声が床(天井か?)に伝わり、その後。 バタン、ドシン、バタバタンっ! ズドンっ! バタンっドンっ ドンドンドンドン。 「ド、ドメスティックバイオレンスか?!」 (↑片仮名ばかりで申し訳ない) 床に押し付けるような籠った音と、 壁にぶつかるような音が、その後1時間近く続くのである。 しかも断続的に。 「……」 もう私は怖くて息を潜め、事の成り行き(=音)を案ずるしかない。 怖いのなんのって… 隣人として何ができるのかなんてことを、 もう神経張り巡らして色々な状況を想像するわけである。 「やっぱりここで訪問したほうがいいのか?」 「なんて云う? あのぉ…どうかしましたか? いや違う」 「男性が出てきたら?」 「ボコボコになった人が倒れていたら…」 「逆ギレされて連れ込まれて監禁されたらどうしよう」 「…こうしてる間に、上の女性は血だらけに…」 (↑もう勝手にDVと決めつけている) 「知らん振りして、数週間後に遺体が発見されたとかニュースになって、隣人の意識を問われたら、私、世間に顔向けできない」 「大丈夫かなー」 巡らせている間も、ドシンバタンと音は途切れない。 眼も神経もギラギラである。 飛び起きて小説書けそうなくらいである。 (↑何をネタに書く気だ…) こういう時に限って、タイミングよく救急車のサイレンが 遠くから近づいてきて、すぐそばで止まる。 (↑深夜12時を過ぎている) もう映画なんてものじゃなく、臨場感たっぷりである。 ハラハラドキドキの連続で、 下手なホラーやスリラーより効き目抜群。 数分後、どこかの部屋から人が出てきて階段を下りる音がする。 男性なのだが、上の人ではないらしい。 ついでに上の音は、まるで身を隠すように静まったのである。 「あの、このへんでおまわりさんみかけませんでしたか」 下の方で訊こえる声は、おそらく救急隊員。 「いえ、ここじゃないと思いますよ」 「そうですか」 そして足音が遠ざかっていく。 「ち、違います!この上で今まさに暴行事件が起きているんです!!!!」 と叫びながら部屋を飛び出したいことと云ったら、もう。 その後、あまりに上の状況が気になって、 救急車がサイレンを鳴らして立ち去ったのかどうかも わからないのであった。 それ以降、ここ数日は 相変わらず上からは夜中の生活音が訊こえるだけである。 しかし、夜になると いつまたあのドラスティックな罵声と音が訊こえてくるかと思うと、 なかなかどうして心中穏やかではない。 ドン、バタン。 「ドキ…」 (↑布団に入った直後の私の心臓音) キュっ、サーーーーードンっ・・・・・・・・・ キュっサーーーーーーーーーーーードンドドン。 「ぁ、シャワーかぁ…よかった」 と上階の恒久平穏な生活を願いつつ、 今日もひっそりと見守り、眠りにつく努力をするネオリであった。 ***** 『割り切れない』。 小説のなかであまり業界のことを書いたことはない、 と思います。 仕事の内容を書いたり、職業設定として用いることはあっても、 現場の声を書くことはまずなかったように思います。 つまり、“妙なリアリティー”のある表現ということですが。 こういう内容で複雑な心境になるのは、 別に業界でなくとも日常的なことと想像に難くないけれど、 ・・・・・・。 ***** 今日の日記は、私自身がずいぶんと考えさせられたこと だったので書きました。 面白おかしく取り上げただけではありません。 ここからが問題(=課題)です。 独り暮らしなど、よく都会の住環境では隣人付き合いがない と云われますが、まさにその通りだと痛感しました。 上に誰が住んでいるのか、まして隣の人が女性なのか男性なのか。 果たして全戸に入居しているのかさえも定かではない現実。 (これは今の私の状況ですが) そんな中では、上記のような不審時にも、 声をかけあって確認しに行くことさえ不可能に近いのです。 たとえ、行方不明になっている人が監禁されていても、 実際を知ることが難しい。 結果、何か事件が起きたとき、果たして 「ああ、あれがそうだったのかも」と思い当たる節があるだろうか・・・。 その現状や人間関係など、一体責任の矛先はどうなるのか。 勿論、殺傷に関することであれば当人の責任ですが、 近隣の意識として。 もしかすると、誰も責任さえ問える立場にはないのかもしれません。 考え出すと止まらない生活を、ただ緩慢と送っていることに 怖いなと感じました。

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