「シックスセンス」
映画「シックスセンス」がとても面白かったので(怖いけど!)映画を小説にした「シックスセンス 小説版」を読みました。これも面白かったのですが、小説版には続きがあると言うので気になっていたところ、たまたま見つけたので3冊まとめて買ってきました。「シックスセンス 生存者」、「シックスセンス 逃亡者」そして「シックスセンス 密告者」の三冊です。「生存者」は、一作目のマルコム医師と分かれた後のコール少年に、新しい友達が出来るところから始まります。コール少年は友達と美術館で鬼ごっこをしている時、偶然飛行機が美術館の庭に落ちるのを見てしまいます。「死者を見る力」を持つ少年コールは、飛行機事故で亡くなった人々の姿を見ます。彼らは自分が死んでしまったことに気づかず、なぜ回りの人間に自分たちが見えないのか疑い、怒り、唯一自分たちを見ることが出来るコール少年に助けを求めます。コールはずたずたに引き裂かれた使者の姿におびえますが、何とか彼らの願いをかなえようと勇気を振り絞ります。なぜ飛行機は落ちたのか、死者は何を伝えようとしているのか、ブラウン刑事という理解者を得て、コールは謎に挑みます・・・。登場人物、特にコールが死者を怖がる様子がリアルに迫ってきて、感情移入してしまい一気に読みました。「逃亡者」はコールの新しい友達ジェイソンの兄、テッドが行方不明になるところから始まります。街では同じように何人もの若い人たちが行方不明になっています。コールはテッドを探すのを手伝いながら、そこここに存在する死者と対決し、行方不明者たちの謎に迫っていきます。行方不明になった理由がかなり出来すぎな感じがしないでもないですが、彼らを探す間に知り合った?死者たちの思いが伝わってきて感動しました。前作の飛行機事故で亡くなった人の霊も絡んできて、とても面白いと思いました。「密告者」は、親友ジェイソンのいない間に、コールは陰湿ないじめにあいます。それに加えてコールの学校は昔裁判所として使われていたために、裁判で死刑になった人たちの霊がそこら中に漂ってコールを怖がらせます。その中の一人は、コールにあからさまに怒りをぶつけ、生きている人間にもいたずらしてコールを困らせます。なぜ彼は怒っているのか、コールは色々な資料を探し回って自ら結論を探し出します。上級生や先生のいじめがあまりにもひどくて、怒りまくりつつ読みました。間の悪い時に限って死者も現れてはコールをおびえさせ、そのために先生たちに誤解されてしまうコールがとてもかわいそうです。親友もいない、頼る人がいないコールですが、とても頑張っています。これも面白かったです。どれも面白くて3作一気に読んでしまいました。コール役をしていた映画の子役の子のイメージがあるので、頭の中では小説のコールがその子に置き換わっているので余計感情移入してしまいました。ただやっぱり死者の記述は怖いんですね~。夜読んだのは失敗でした・・・。物音が気になって仕方ないです・・。