miyajuku塾長のブログサイト

[進学情報] カテゴリの記事

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• 「大学合格力」で見る全国高校ランキング

  今週の「週刊ダイヤモンド」は、『「大学合格力」で見る全国高校ランキング』という特集になっている。大学合格だけが高校の価値を決めるモノではないことは良くわかっている。高校生の3年間は、身も心もオトナになっていく時期。大学進学の実績だけでなく、学業以外の学校の教育力こそ重要だ、といった考えだ。だが、一方では、「大学合格力」の高い高校ほど、学校行事や部活動も盛んだという現実もある。「大学合格力」の高い高校には、学業だけでなく、スポーツや学校行事や、あらゆることに前向きに取り組む子供たちが集ってくるからだ。数字は数字として、まずは「大学合格力」のランキングを冷静にながめてみたい。このランキングは、ダイヤモンド社が、国公立大学100校、早慶上智などの私立難関大への合格者数と卒業生数との比較から出したもの。神奈川県内の上位70校です。70校も書くといろんなことが見えてきますね1　聖光学院　私立2　栄光学園　私立3　サレジオ学院　私立4　淺野　私立5　横浜翠嵐　県立6　湘南　県立7　公文国際　私立8　桐蔭学園中等教育　私立9　柏陽　県立10　逗子開成　私立11　横浜共立　私立12　横浜雙葉　私立13　厚木　県立14　鎌倉学園　私立15　小田原　県立16　（県）横須賀　県立17　平塚江南　県立18　光陵　県立19　横浜緑が丘　県立20　川和　県立21　フェリス女学院　私立22　鎌倉女学院　私立23　桐光学園　私立24　洗足学園　私立25　湘南白百合学園　私立26　希望ヶ丘　県立27　桐蔭学園　私立28　（県）相模原　県立29　茅ヶ崎北陵　県立30　神奈川大付属　私立31　多摩　県立32　清泉女学院　私立33　金沢　県立34　山手学院　私立35　鎌倉　県立36　神奈川総合　県立37　相模大野　県立38　自修館中等教育　私立39　湘南学園　私立40　横浜平沼　県立41　森村学園　私立42　大和　県立43　カリタス女子　私立44　桜ヶ丘　県立45　藤嶺学園　私立46　横浜国際　県立47　聖ヨゼフ学園　私立48　捜真女学園　私立49　関東学院　私立50　秦野　県立51　大船　県立52　横浜隼人　私立53　市が尾　県立54　聖園女学院　私立55　生田　県立56　西湘　県立57　川崎総合科学　県立58　座間　県立59　南　県立60　追浜　県立61　海老名　県立62　横須賀学院　私立63　藤沢西　県立64　横須賀大津　県立65　日本大学藤沢　私立66　日本女子大付属　私立67　七里ヶ浜　県立68　厚木東　県立69　横浜英和女学院　私立70　港北　県立

  2010.11.16

• 来春入試の神奈川県立高校の募集定員

  来春入試の神奈川県立高校の募集定員が発表になりました。全日制の募集定員は前年比で1268人減少し、30校で30クラスを減らす予定のようです。来春の中学校卒業予定者が前年比で2228人減る予定だと言うことですから、全日制枠の1268人減は全体的な数字としては妥当なところでしょう。ただ、どの学校が減っているかは、志望校の決定として大きな判断材料になります。以下に、今年のmiyajukuの生徒たちが受験予定の学校のみをまとめておきました。矢印の前が今春のもの、後が今日発表になった来春のものです。なお、カッコの中は、前期選抜の募集定員です。これを引けば後期選抜の募集定員も出るはずです。大和高校　　　277名（138名）　→　276名（110名）座間高校　　　277名（138名）　→　276名（138名）大和西高校　　277名（138名）　→　276名（138名）厚木高校　　　317名（ 95名）　→　316名（ 94名）海老名高校　　357名（142名）　→　356名（142名）希望ヶ丘高校　277名（ 83名）　→　276名（ 82名）川和高校　　　356名（106名）　→　316名（ 94名）市が尾高校　　395名（197名）　→　394名（197名）相模原高校　　277名（110名）　→　276名（110名）上鶴間高校　　317名（158名）　→　276名（138名）秦野高校　　　357名（178名）　→　356名（178名）弥栄（スポ）　 78名（ 39名）　→　 78名（ 39名）川和高校が1クラス減った以外は、ほとんど昨年並みの募集定員になっています。川和高校だけは難易度が今春入試よりアップすることは間違いありません。かなり手強い入試になることを覚悟しなければなりませんね。同時に、前期選抜の枠を小さくし、後期選抜枠を増やした大和高校に川和高校の志願者が流れてくる可能性もあります。進学重点校にもなったことですし、大和高校の難易度もアップしそうです。その他の学校については大きな変化はありませんでした。募集定員から見た難易度の変化はそれほどないと思われます。

  2010.10.29

• 座間総合高校

  今日は「県立座間総合高校」の塾向け説明会にうかがってきました。県立高校が塾対象の説明会を開くことはほとんどありません。そうした意味でめったにない現場の高校の先生の「生」の声を聞けるチャンスです。「座間総合高校」は「総合学科」の高校です。この「総合学科」というのを御父母の方はほとんど知らないと思います。詳しいことは　ここ　にリンクを貼っておきますのでご覧になって下さい。ここでは簡単に説明をしておきます。☆　総合学科は授業編成を自分で組むことが出来る。☆　3年間で必要な単位数を取得すれば卒業が出来る。この2点が「総合学科」を理解する上でのポイントになるでしょう。イメージとしては、朝、ホームルームに集まり、そこに各教科の先生が1時間目から順番に授業にやってきて、という普通科のスタイルではありません。生徒によって登校してくる時間も違うし、同じ学年でも受ける授業も違うわけです。いくつかの系列には分かれているようですが、基本的には個々に1週間の授業は違うものになります。そんな総合学科の高校ですが、神奈川県ではこの十年間の高校再編の中で、主に各学区の底辺2校を統廃合することで作られていきました。そういう経緯から、どの総合学科の高校もSS40前後という低い位置にあるのが現状です。「座間総合高校」も栗原高校とひばりが丘高校が統廃合して2年前にできた学校です。ただ、栗原は底辺校でしたが、ひばりが丘は中堅校でした。そんな中、座間総合がどんな学校になっていくのかを注目していたしだいです。今日の説明会でもお話しがありましたが、「座間総合高校」は総合学科の学校ですが、朝は全員がホームルームに集まり、ホームルームごとに授業を受ける、というスタイルでやっています。普通科の高校と同じですね。授業も大学進学を考えてのものが多くあるようです。総合学科でありながら他の学校とは別の「道」を進んでいるようです。正直、総合学科は大失敗の制度だと私は思っています。究極の生徒寄りのシステムというか、生徒のわがままにそった仕組みというか、今の教育の最も「負」の部分を背負って出来た制度だと考えるからです。そうした流れの上で、「座間総合高校」は普通科のような仕組みを取っているわけでしょう。長くなるのでここまでで止めておきます。またの機会に書こうかと思います。なお、「座間総合高校」の今春入試は、昨年度よりも入学者のボーダーがかなり上がっています。前期選抜では105/135が目安で、後期選抜では入試得点が150点/250点が目安になります。来春入試はそれほど変動はないかと思っています。

  2010.10.01

• 2010神奈川・東京 私立中高進学相談会

  今週の日曜日（10月3日）は町田の「ホテル・ザ・エルシィ」にて「2010神奈川・東京 私立中高進学相談会」が開かれます。町田会場には76校の私立中学・高校が参加予定です。進学相談会は説明会と違って「個別に進学相談」を私立の学校の先生方にしていただけるチャンスです。高校受験の場合は、具体的に自分の学校成績を基準として相談に応じてくれます。miyajukuの中3生は全員参加しますが、この機会に複数の私学をまわって、学校の雰囲気などを感じ取り、その後にその学校の説明会に足を運ぶ、という流れで志望校を決定させていきます。多くの生徒が、公立校第一、私立校併願、というパターンです。といっても、もしもの時は通うことになる高校を選択するわけです。間違いない進路を選ばせたいと思っています。また、小4／小5の私立中学受験組も、この機会にたくさんの私学の先生方に接して、「あっ、こんな学校も良いな」という「掘り出し物」を見つけられると良いですね。小6生はすでに志望校が固まっている時期ですが、もう一度、自分のモチベーションを高める意味でも、こうした相談会に参加して志望校の先生とお話しをするのも良いかもしれません。「今年は空間図形が出るかもなぁ」なんて｢思わぬ情報」を手に入れることが出来るかもしれません。この相談会は「神奈川民間教育協会」という組織が主催していますが、実際の運営は「神奈川県私塾協同組合」でおこなっています。私も数年前から実行委員長という立場で関わっています。miyajukuからも15名のお手伝いを出すことになっています。当日は一日中現地にいますので、何かあれば現地のスタッフに「ミヤザキ先生」を呼んで下さい、とお声をかけてください。みなさんがお通いの中学校でもチラシが配布されているはずです。どなたでも参加できる相談会です。たくさんのご参加をお待ちしております。お買い物のついでに是非ともお立ち寄り下さい。

  2010.09.29

• 立花学園高校

  暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったもので、昨日からめっきりと涼しくなってしまいました。長袖とジャケットをタンスから引っ張り出して、今朝は｢立花学園高校｣の説明会にうかがってきました。学校がある場所は小田急線の新松田の駅から徒歩5分ほどの場所です。miyajukuからだと相模大野で急行に乗り換えて1時間まではかからずに着く距離です。男女共学で80年以上の歴史をもつ学校です。成績的にはそれほど高くない生徒が通う学校ですが、この学校に来てよかったね、という生徒が大勢いるような学校です。何よりも校長先生をはじめとした先生方が一生懸命に生徒の指導にあたられている様子がうかがえます。挨拶や服装・頭髪などの規律指導をしっかりとおこない、そうした基本的な生活習慣の上に学習指導を積み上げていく、という学校の方針です。ですから、就職活動などでもこの学校の生徒はチカラを発揮できるわけです。また、毎日のように家庭学習ノートを担任の先生が提出させてチェックをする、などと学習面でも、このレベルの生徒たちに合わせた学習指導をおこなってくれているようです。理事長先生が校長先生でもある、という学校ですが、その校長先生の人柄がそのまま学校の雰囲気になっているようです。今の教育は、あまりに生徒をお客さんあつかいしすぎている面があります。生徒が「こうしたい」「ああしたい」ということに合わせすぎている、という意味です。教育には「未熟な者を導く」という面が必ずあると思うのです。「導く」というのは「こうしたい」といった生徒の希望がおかしな方向に向いているときは「違うよ」と言うことでもあります。そんな当たり前の教育の姿を「立花学園高校」では実践されているのではないでしょうか。成績だけではない学校選び、という観点から「よい学校」ですよ、とお薦めできる学校のひとつです。なお、入学金・施設費・授業料が免除となる特進クラスへの進学は4平均に5がいくつか、といった基準です。ここには詳しい数字は書けませんが、miyajukuの父母専用ページの方には、近々、他の私学の基準も合わせてアップしていきます。

  2010.09.24

• 大学ランキング

  小学生の高学年から、中学生、高校生をお持ちのご父母であれば、ある程度の大学のランキングは頭に置いておくべきだと思う。といっても、とんでもない数の大学数と学部、学科数があるので、それをすべて理解するのは絶対にムリだ。以下に、ベネッセの偏差値をもとにした「おおざっぱ」なランキングを載せておいた。何となく頭に置いておけば、いろんな判断をする時に便利だと思う。S1　東大・医学部レベルS2　早稲田・慶応レベルS3　東工大・一橋・上智レベルA1　東北・名古屋・大阪レベルA2　筑波・お茶の水・学芸・横国・明治・東京理科大レベルA3　東京農工・東京海洋・首都大・立教・中央・青山学院・学習院レベルB1　法政・成蹊・芝浦工大・東京農業大レベルB2　明治学院・成城・武蔵・日本女子大レベルB3　日大・東洋・駒沢・専修・玉川レベルC1　神奈川・東京経済・立正・東京都市大レベルC2　亜細亜・桜美林・東海大レベルC3　大妻女子・大東文化・国士舘・帝京レベルD1　東京国際・産業能率大・相模女子大・駒沢女子大レベルD2　関東学院・松蔭・和光・鶴見大レベルD3　城西国際・湘南工科レベルここまで細かく分けても、実際に「競争」がある入試がおこなわれているのはBランクから上だと言っていいだろう。いわゆる「日東駒専」以上ということだ。少子化の中、5年先には、Aランクから上でないと「競争」はなくなってしまっている可能性は高い。「国公立+GMARCH」のレベルが5年後には「実質的な入試」の存在するラインで、それ以下はほぼボーターフリーに近くなってしまう。そんな状況がせまっていることをしっかりと理解した上での中学入試、高校入試を考えたい。

  2010.09.17

• 

  北鎌倉女子学園中・高等学校

  今日は「北鎌倉女子学園中・高等学校」の説明会に行ってきました。遠く感じますが、小田急線の快速急行で中央林間から藤沢まで20分。JRに乗り換えて大船経由で北鎌倉の駅まで15分。駅からは徒歩で10分かからない場所にありますから、1時間はかからずに通学することができます。miyajukuからはこの春に進学した生徒がいます。とにかく北鎌倉という歴史と緑あふれるロケーションの中、高台に立つ学校の立地条件は最高です。学校の特徴を一言で言うと、正統派の女子校といったところでしょうか。豊かな知性と品性あふれる女子を育てる、と学校側も第一の教育目標にあげています。実は、こうした女子校というのはどんどんなくなっていってしまっています。多くは共学化したり、と時代の要請に応える形で女子教育から撤退しています。そんな中、「ごきげんよう」という挨拶で毎日を過ごす北鎌倉のような学校は貴重な存在かも知れません。今日の説明会は、塾向けの説明会にたくさん参加している私から見てもとても良いものでした。いろんな意味で、良い部分を残しながら新しい挑戦をしていこう、という学校側の「やる気」が感じられる説明会でした。そうした意味でお薦めの学校のひとつかもしれません。良い部分、というのは「礼法」の授業があるなど、女子教育に特化した部分です。そして、チャレンジの部分は、明確な目標を立てて大学進学実績をあげていこうとする姿勢です。今春の卒業生169名の大学合格実績は「国公立大/5名、早慶上智/4名、GMARCH/18名、明学・成城・成蹊/10名、日東駒専/11名、津田塾・日本女子・聖心女子・学習院女子・フェリス女子/19名など」というものです。これを7年後（来春入学の中1が大学進学するとき）には「国公立+早慶上智+GMARCHを50名以上」にしたいとおっしゃっていました。また、偏差値で45を下回る生徒を0にしたい、という目標もたてられていました。生徒たちの今の状況を無視して「国公立コースを作って国公立大への進学を目指させる」という机上の空論ではなく、全体のレベルアップをはかりつつ、上位層も押し上げていく、といった現実にそった目標を立てる姿にとても好感を持ちました。今春の北鎌女子の中学の偏差値は、首都圏模試の80パーセント合格ラインでSS43というものです。高校の推薦合格の基準は、2年と3年の5科の合計で33/50以上というもの。決して高い成績ではありません。この成績の生徒たちをしっかりと教育していき、結果を出していこうということです。女子教育の可能性を追求している学校です。なお、音楽コースも併設されています。帰りには北鎌倉の駅前にある「やま本」といううどん屋さんで名物の「まぶしうどん」を食べてきました。釜揚げうどんに生卵をまぶしたものを、鶏だしのつゆでいただきます。おいしいんですよ北鎌倉に行かれた際は皆さんもどうぞ召し上がってください。

  2010.09.16

• 横浜翠陵中学・高等学校

  今日は「横浜翠陵中学・高等学校」の説明会に行ってきました。正確には「横浜国際女学院翠陵中・高等学校」ですが、来春から共学化して名称も変更になります。場所は田園都市線の青葉台の駅からバスで20分ほどのところです。バスの便は数分おきにあるようですから、miyajukuのある中央林間からだと、急行で10分、バスで20分とアクセスはとても良いところです。学校のある環境は抜群で、住宅街の中の緑に囲まれた広い敷地内に短大といっしょに校舎は立っています。グランドも広く、とにかくたっぷりの木々の中で勉強やスポーツをすることができます。校名に「国際」とついているように「国際理解」にチカラをいれた教育をおこなっていて、とくに「英語教育」にはかなりのチカラがはいっています。文部科学省より「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール（SELHi）」にも指定されていたこともあります。校訓は「考えることのできる女性」の育成をめざす、というものでした。ただ、近年は共学校志向は強く、多くの女子校、男子校は共学化していきました。横浜翠陵もそうした流れの中で来春から共学化するわけです。そこで、共学化するにあたって学校側がどんな準備をし、何を考えているのかを知りたくて説明会にうかがってきたわけです。正直、今日の校長先生の話ではそのあたりのところがきっちりと理解できた、というわけにはいきませんでした。その後の教頭先生のお話で、ある程度は納得できましたが・・・　あくまでも私の個人的な感想です卒業生106名の今春の進学実績は以下のようなものです。「国公立大/2名、早慶上智/1名、MARCH/2名、専修/3名、日大/4名、駒沢/4名、東洋/1名、東海/5名、国士舘/2名、桜美林/15名、神奈川/3名・・・」中学の今春の80パーセント合格偏差値は、首都圏模試のものでSS42です。高校の合格基準は、5教科でおよそ4平均弱ぐらいのものです。共学化してもそれほど難易度に変化はないだろうと予想しています。共学化する来春からは学力をつけさせることを重視し、勉強をさせる学校に変えて行きます、と今日も教頭先生がおっしゃっていました。（校長先生からはそうしたお話はなかったです）でも、私学としてはそれは当然のことであって、具体的に「どうするのか」のお話があまり聞けなかったのは残念でした。確かに高校を「特進コース、国際コース、文理コース」に明確に分けて進学にチカラを入れていく、というのはわかります。でも、とりあえずこのラインの成績の生徒を集めて「国公立を目指す」というのはムリがあるでしょう。まずは「日東駒専」に確実に合格させ、さらには「GMARCH」をねらっていける学力をつけさせる、という目標をかかげるのが現実的だと思うのです。miyajukuからはアクセスが良い学校ですので、これからの「頑張り」に多いに期待して行きたいと思っています。

  2010.09.09

• 湘南学園中・高等学校

  今日は「湘南学園中・高等学校」の学校説明会に行ってきました。高校からの募集はない、中・高一貫の学校です。小田急線の鵠沼海岸の駅から徒歩8分という立地です。男女共学で、大規模校ではなく、リベラルな雰囲気の進学校。そんな学校です。80パーセント合格ラインは、四谷大塚の偏差値で男子49、女子50、首都圏模試の偏差値で男子55、女子56というものです。今春の大学合格実績は、国公立大/17名、早稲田/14名、慶応/6名、上智/6名、東京理科大/11名、明治/13名、青山/9名、立教/11名、中央/16名、法政/23名、学習院/3名、成城/10名、成蹊/2名」というもの。学年5クラスで181名の卒業生の実績です。学校の成り立ちがちょっと変わっていて、宗教団体や個人の篤志家によって設立された学校ではなく、鵠沼周辺に住む有志の方々によって作られた学校です。戦争に向かう軍国主義が蔓延する中、鵠沼という地域に住む方たちがリベラルな雰囲気の学校を作ろうとされたようです。その伝統は今でも引き継がれているようです。数年前に校舎はきれいに立て直され、学習環境は抜群のものがあります。ひたすらに受験勉強をさせる、というよりも、何かを考えさせたり、グループでひとつのことを成し遂げて行ったり、といった教育にチカラを入れている学校です。来春の入試では、大きな変更点がいくつかあります。2月1日の算・国での午後入試の実施。3回入試から4回入試への変更。4回目の入試も4科から2科へと受験科目が変更になっています。これらの変更は、今春入試の受験者減からのもののようです。日大藤沢の中学入試開始などが大きな影響をあたえたのでしょう。来春は今春入試よりも受験者は増えるでしょう。難易度がどうなるかは今のところは予想できません。なお、2月1日の午後入試はかなりの受験者を集めるはずです。今日の説明会でも、問題の難易度は上げる、とおっしゃっていました。新しい校長先生もやる気にあふれていて今日のお話も良いものでした。　校長通信　というのを毎日のように発行されているようです。

  2010.09.08

• 日大の付属校

  早稲田や慶応に入るのに有利な方法ってあるだろうか。それは、早い段階で付属校や系列校に入ってしまうことだ。どんな大学でも、外部から受験して入って行くよりも、付属や系列校から進学した方が入りやすい。例えば、日大の付属校を考えてみよう。miyajukuの周辺には「日大藤沢高校」「日大第三高校」「日大桜ヶ丘」などがある。多少の難易度の差はあるが、学校成績が英・数・国・社・理の5教科で21～22あれば推薦で合格できる。英検の準2級をもっていると-1でもだいじょうぶだ。この成績で公立高校を考えると、前期選抜試験では大和南高校、後期選抜は入試次第だが、安全圏狙いだと大和西高校といったところだろうか。大和南高校から日大への進学者は今春実績で3名。日・東・駒・専をすべて足しても14名。もちろんGMARCHは0名。大和西高校で、日大/15名、東洋/3名、駒沢/13名、専修/33名、GMARCHは39名、早慶上智/5名。日大の付属校に進めば、ほとんど確実に日大に進学が可能だ。大和南や大和西に進学するよりも圧倒的に有利に日大に進学できることがわかるはずだ。もちろん、日大にもたくさんの学部、学科がある。難易度も学部・学科でかなり違う。自分が法学部に進学したくとも、商学部にしか進学できなかった、などということも付属校からの進学にはたくさんあることだろう。でも、それでも日大には進学できる。今時のインフレ学校成績では、5段階評定で4の成績は生徒のほぼ半分近くがとっている成績だ。かなりの人数がそのあたりの成績で進路選択をしていく。その時、どれだけ大学進学のことを考えているだろうか。親の中には「日大あたりなら普通に入るだろう」などと勘違いしている方もたくさんいる。現実は、大和西レベルで上位1/5がそのラインよりも上の学校に進学できているということだ。4/5はそのライン以下の大学にしか進学できていない。何も日大の付属校に進学することを勧めているわけではない。進路選択は、大学進学まで見通した上でのものであって欲しい、ということだ。同時に、高校に進学してからが大切だと言うことだ。いつも言っていることだが、高校からが「本当の勉強」のスタートだ。高校入試は、その「本当の勉強」のスタートへの「橋渡し」だと私は思って指導している。

  2010.09.06

• 勇志国際高等学校

  数年前から「勇志国際高等学校」という学校の学習センターの仕事もおこなっている。この学校は「広域通信制、単位制の高等学校」だ。もちろん高校卒業の資格を取得することができる。ちゃんとした学校法人の高校だ。どんな生徒が通ってくるかというと、そのほとんどは県立や私立の高校を途中で辞めた生徒になる。もちろん辞める理由は様々だし、辞めたときには高卒の資格なんてなくてもやっていける、と思っての生徒が多い。でも、いざ仕事をはじめようとすると、ほとんどの仕事が「高卒資格」が必須になってしまう。アルバイトさえ、高校在籍者には門戸が開かれているが、高校中退者にはそれさえも働き口がないのが現実だ。そんな現実に直面して、高卒の資格を取得するとめに入学してくるわけだ。9月は後期の卒業生の単位認定などに忙しいときだ。あと少しレポートを出せば良いのにそれが出来なかったり、何度も連絡をしたのに課題がかなり残っていて卒業が危うくなったり、そんな生徒たちのフォローをしている。何のために高校に進学するのか。その根っこのところは、高校卒業の資格を取るためだと思う。でも、それだけならば、試験対策だ、高校入試だと騒ぐ必要もない。miyajukuの生徒にもよく言っているのだが、miyajukuで高卒の資格を取ることが可能だ。しかも、今年からは就学支援金が出るので、年間で10万円もかからない授業料ですむ。入学金も1万円だ。とっても安い今は手が回らないので計画だけだが、miyajukuで高卒資格を取りながら、大学受験のための勉強をしていく、ということも可能なわけだ。教科をしぼった学習をさせていけば、私立校の特進クラスなんかにも負けない進学実績を出すことも可能だと思っている。単位制の高校の自由度はとんでもなく大きい。高卒資格の取得や大学進学のためだけでなく、どんな目的を高校での毎日の生活に求めるのか。そんなことをしっかりと考えてほしい。勇志国際高等学校　の詳細は　コチラ　です。もしも、転編入を考えている方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。前籍の学校で取得した単位を含めて卒業できますからムダが出ません。

  2010.09.04

• 広がる大学の教育力格差

  一昨日も記事にした「週刊エコノミスト」の「娘、息子を通わせたい大学」特集についてもうひとつ。記事の中では「広がる大学の教育力格差」という記事でまとめられている。以下、記事の抜粋。日本には二種類の大学がある。一つは学生のことを恥じている大学であり、もう一種類は学生のことを誇りとしている大学である。・・・この違いはどこから生まれてくるのか。「教育力」をキーワードとして、今の大学を読み解いていきたい。今、日本の高校卒業者の短大を含む大学進学率は56.2パーセントに達する。今までは大学に入ってこなかった層が大学に入ってきていることを意味する。しかも、今の大学生は、家族やコミュニティの教育力の衰退もあり、成長するプロセスで学校への依存度が過去と比べて極めて大きくなっている。そうした状況にある中で一番の問題は、大学に来養育期間としての自覚が希薄なことだ。そんな中でも、教育に大きくカジをきった大学も出てきている。とくに初年次教育は大学への適応を促進するためのもので、主に以下の点が目的とされる。（1）学生生活や学習習慣などの自己管理（2）高校までの不足分の補習（3）自大学の理解（4）人として守るべき規範の理解（5）リポートの書き方や文献検索などのスタディスキル（6）クリティカルシンキングなど大学で学ぶ思考法の獲得（7）大学の中での居場所や友人の獲得（8）高校までのの受動的な学習から能動的で自立的な学習への変換（9）専門への導入要は、大学でも「まずは勉強に取り組む姿勢」を学生に教えないと授業が成り立たなくなっている。そうした現状の中で、初年次にそうした姿勢を身につけさせる努力をしている大学とそうでない大学があるということだ。そうした「教育力格差」を知った上での大学選びもしていきたい。記事では国立大学の「教養教育」の総合評価がポイントでランク付けされてもいる。以下に少し抜粋しておく。総合ポイントが14点の大学　　室蘭工業、広島総合ポイントが13点の大学　　山梨、九州総合ポイントが12点の大学　　東北、福島、茨城、東京、東京海洋、東京農工、福井、静岡、山口総合ポイントが11点の大学　　筑波、富山、佐賀総合ポイントが10点の大学　　帯広畜産、北海道、岩手、宮城教育、宇都宮、東京工業など大学の先生というのは、自分の研究に熱心で学生の教育は片手間、といった人が今でも多いようだ。そんな中で、大学をあげて「教育」に取り組もう、といった姿勢が強い学校が上記のような大学ということだ。私立の大学の中でも、玉川大学、神奈川大学などが初年次教育をはじめとして教育力がある大学として記事の中でとりあげられていた。偏差値だけでない大学選び、というのはこうした情報を丁寧に集めていくことによってはじめてできることだ。中学選び、高校選びも同じことだと思う。といっても、どこからどのように情報を手に入れるかが難しい。そうした情報を提供できることも塾のチカラといっていいはずだ。

  2010.08.28

• 今後の高校入試制度について

  昨日は「神奈川民間教育協会」の教育シンポジウムにお手伝い+出席してきました。神奈川県、東京都の私立学校の先生方との懇親+講演会（海老原 嗣生氏）+高校入試情報という盛りだくさんの内容でした。さて、神奈川県の高校入試制度がこれからどう変わっていくのか、ということについてです。ご存じのように、埼玉県では前期選抜を止めて一般試験だけに一本化する改革を出しています。千葉県などでも、推薦制にも筆記試験を課す制度改革が進められようとしています。神奈川県ではどうなのでしょうか。以下は、神奈川県の今後の入試制度改革のタイムスケジュールです。☆　今年の9月までに、今までの県立高校の再編その他についての検証をおこなう。☆　その後、来春までに改革が必要かどうかの有識者の会議をおこなっていく。☆　「改革が必要だ」という結論が出れば、来年度の春から県教委が新しい制度を提案する。☆　その後、市民集会などでその県教委の案を提示して意見を広く求めていく。こんな感じです。ということは、現行の入試制度が変わるのは、早くとも「平成24年度」からで、現在の中1からになります。といっても、上のような流れをたどるので時間的には難しいでしょうから、現在の小6が高校受験するとき、というのが現実的な線でしょう。それまでは、前後期制を中心とした入試制度は変わらない、ということです。ス○ップという塾が言っているように、前期選抜がなくなる、などということは全くないのです。そもそもス○ップは何を根拠にしてあんなことを吹聴しているのでしょうかね。それと、東京都では、進学重点校は「東大、京大、一橋大、東工大」に15名以上進学者を出している学校、などというように具体的な数値目標を設定し、それによって進学重点校のランクをいくつかに分けることを検討しているとのことです。神奈川県も18校も進学重点校を作ってしまいましたが、そうした数値目標なしでは「仏をつくって魂入れず」ということになってしまいます。同時に、進学重点校だからと言って、重点的に予算が入れられたり、教員が増員されるわけでもないのですから、言葉だけの重点校になりそうです。いずれにしても、現行制度が神奈川県については2年間は継続する、ということです。埼玉や千葉のような改革はしばらく「ない」ということです。

  2010.07.12

• 平成23年度の高校入試の詳細

  県教委から平成23年度の高校入試の詳細が発表になっています。詳しくは　ここ　をご覧になって下さい(PCのみ)。いくつかかいつまんで大切な情報のみの確認です。1　新たに「進学重点校」に指定された、川和高校、厚木高校、大和高校などでは、平成23年度入試では独自入試は実施しない。2　学校成績と入試の割合は、従来どおり「4:6」「5:5」「6:4」の比率から各校が選択する。3　その他、大きな変更点はなく、今春入試とほぼ同じような入試制度となっている。miyajukuの塾生に関係の深い学校のみ「高校名、前期選抜の割合、後期選抜の内申:入試の比率」を載せておきます。川和高校/30%・4:6　　希望ヶ丘高校/30%・4:6　　厚木高校30%・4:6　　大和高校/40%・4:6　　海老名高校/40%・4:6　　座間高校/50%・5:5　　大和西高校/50%・4:6新たな進学重点校は、前期選抜の募集比率を30%にして、後期選抜も入試に比重をおいた選抜になっています。大和高校だけは40%になっていますが。すでに、大和高校を進学重点校にしたことに対する批判もおきているようです。これをきっかけに、進学重点校というものの意義について、県全体で議論がおこってほしいですね。

  2010.07.09

• 聖セシリア女子中・高等学校

  今日は「聖セシリア女子中・高等学校」の説明会に行ってきました。小田急線の南林間駅からだと5分ほど、中央林間の駅から歩いても10分ほどの場所にある学校です。miyajukuのある場所からでも十数分の地元の学校です。カトリック系の女子校で「信じ、希望し、愛深く」を校是とし、広く社会に貢献できる人材の育成を目指しています。「聖セシリア」は音楽の聖人として知られていますが、私などはSimon and Garfunkelの曲をどうしても思い出してしまいますが学年は110人ほどの小規模な学校です。そうした意味で先生方と生徒との距離も近く、少人数を活かした中・高一貫教育を実践していると思います。昔から地元に住んでいる方は、大和学園という名前だった頃のイメージが強く、「あの学校は・・・」と言われる方もいらっしゃいます。今は、神奈川全域や東京方面からも生徒が通ってくる学校になっています。首都圏模試の50パーセント合格ラインはSS44、80パーセント合格ラインはSS47となっています。少しずつ難しくなっています。出題傾向は素直な問題が多いので、5年生の今頃からのスタートでも大丈夫でしょう。一昨年、miyajukuからこの学校に進学した生徒は、6年生の今頃からのスタートでした。今春の大学進学実績は、国公立大/4名、早慶上智/5名、GMARCH/21名、明学・成蹊・成城/28名、日東駒専/36名というもの。北里大などの理系の学校にもしっかりと進学しています。入学時の偏差値を考えるとかなりの実績だと思います。土曜講習をはじめとして、学習面はかなりしっかりとした指導がされていることがうかがえます。今日の説明会で印象的だったことです。聖セシリアにも、大学からの指定校推薦枠はたくさんあるそうです。今春の実績で127大学470名分の指定校枠だとのことでした。その指定校を利用して進学した生徒は6名だったとのこと。その他の生徒たちは、学校の指導もあり、自分のチカラで一般受験での合格を目指していったとのこと。それでも現役での進学率は9割以上です。いつも言ってることですが、定員を割っている大学は首都圏で3校に2校。どんな高校生にも4大学以上の推薦はあるのが実際です。行こうと思えば誰でも大学生になれるのが今の状況です。そんな中、安易な選択をせずに一般受験で大学進学を目指す。それが大切な「道」です。公立高校ではそうした指導がされません。とくに高校選択も自己推薦の前期選抜を選択した生徒は、そのまま「どっかの行ける大学」に指定校枠で進学しがちです。どうしてその「道」がダメなのか、今日はそれを書く時間がないのでまたの機会にゆずります。聖セシリアですが、高校からも若干名の募集があります。公立校との併願もできます。成績の基準はオール4以上だと思っておいてください。

  2010.07.01

• 青稜中学・高等学校

  今日は、「青稜中学・高等学校」の説明会にうかがってきました。東急大井町線の下神明という駅を下りてすぐの場所にある学校です。今朝は自宅から中央林間経由で行ったのですが、車両故障で東急田園都市線が各駅しか動いてなくて遅刻してしまった　miyajukuの生徒たちは、中央林間から溝の口乗り換えで50分もあれば学校に着くだろう。都内の学校だが十分に通学圏内にある。学校は男女共学で、中学生が学年200人、高校生が学年300人規模の学校です。個人によって創設された学校で、宗教系ではありません。中学入試の偏差値は首都圏模試のもので、50パーセント合格ラインがSS52、80パーセント合格ラインがSS56となっています。高校入試の公立高校との併願の基準値(2011年度のもの)は、英・数・国の3科が14/15以上で、なおかつ9科が39/45以上というものです。川和高校、大和高校などの地域のトップ校の併願校です。大学進学実績は、国公立大/18名、早慶上智/50名、東京理科+ICU/18名、GMARCH/185名、日東駒専/108名というもので、この10年間でかなり実績を伸ばしてきています。実績を伸ばしている理由は、放課後講習や長期の休みの合宿講習など、私学としては当然ですがそうした努力の積み重ねがあるからでしょう。私の印象としては、授業はどちらかというと厳しめに、学習塾のようなスタイルで進められているように感じます。都会の真ん中にある学校ですから、校舎も狭いですし、教室環境もギュッと詰まっている感じです。来年から数年をかけて校舎の改築をおこなうそうです。グラウンドは小さなモノがあるだけですが、すぐそばに品川区のグラウンドがあり、部活動などはそこを借りてやっているようです。また、八ヶ岳には研修センターを持っていて、体験学習や勉強合宿などに利用しているそうです。宗教系でなく、男女共学の進学校をと考えたとき、この青稜中学・高等学校はひとつの選択肢となるでしょう。とくに県立のトップ校の併願校としては、桜美林、日大三、日大藤沢などと同ラインですから、それぞれの学校の特色をよく見て選択していくべきでしょう。

  2010.06.25

• 桜美林中学高等学校

  今日は「桜美林中学高等学校」の説明会に行ってきました。JR横浜線の淵野辺の駅前からスクールバスが出ています。バスに乗って7分ほどで学校に到着です。中学、高校、大学がすべてひとつのキャンパスの中に集まっています。キリスト教を柱とした学校で、キャンパスには礼拝堂もありますが、それほど強く宗教色を感じません。といっても、今日の校長先生の挨拶の中でも「礼拝を大切にしています。聖書の言葉に照らし合わせて自分を見つめ直す大事な時間だからです」という言葉からも、キリスト教が学校の根っこにあることがうかがわれます。中学が1学年4クラス、高校が1学年8クラスの比較的規模の大きな学校です。首都圏模試での中学の偏差値は、50パーセント合格ラインがSS52、80パーセント合格ラインがSS55というもの。この2年～3年でグンと偏差値ラインを伸ばしています。高校の2011年度入試(来年度)の推薦の基準値は、男子が5教科21/25以上、女子が22/25以上。昨年度よりもひとつずつ下げたそうです。公立校との併願の優遇ラインは、男女とも5教科23/25以上(5科が21以上かつ9科が37以上でも可)となっています。今春の大学入試の結果は、国公立大/13名、早慶上智+理科大/54名、GMARCH/176名というもの。一定の基準を満たせば、系列の桜美林大学への進学を併願にして他大学へ挑戦していけるとのこと。といっても、桜美林大学の付属校というよりも、他大学を一般受験していく進学校という色が濃い学校です。この進学実績も、この5年ほどでかなり伸ばしてきています。国公立大や早慶への進学数はまだまだですが、しっかりと力をつけてGMARCHには進学させている、ということでしょう。高校受験の場合は、併願の基準が23/25という成績から考えて、川和高校や大和高校などの地域のトップ校クラスの併願校となります。推薦であれば21/25の基準ですから、海老名高校や座間高校などの地域の準トップ校を選択するか、この桜美林高校を選択するかという判断になります。中学入試について言えば、この2年間で急激に難しくなってしまったので、来春もこの流れのままなのかなぁ、と考えます。偏差値を伸ばした理由のひとつにあげられる、淵野辺駅前の校舎での入試は今年も実施するそうです。さらに、小田急の多摩センター駅のそばにも入試会場を来春は設けるそうです。学校の指導の特徴としては、英語教育に力を入れていること。桜美林大学がそうですが、中学・高校も異文化コミュニュケーションにも目を向けていることなどがあげられます。それも、欧米ではなく、中国や韓国に目を向けているところが特色でしょう。その他、少人数での数学や英語の授業。高校生での大学受験中心のカリキュラム編成など、私立校としての教育体制は整っているようです。また、高校野球は甲子園で優勝したこともあり、その他の部活動も盛んのようです。東京都内の学校ですが、miyajukuからは東急を利用して長津田経由で行けば近い学校です。

  2010.06.24

• アレセイア湘南中学高等学校

  今日は「アレセイア湘南中学高等学校」の説明会にうかがってきました。主に中学の説明会です。今春も1人の生徒がお世話になっています。ちょうど休み時間中でした。友達と楽しそうにしているところに近づいていって話が出来ました。海が好きで、海の近くのこの学校に来たくて受験した生徒です。良い学校生活を送れているようでした。この学校の偏差値はそれほど高くはありません。こうした学校に中学から進学することにどういった意義を認めるか。わざわざ高い授業料を払ってまで私立の中学に進学する必要性をどこにもとめるのか。難しいところかもしれません。私なりにの結論としては、公教育にない私学としての伝統と教育方針に共感できるか、という一点に集約できると思います。たとえばこの「アレセイア湘南中学高等学校」です。学校の中心に礼拝堂があり、朝の10分間は全校生徒が礼拝堂に集まってお祈りと神父さんのお話を聞くことから学校の1日がはじまります。こうしたことは公教育ではありえないことですよね。そうしたことに意義を認めるかどうかがすべてだと思います。キリスト教、仏教を問わず、宗教を基盤においた私立学校はたくさんあります。仏教系の学校であれば、朝は唱名を唱えて1日をスタートすることになります。こうした荘厳な時間で1日をスタートとすることは、子供たちにとっても良い影響を与えるのではないかと考えます。戦前の教育への反省から、宗教というモノを全く排除してきた公教育ですが、見えないモノに対する畏怖の念を持つ、ということの大切さは教えるべきではないかと思っています。宗教教育ではなく、信仰心というモノについての理解は、公教育の中に持ち込んでも良いのではないかと考えます。この学校の先生方の多くは、キリスト教の信者さんのようです。お話しをしていても、先生方の根っこのところにそうした「ツヨイ何か」があることを感じます。子供たちにたいする思いもとても強く感じさせられます。私学ですから、進学実績をはじめとした学力の向上にも努めてはいらっしゃいますが、それ以上に人間教育にチカラを注いでいるのだなぁ、という印象を受ける学校です。いつも話しているのですが、私立学校の善し悪しは校長先生の話を聞けばすべてがわかる、ということです。是非とも、学校説明会等に足を運ばれて、校長先生のお話を聞いて判断してください。この「アレセイア湘南中学高等学校」では、校長室での個別の相談会もおこなっているようです。このことだけからでも、この学校の「開かれた姿勢」はわかっていただけるでしょう。この学校の校長先生もおもしろい方ですよ。

  2010.06.18

• 桐光学園中学・高等学校

  今日は「桐光学園中学・高等学校」の説明会に行ってきました。miyajukuからは、今春も中学入試で1名、高校入試で1名が進学しています。毎年のように説明会にうかがっている「定点観測」の学校のひとつです。ここの説明会の様子で、来春の中学入試、高校入試の様子の一端をうかがい知ることができる、そんな説明会です。桐光学園は大規模な男女別学の私学です。中学入試の偏差値は、男子がSS60、女子がSS56です。高校入試は県立高校の併願確約をおこなっていませんので、一般入試で入試の結果次第での合否判定になります。湘南や翠嵐などの独自入試校に合格できる生徒の押さえとなります。高校の推薦の基準は、3年5科が男子25/25、女子24/25です。ただ、この成績があっても、SAコースという進学コースに入るためには、一般受験者と同じ入試を受けなければなりません。今春の大学進学実績は「国公立大/114名、早慶上智/216名、MARCH+理科大/641名」というものです。大学進学のことを考えたら、湘南、翠嵐でなければ、つぎの選択肢として桐光学園というところでしょう。とにかく勉強をさせてくれます。県立高校との大きな違いはそこにあります。中学校である程度できた生徒でも、県立高校に行くととたんに勉強をしなくなってしまう生徒は大勢います。いや、ほとんどの生徒がそうなってしまうといっていいかもしれません。それほど県立高校は、生徒に勉強という「負荷」をかけません。このことをおわかりでない御父母が多いので強調しておきます。私の息子はこの学校に行きましたが、現役で国立大に合格できました。県立高に行っていたら絶体にムリだったでしょう。下手すると2浪ぐらいしていたかもしれません。数学も英語も定期試験ごとにその成績でクラスが入れ替わる。競争の原理が学校の日常にある。そんな毎日を過ごさないとモチベーションが維持できない。そんな子供には私学の方が良いのだと思います。もちろん、高校は大学受験のためだけに存在するのではないでしょう。しかし、私学なのか、県立なのかという判断の基準が、大学入試を成功させること、ということであれば、私学に軍配が上がることは間違いありません。もちろんどんな私学でも良いと言うことではありません。ユニークな取り組みとして「大学の先生を招いての教養学習」のような講座も実施しています。写真は、そうした講義を一冊の本にまとめたものです。こうした取り組みも私学ならではということでしょう。書店で購入することも出来ます。それぞれの分野の第一線の方たちの話がコンパクトにまとまっていてなかなかおもしろい一冊になっています。大学入試の小論文の演習にもなる一冊だと思います。

  2010.06.17

• 23年度の入試日程です

  前期選抜募集期間1月18日から20日前期選抜面接・実技1月25日(26日も実施する学校有り)前期選抜合否発表2月1日後期選抜募集期間2月4日から7日後期選抜志願変更期間2月9日から10日後期選抜学力検査2月17日(18日も実施する学校有り)後期選抜合否発表2月25日こうやって日程が出てみると「いよいよだな」って感じになりませんか

  2010.06.12

• 自修館中等教育学校

  今日は「自修館中等教育学校」の説明会にうかがってきました。今春、O君が進学した学校です。中等教育学校は、平成10年に設置された新しいタイプの学校で、中学から高校までの6年間の教育を一貫しておこないます。神奈川県には県立2校（相模原、平塚）、私立3校（自修館、横浜富士見、桐蔭学園）があります。まずは授業参観です。O君のいるクラスをじっくりと参観させてもらいました。数学の授業でした。期末テスト2日前と言うことで、試験範囲の復習の授業でした。「正負の数」「文字の式」「一次方程式」が試験範囲。さすがに進度が早いです。O君のすぐ隣に立ってじっくりと見させてもらいました。さすがに緊張させてしまったようで申し訳なかったかなO君はクラスの友達ともなじんでいて、ノートも見せてもらいましたがしっかりと勉強もやっているようでした。1クラスが30数名。どの生徒もしっかりと学習していました。個人差はありますが、8割方は理解されているようで、あとはどれだけ個人で演習をするか、というところでした。写真にもあるように、強制的に演習をやらせるのではなく、廊下にプリントを置いておき、それを自ら取っていき提出する。中1から高3まで、それぞれのフロアにこんな棚が設けられていました。高3のクラスは英語の演習でした。センター試験や私大の問題から「単に文法事項だけでなく、文意を理解しないと出来ない穴埋め問題」を集めたものをやっていました。先生の気合いも十分な良い授業でした。その他、小さな教室では化学や物理の演習授業がおこなわれていて、さすがに私立の学校だな、という印象でした。全体の説明会もてきぱきと必要な情報をしっかりとまとめたもので大変良かったです。偏差値はSS49あたりです。入試問題は基本的な出題が多いので、地道な積み上げで合格ラインに達することの出来る学校です。今春の大学進学は「国公立/8名、早慶上智ICU/27名、GMARCH/50名、成城・武蔵・明学・日東駒専/43名」というもの。卒業生の総数が107名ですから、しっかりと結果を出していると見て良いでしょう。中学入試で偏差値50前後の力を持つ生徒が公立中学に進学した場合、高校入試では海老名や座間や大和西といったラインの高校への進学になるでしょう。どちらの方向にいくか、ひとつの目安ですよね。説明会で「自分探しをさせたくありません。自分は探すものではなく作っていくものだ、と生徒たちには言い続けています」と進路担当の先生が言っていました。こうした現実的な対応が出来るのも、公立校にはない私学の良さではないでしょうか。付け足しですが、説明会の途中でかかってきた電話に出て話している他塾の先生がいました。本当に恥ずかしかったです。

  2010.06.03

• 大切な入試情報です!

  8校増えた進学重点校が独自入試を実施するかどうか、ということについての情報です。本来ならば、こうしてブログに書かずに、塾専用ページか、miyajukuの御父母だけにメール等でお知らせしても良いのですが、このブログを見ていらっしゃるはずの塾関係者、学校関係者の方にも私なりの情報として提供いたします。結論から言うと、増えた8校については、来春は独自入試を実施しない方向のようです。あくまでも私が手にした情報を総合してのことですから、本当のところは7月の正式の発表を待たなければなりません。実施しない理由は「間に合わない」ということにつきると考えます。入試問題は夏が終わる頃までにはできています。ここからだとどう考えても作ることは時間的に不可能でしょう。もしも実施できるのであれば、かなり早い段階で内示などがでていたと言いうことになりますが、それも考えにくい話です。ただし、8校の中である高校だけは頑張って独自入試問題を作る、ということはあるかもしれません。といっても、現中2が受験する時には「進学重点校」は18校すべてが独自入試問題を実施することになるはずです。したがって、中2、中1、小6の生徒で、「まともな県立高校=進学重点校」に進学しようという意欲のある生徒は、独自入試ということを頭において勉強をしていく必要があります。とりあえず、現中3で厚木、川和、希望ヶ丘、大和などを志望する生徒は、今春までと同じだと思っておいて良いと思います。こうした情報を集める中で、かなり気になることを耳にしました。来春の入試で、学校成績と入試の比率を3:7にまで広げることを可能にしそうだ、ということです。今の入試制度では、学校成績と入試の比率を4:6、5:5、6:4の中から高校ごとに選択することになっています。上位高校はほとんどが4:6の入試重視です。これを3:7にまで選択の幅を広げようと言うことのようです。3:7になると、学校の成績が合否に関わってくる部分がかなり小さくなります。学校成績での5段階ほどの差など入試の得点で一気に逆転が可能になってきます。もしかすると、独自入試が間に合わない分、重点校の入試に独自性を持たせるための方法なのかもしれません。私は大歓迎です。いつも言ってますように絶対評価の学校成績を、公平性が大切な高校入試の資料にすることに大反対だからです。5のつくパーセントが中学校によって全く違う数字を高校入試の資料には使って欲しくありません。3:7になると、合否が限りなく入試の得点で決まる、という本来の入試のスタイルに近づきます。いずれにしても、7月の県教委の発表を見守りましょう。

  2010.05.28

• 中村中学・高等学校

  今日は「中村中学・高等学校」の説明会にうかがいました。地下鉄半蔵門線の清澄白河駅を下りてすぐの学校ですが、自宅からはJRで東京駅回りが早いので、朝は品川にある学校に向かう息子と一緒の電車に。グリーン車代をおごってやったら感動していました。さて、中村中学・高等学校さんについてです。地下鉄の駅を下りてすぐの立地です。そばには清澄白河庭園の緑が広がっています。校舎は7階建ての近代的なビルです。最上階のコリドールと呼ばれる図書室からの眺望は最高です（写真はその風景です）。秋には是非ともこの場所から紅葉を見たいモノだと思いました。朝の10時から1時間ほど授業参観もさせていただきました。中1から高3までざっとすべての授業をのぞいてみました。どの授業も緊張感のある良いものでした。高2の英語の授業では、生徒たちのノートものぞいてみたのですが、しっかりと予習がされていて、それもかなり時間をかけた後が見て取れました。若い女の先生方がたくさんいらっしゃって、どの先生もはきはきと元気よく気持ちの良い授業をしていました。今春miyajukuを卒塾した中1にいる△△子の授業も見てきました。机のすぐ後ろまで行って、ノートものぞいてきました。担任の先生とも話ができ、この2か月で順調な滑り出しで学校生活を送りはじめた様子をうかがうことが出来ました。ちょっと通学距離が遠いので心配でしたが、頑張っているようです説明会を通じての印象ですが、この学校は良い学校ですよ　学校を見る目が「肥えている」私が言うのですから間違いないです。首都圏模試の偏差値でSS41前後の学校ですが、偏差値だけでない学校選びをすると選択肢のひとつに浮かんでくるはずです。一言で言うと、しっかりとした女子教育をおこなっているということです。キャリアデザインにも力を入れているようですが、「30歳の自分」というものを考えさせることを目標にしているようです。大学進学もそうした30歳の自分への通り道、というとらえ方です。中1の生徒たちの「My Future」がおもしろかったです。「22歳/大学を卒業して仕事だけに打ち込む。23歳/運命の人との出会い。25歳/結婚。27歳/第1子（男の子）。29歳/第2子（双子の女の子）。30歳/仕事に子育てに大変だけど充実した毎日。両立できますように。」なんて感じでした生徒たちも目がきらきらと輝いていました。充実した毎日を過ごせているのでしょう。同時に「押しつける教育」ではなく「自分で考えて行動する教育」に共感できました。チャイムがなかったり、連絡事項はすべてボードに書かれたものを生徒が確認する仕組みになっていたりと、ちょっとしたことですが、こうした小さな取り組みの中に学校側の「意思」を感じられます。帰りは清澄白河庭園に寄ってきたかったのですが、中央林間まで1時間の電車旅を考慮して止めました。また、時間のあるときにゆっくりと行きたいと思います。良い説明会でした。

  2010.05.27

• 相洋中・高等学校

  良い天気の中、藤沢駅からJR線の下りで西湘地区に向かいました。こっち方面は丹沢や箱根の山に登りに行くとき以外には使わないので、ネクタイして電車に乗るのに違和感がありましたさて、今日は「相洋中・高等学校」の「中学校の説明会」でした。小田原駅から小峰の丘と呼ばれる丘を登ること十数分の場所にあります。実は、二十数年前に2年間ほどここの高校生に国語を教えていたことがあります。運動会なども思い出があります。一貫コースの高3生の古文の授業が中心でしたが、中には京都大に進学した生徒もいたことを覚えています。この坂も何度も上り下りした懐かしい通勤路でした。古くから小田原地区に根をはった教育をおこなっている共学校です。「質実剛健・勤勉努力」が校是となっていて、高等部には「特進コース」「理数コース」「文進コース」「進学1類コース」「進学2類コース」などが設置されています。学年で500名をこえる生徒のいる大規模な私立学校です。中等部は昭和59年に開設され、校舎も高等部とは別の「中・高一貫教育」をおこなっています。生徒数も学年70名前後の2クラスで、きめ細かい指導をおこなっています（まぁ、これはどこの中・高一貫の私学も同じですが）。相洋中学として特徴的なものとしては「KomiNet」と呼ばれる中学と保護者をつなぐネットが整備されていることでしょうか。週ごとに「今週の学習内容」や「今週の宿題」なども随時知らされているようです。大学進学実績も少しずつ出てきているようです。今春の実績は「国公立大/2名、慶応/1名、早稲田/9名、上智/2名、青学/2名、中央/2名、法政/2名、明治/3名、立教/4名、学習院/2名、東京理科大/3名」などというものです。その他の生徒たちも多くは日東駒専ラインはこえているようです。首都圏模試の偏差値でSS43あたりが入学時ですから、とっても頑張っていると言って良いと思います。先生方の一所懸命さも今日の説明会で伝わってきました。夜の8時過ぎまで職員室で生徒の質問に答えるなんてことは、私学ならではのことでしょう。miyajukuからも現在中2になる生徒が通学しています。校長先生に「○○君ははじけています」と言われて返す言葉がなかったのですが・・・　「とにかくよろしくご指導のほどお願いします。」とお伝えしてきました。今の校長先生も二十数年前に知ったお顔です。こうして私が足を運ぶことで、ちょっとでも○○君の指導の足しになってくれれば良いのですが。とにかく、卒塾生のいる学校を中心に説明会に足を運びます。

  2010.05.25

• 進学重点校+8校　その1

  新たな進学重点校が独自入試を実施するかどうか、いろんなところから情報を集めている。集めれば集めるほど、いろんな見解があってわからなくなってしまう。たとえば、大手の各塾の考えは、中○グループは「今年は実施しないだろう」というもの。湘○ゼミグループは「独自入試が実施されるのでその対策を」というもの。全く逆の見解だ。県教委の方と日常的に接している先生に聞いたところ、川△の校長先生は「今年はやらないよ」と言ったとのこと。「でも、重点校に手をあげる時に、独自入試の実施は明記されているんだから、今年はやらないとしても来年までには実施されるはず」とも言っている。もうひとつ大事な情報です。重点校の独自入試問題作成は各高校と県教委にとってはかなりの負担になっていたようです。そこで、いくつかの独自入試を実施する高校間で「共通問題を作ろう」という流れは出来ていました。つまり、今回の+8校の流れの中で、県入試の共通問題よりも難しい「独自入試校の共通問題」というモノが作成されるのではないか、ということです。私はこの「独自入試校共通の問題」というのが、今後の進学重点校の入試の中心になるのではないか、と思っています。つまり、湘南や翠嵐は学校独自の問題を単独で作るが、川和や大和や秦野などの今回重点校に加わった高校は、何校かで集まって「独自問題」を作成して共用する、という方向です。各高校の負担を軽減しながら入試選抜に特徴を持たせる方法としては最善のモノでしょう。いずれにしても、今までの県入試の共通問題のように、12月からの3か月間で対応できるといった「なま易しい対応」では手に負えなくなることは間違いありません。同時に、とんでもない「二極化」が高校入試に起こることも間違いないでしょう。つまり、18校の進学重点校を目指していく「前向きな層」と、そこまでしなくても行けるところに行ければいいやという層の二極です。当然、その先の大学入試、就活などで「決定的な差」が生まれてくることは間違いありません。県教委の今回の+8校の流れは、そうした「学力の2極化」を徹底的におし進める結果につながることを、どれだけの方がわかった上でのことかわかりません。しかし、中学生をお持ちのお母様方は、そのことをしっかりとわかった上で高校入試のことを考えていきたいモノです。圧倒的な二極化の流れ、というのが今回の+8校の進学重点校によってもたらされるはずです。こうした流れへの対応策や、今後の勉強方法などを気かついたときにシリーズで書いていくつもりです。

  2010.05.22

• 新たに進学重点校

  県教委が新たに進学重点校を8校発表しました。学力向上進学重点校【追加校】横浜緑ケ丘・希望ケ丘・川和・追浜・相模原・秦野・厚木・大和今までの10校も継続です。学力向上進学重点校【継続校】横浜翠嵐・横浜国際・光陵・柏陽・多摩・平塚江南・鎌倉・湘南・小田原・横須賀今回の8校の中には、miyajukuの生徒たちが目標とする、川和、希望ヶ丘、厚木、相模原がふくまれます。同時に地域のトップ校の大和高校まで進学重点校になってしまいました。もちろん、予算が重点的に使われ、教師の数も増やされるのですから大歓迎なのですが・・・独自入試という問題が急浮上してきました。先行する進学重点校10校は、各校ごとに入試問題を作成しています。もちろん、県の共通問題よりも「圧倒的に難しいモノ」です。今回の8校も独自入試を来春から実施するのでしょうか。それについては、7月に発表になるとのこと。いずれにしても、miyajuku周辺のすべての「目標となるべきまともな県立高校」がすべて進学重点校の仲間入りをしたのですから、もう「独自入試」を頭においた指導に切り替えるしかありません。とにかくあらゆる高校がふくまれてしまっているので、ここを避けると海老名、座間、市が尾に目標校をおとすしかなくなってしまいます。退路は断たれました。夏休みの講習予定からすべて考え直します。なお、必要であれば7月に父母会をおこなって今後のお話しをしたいと思います。まずは、7月の発表を待ちましょう。いやぁ、とんでもないことになったなぁ

  2010.05.20

• 相模女子大付属中・高等学校

  今日は「相模女子大付属中・高等学校」の塾対象説明会に行ってきました。この時期から6月に書けて、私立校の説明会が続きます。今年の小6，中3受験生が受験する可能性が高いところ、今春の小6、中3卒業生が進学したところを中心にしぼってうかがうようにしています。それでも多くの数になってしまいます。何とか日程を調整しつつ頑張って訪問するようにします。さて、相模女子さんの説明会についてです。女子校というのはなかなか生徒が集めにくい時代になっていて、多くの女子校がすでに共学化をされています。そんな中、ここは女子教育で頑張っています。幼稚園から大学までがひとつのキャンパスにまとまっていて、小田急線の相模大野の駅から徒歩で10分かからない立地は申し分ありません。映画の撮影にもよく利用されるキャンパスは緑が多く、それらがこの学校の何よりの優位性になっています。今春の中学入試は志願者が急増したようです。理由は、中・高一貫教育にチカラを入れはじめたからです。今までは、中学で入学した生徒は高校から入学してきた生徒といっしょになっていました。それを、中学からの入学者だけは校舎もカリキュラムも完全に別にする、という完全一体化に取り組みはじめたからです。同時に放課後講習やチューターつきの自習室のなど、きめ細かい指導を充実させつつあるようです。相模大野には県立の中等教育学校が2年前に立ち上がりました。そのすぐとなりですから、こうした改革に取り組まざる得なかったのでしょう。同時に、かなりの「ホンキ」な姿勢も感じられました。まだまだ偏差値的には低い(首都圏模試の偏差値で40前後)ですが、これからも注視していきたい学校のひとつです。なお、一貫クラスの今春大学進学は「お茶大/1名、横国/1名など国公立大に6名。早稲田/1名、慶応/1名、GMARCH/15名、成蹊/6名、成城/2名」などです。入学している生徒のレベルを考えるとかなりの実績だと思います。なお、高等部への専願の基準値は18/25前後だと思っておいてください。こちらも、特進コースをつくって進学にもチカラを入れはじめています。相模女子大には基本的に進学できるようですから、そうした進路を考えている生徒には良いかも知れません。なお、相模女子大には管理栄養学科(SS50)、食物栄養学科(SS45)があり、この2学科と小学校の教員免許が取れる子供教育学科(SS45)はそこそこのレベルです。こうした学科に内部進学するにはかなりの成績を修めなければ、外部からの受験生には勝てないと思います。その他の学科については、残念ながらFランクになってしまいます。

  2010.05.13

• 周辺高校の今春大学進学実績　日東駒専+神奈川大編

  周辺高校の大学進学実績第4回です。今回は「日東駒専+神奈川大」というカテゴリーでまとめてみました。偏差値で45から50前後にランクする大学です。日東駒専は、日大、東洋、駒沢、専修大のこと。これらの学校とほぼ同じランクにある地元の神奈川大学を合わせてまとめてみました。正直、この日東駒専のラインが大学入試が存在している最終ラインだと思います。ここより下の大学では、実質的な入試はなく、受験さえすれば合格できる、という状況が実際のところではないでしょうか。とにかく首都圏の大学の3校に2校は定員割れをしているのです。入試は実施されていたとしても、全員が合格している、という現実があることを知っておいてください。高校から推薦で大学に進学する生徒も多いですが、この日東駒専ラインを下回るランクの大学に推薦で進学することはお薦めしません。それらの大学はノドから手が出るほど学生が欲しいのです。受けさえすれば合格できるような大学に推薦で進学しても何の意味もありません。安易に妥協せず、ある一定の線引きをして大学選択をすること。今時の大学入試で求められている大切なポイントです。さて、そんな日東駒専ラインへの進学者数です。大和西高校と大和南高校を比較してみてください。これもいつも話をしていることですが、何としてでも大和西高校や元石川高校のラインを上回る高校に進学しよう、という意味がおわかりかと思います。同時に、大和西高校に進学した場合は、この日東駒専ラインの大学進学を明確な目標として3年間の学習を進めていくことです。また、それ以下の高校に進学してしまった場合は、高校生活3年間をすべて勉強で塗りつぶすぐらいの覚悟がなければ、このラインをこえた大学への進学は不可能だと言うことも知っておいて欲しいです。日東駒専+神奈川大というくくりでまとめましたが、周辺には小さな大学でしっかりとした教育がおこなわれているところも多くあります。文系ですと「武蔵大学、成蹊大学、成城大学など」、理系ですと「東京都市大学、麻布大学、東京工科大学」などがそれにあたります。いずれも偏差値的には日東駒専ラインと同程度がそれよりも上です。やはり、このラインをひとつの目安としていきたいです。日大藤沢の今春の専願の基準は5科で23/25、9科で39/45といったところです。日大藤沢に進学すれば基本的に日大には進学できます。この成績があれば県立高校なら座間高校以上への進学は出来るはずです。日東駒専への進学者数を見ると、座間高校ライン以上の県立高校は、普通にしっかりとした学習をしている生徒が日東駒専ライン以上には進学しています。数字はうまく作られているなぁ、と思わされます。周辺高校の今春大学進学実績をまとめたシリーズはこれで終わりです。過去のものにリンクを貼っておきました。参考にしてみて下さい。1　国公立大学編2　早慶上智編3　GMARCH+東京理科大+東京農業大編高校は大学入試のために進学するところではない、という意見にも私は頷きます。しかし、子供を独り立ちさせることが教育の目標であれば、しっかりとした大学に進学させることもそのための大切な要素だと考えます。高校もそうであるように、大学も、ある“層”の若者が偏差値によってきっちりと分けられて集まってしまいます。どこの“層”が集まる集団の中に入るのか。それが子供の将来を決めていく大きな要素になっていくことは間違いありません。今の時代、親がしっかりとした考えで子供を導いていかないと、時代の流れに子供はどんどん流されていってしまいます。頑張りましょう

  2010.05.11

• 座間高校

  新高1クラスには座間高校に進学した生徒が2人いる。昨日の英語の授業に疲れた様子でやってきたので「部活がたいへんか?」と聞いてみると、「勉強合宿から今日の夕方に戻ってきたばかりなんですよ」とのこと。私立高校ではそうしたことをやっていると耳にするが、県立高校では聞いたことがない。座間高校でも昨年まではやってなかったはずだ。県立高校で勉強合宿を実施するのは思いの外にたいへんなはずだ。学校の先生というのは本当に一人一人が独立していて、学校全体で何かをするのが出来ないような仕組みになっている。ましてや、勉強合宿なんてイベントになると「学校は受験のために存在しているのではありません」と言い始める先生が必ず出てくる。だから、校長先生などが、何か新しい取り組みをしようとするにはとんでもないエネルギーが必要となる。うーん、頑張ってるなぁ　合宿をやったからといってすぐに効果が出るものではない。大事なのは、そうしたイベントをおこなうという先生方の気持ちと方向性だ。こうしたことが出来るのであれば、きっと日常の学習もしっかりとやってくれるに違いない。確かに、今までも座間高校はきちんとした指導力を発揮してきている。結果もついてきている。男の子が多い学校で、サッカー部をはじめとして部活動も盛んだ。数学や理科の授業はかなり充実しているように思える。小田急線で下り方向に乗り、周りに繁華街が全くない「おしゃれではない」立地条件から嫌う生徒も多いが、いろんな意味でお薦めの高校のひとつでしょう。座間高校に行ってmiyajukuで勉強する(ココが大事ですが)　これが大学受験を成功させるベストな選択でしょう(笑)いずれにしても、先のことを考えたら大和に行くよりも海老名や座間の方が良いのかも知れませんね。海老名や座間に行く生徒たちは「あとちょっとで大和に行けなかった、大学受験ではゼッタイに負けないぜ!」といったハングリーな気持ちがあるのかも知れません。同時に潜在能力は持っているはずですから。大和高校にはもうちょっと頑張ってもらいたいです

  2010.04.23

• 周辺高校の今春大学合格実績　GMARCH+東京理科大+東京農業大編

  周辺高校の大学進学実績第3回です。今回は「GMARCH+東京理科大+東京農業大」というカテゴリーでまとめてみました。偏差値で55から60前後にランクする大学です。GMARCHは、学習院大、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大のこと。これらの学校と東京理科大と東京農業大、北里大、東京薬科大などの私大薬学部、などが同じようなランクにあります。とりあえず今回は理科大と東農大の人数を合わせてまとめてみました。湘南、横浜翠嵐あたりですと、このラインの学校に受かっても浪人する生徒が多数います。小田原、厚木、川和あたりまでが350人から400人という合格者を出していて、これらの高校だと「GMARCH+東京理科大+東京農業大」ラインが生徒の平均値だと考えられます。大和高校のひどさが際だちますね。海老名にさえ差をつけられていますし座間と同程度です。高校進学時の成績を比べると、大和と座間では135点満点の神奈川方式で15点ほどの差があります。それなのに卒業時はほぼいっしょになってしまう。大和高校では学校で勉強をさせていないか、生徒が勉強を頑張る雰囲気が欠けているか、いずれかと言わざる得ませんね。女の子の数が増えてしまっているのも原因かも知れません。逆に海老名高校の頑張りが目立ちます。その下のラインでは大和西高校、元石川高校で浪人を含めての合格者が20人～40人です。これらの学校では上位1割がGMARCHにやっと進学できている状況といえます。そこから下は数人が合格できるだけなので、間違ってこのラインの高校に入ってしまったできる生徒だけが合格しているだけです。大学進学を考えたとき、「GMARCH+東京理科大+東京農業大」ラインを越えられれば、ある意味で「成功した大学入試」といえるでしょう。たくさんの人数が合格しているので簡単なように見えますが、このラインの大学に合格するのはかなり大変なのが実際です。だからこそ、これらの大学にどの程度の人数を送り込んでいるかが、高校の実力のひとつの「めやす」になるはずです。何とか厚木、川和あたりをねらい、ダメならば海老名、座間あたりを最終ラインとし、そこを下回るようならば私立高校の特進クラスに進学する。何とか「GMARCH+東京理科大+東京農業大」に合格できる大学入試をめやすにすると、そんな高校選択が見えてくるのではないでしょうか。

  2010.04.20

• 周辺高校の今春大学合格実績　早慶上智編

  今春の周辺高校の大学合格実績/早慶上智編です。県立高校は4グループに分かれてしまっています。200人以上の合格者を出す「湘南、横浜翠嵐」などの第一グループ。100人前後の合格者を出す「厚木、小田原、川和」などの第二グルーブ。5人から10人程度の合格者を出す「大和、海老名、座間、大和西」などの第三グループ。ほとんど合格者を出さないその他の第四グループ。このグルーブが全体の3/4以上になります。ほとんど国公立大の合格実績と同じです。大学の入試問題は、それぞれの大学の難易度と比例して難しくなります。早慶上智の問題になると、普通の高校の授業のレベルは大きくこえた出題になります。昨日の英語の教科書の例でいえば、CROWNやPro-Visionなどのレベルでも、それだけではこれらの大学の入試問題に対応できるだけのチカラをつけていくことは不可能です。高校入学時点で、中学校の英語を学んだだけの英語力(つまり県の高校入試問題で満点をとるレベル)では、3年間で早慶上智の入試英語を解くチカラをつけるには、とんでもない努力が必要なことは間違いありません。早慶上智も私学ですから3教科受験が普通です。しかし、それぞれの教科で求められるチカラのレベルが圧倒的なので、5教科7科目の国公立大の入試よりも難しい場合もあります。横浜国大や首都大学東京のレベルであれば、早慶上智の方が学部によっては難易度は高いでしょう。いずれにしても、文系であれば英語、国語、社会、理系であれば英語、数学、理科のかなりの高い実力が求められます。特筆すべきは厚木高校の頑張りです。歴史もあり、進学校として頑張っていた学校なのに、なぜか進学重点校にはなりませんでした。でも、かえってそのことで、独自入試を嫌った生徒が集まっているのではないでしょうか。川和高校にも同じようなことが言えると思います。もともと厚木高校は「自由に生徒任せ」ではなく、「しっかりと学校が学習指導をしていく」といった校風です。お薦めかも知れません。神奈川総合の惨憺たる結果と比べてみると、やはり高校ではある程度学校が生徒に関わっていく指導が大学進学についていえば必要だということかも知れません。もちろん、高校での学習は大学進学だけを目指してのものではありませんから、そうした意味で、単位制や総合科というものを否定するわけではありません。とにかくmiyajukuのみんな。先のことを考えるなら、厚木or川和を目指そうぜ

  2010.04.12

• 周辺高校の今春大学進学実績　国公立大学編

  周辺高校の今春大学進学実績をまとめてみました。まずは国公立大編です。先日の父母会で「何でみなさん国公立大に行きたがらないのですか?」という質問がありました。「行きたがらない」のではなくて「行けない」のです。首都圏にある国公立大学は、東大、東工大、一橋大・・・など10校ほどです。しかも、これらの大学には全国から受験生が集まってきます。難しいのです。とにかくその難易度は半端ではないとご理解下さい。それは、この表を見てもおわかりになると思います。たとえば地域のトップ校である大和高校。卒業生は277名です。2割ほどが浪人する学校なので、受験者は350人ほどいたと考えてよいでしょう。国公立大への進学者は表のように「東大/1名、東工大/1名、電通大/1名、首都大/2名、横浜市大/3名、横浜国大/1名」の9名だけです。全体の3パーセントにも満たない数です。これが現実です。この表を見てわかることですが、県立高校は大きく5グループに分かれています。国公立大にも100名近くの進学者を出す湘南、横浜翠嵐などの第一グルーブ。50名前後の合格者を出している小田原、厚木、川和などの第二グループ。10人前後の合格者を出す大和、相模大野、神奈川総合などの第四グループ。数人は合格者が出る海老名、座間、市が尾などの第四グループ。全く合格者が出ない第五グルーブ。このグルーブが県立高校全体の3/4という多数派になります。県立高校の実力などこんなものです。この表を見てもわかるように、淺野、栄光、聖光などのトップレベルの私立の中・高一貫校には、どうあがいても太刀打ちできないのです。理由はいろいろありますが、国公立大の受験は5教科7科目が普通です。私立の一貫校は高2までで高校の範囲を終えて、高3は入試問題演習に時間をあてます。時間に余裕があるのです。あの「とんでもなくやさしい高校入試問題」が到達点でしかない公立の中学に通った生徒は、スタート時点でかなり後ろに位置してしまっているのです。といっても、森村学園や自修館のような中堅の私立中・高一貫校でも国公立大には公立の第四グループと同じ程度の合格者しか出していません。この現実もしっかりと知っておきたいことです。必ずしも私立の中・高一貫校のシステムが万能なわけではないのです。海老名高校へ前期選抜で進学するには学校成績が120/135は必要です。40/45ということです。5が5つと4が4つという成績です。かなり良い成績でしょう。それでも海老名高校から国公立大への進学者は数名しかいません。中学校の成績が40/45というのはそんなラインなのです。120/135の成績があるのならば、厚木高校や川和高校を十分にねらえます。私はいつもそう言い続けています。その理由はこの表を見ていただければ一目瞭然でしょう。厚木や川和には、これだけ優秀な生徒たちが集うのです。県立高校は「どんな生徒が集まるか」がすべてです。まわりに優秀な生徒がいれば、自分もその流れにのっていけます。大和と川和の「差」がどこにあるのか。ぜひとも考えてみてください。入学時の成績はそれほどかわらないのです。本当のトップ層がどれだけいるのか、それがこの2校の「差」なのです。大和には1名しかいない本当のトップ層が、川和には10名以上はいるのです。それが湘南、厚木ならば50人ほどいる。それが出口の違いになるわけです。いろんなことを示唆してくれる表です。

  2010.04.08

• 高校別大学合格者数

  「サンデー毎日」に早慶上智の合格者が掲載されていました。同時に、先週の国公立大の前期試験の結果の修正もあったので、東大と早稲田の神奈川県関連の高校だけ抜いてみます。◎は県立高校、その他は私立高校。【東京大学】　聖光学院/65人　栄光学園/56人　淺野/34人　◎湘南/11人　サレジオ学院/11人　◎横浜翠嵐/10人　桐蔭学園/8人　桐蔭学園中等教育/6人　洗足学園/5人　横浜共立学園/4人　逗子開成/4人　桐光学園/4人　◎柏陽/3人　◎平塚江南/3人　◎厚木/3人　湘南白百合/3人　◎希望ヶ丘/2人　◎横須賀/2人　◎小田原/2人　湘南の方が横浜翠嵐より多かったのですね。いずれにしても、この2校には神奈川県の公立高校を引っ張っていって欲しいです。全県1学区、進学重点校の指定、独自入試により、上位の公立高校の進学実績が上がってきています。独自校ではないのですが、厚木高校、希望ヶ丘高校も頑張っています。こうした流れを「公立高校の二極化」といって嫌う方もいらっしゃるようですが違うと思います。安い授業料で学べる（というよりも無償化されたんですね）公立高校で、しっかりとした進学を目指したいという生徒は多いのです。この流れを止めて欲しくないですね。【早稲田大学】　聖光学院/194人　淺野/150人　◎湘南/146人　◎横浜翠嵐/138人　◎厚木/110人　桐蔭学園/108人　桐光学園/107人　栄光学園/102人　横浜共立学園/85人　サレジオ学院/81人　鎌倉学園/71人　桐蔭学園中等教/68人　◎川和/67人　公文国際/66人　◎横浜緑が丘/63人　◎柏陽/62人　横浜雙葉/61人　◎平塚江南/59人　山手学院/58人　横浜女学院/57人　◎小田原/56人　逗子開成/56人　洗足学園/54人　◎横須賀/52人　◎相模原/43人　湘南白百合/35人　◎光陵/32人　◎希望ヶ丘/29人　東洋英和女学院/28人　◎鎌倉/27人　◎横浜平沼/26人　◎相模大野/26人　清泉女学院/22人　◎横浜国際/21人　◎茅ヶ崎北陵/15人　森村学園/15人　カリタス女子/14人　湘南学園/13人　平塚学園/12人　日大藤沢/12人　藤嶺学園藤沢/12人　関東学院/11人　相洋/10人　自修館/8人　◎厚木東/7人　◎神奈川総合/7人　聖園女学院/7人　◎追浜/6人　◎大和/6人　横須賀学院/6人　湘南工科/6人　横浜隼人/6人　◎松陽/5人　聖ヨゼフ/5人　日本女子大付/5人　◎大和西/4人　横浜/4人　アレセイア湘南/4人　◎鶴見/3人　◎横須賀大津/3人　◎座間/3人　◎海老名/3人　◎橘/3人　◎弥栄/3人　横浜英和女学院/3人　聖セシリア女子/3人　この合格者一覧からはいろんなことが見えてきますね。やはり湘南と横浜翠嵐の2校が公立高校の中では抜きんでています。私立中学入試をするにしても、聖光や淺野など偏差値で65以上の中学に進学するのでなければ、高校入試でこの2校を目指す道を選択した方が良いのかも知れません。その他の公立高校の中では、厚木高校と川和高校の頑張りがすごいです。miyajukuの周辺校でもあります、みんなもこの2校を目指して頑張りましょう。その他はほぼ偏差値どおりに並んでいますが、川和と神奈川総合を比べてみると、入学時の偏差値がほぼ同じなのに、川和67人と神奈川総合7人の差は何を意味するのか、ちょっと分析したいところですね。これは川和と大和の67人と6人の違いにも言えることですが、高校進学時の「ほんのちょっとした差」が大学進学時には「大きな差」になっていく。そのことを高校選択の時にはしっかりと考えるべきです。私立の方もざっと名前を追いかけていくといろんなことが見えてきます。私立中学入試を考えている方は、しっかりと名前をみておきたいです。例えば、自修館が8人の進学者を出しています。大和が6人ですから、ほぼ同等かそれ以上の結果を出しています。生徒数が少ないですから、大和よりもずっと良い結果だと言えるかも知れません。この学校の入学時の偏差値は50よりも下です。6年間でしっかりと勉強をさせて結果を出していることがよくわかります。同じことは、アレセイア湘南や聖セシリアや横浜英和にも言えるでしょう。また時間があれば慶応や明治などもまとめてみたいと思います。

  2010.03.17

• 国公立大学進学実績/東大・東工大・一橋大・横浜市大

  毎年のようにこの時期は花粉症がひどくて陸トレがムリ。そこで今日も水泳トレのみ。ちょっと速めのペースで1,200メートルほど泳いできました。さて、今日発売の「サンデー毎日」に国公立大の前期試験の結果が出ていました。神奈川県関連の高校だけ抜いてみました。◎は県立高校、その他は私立高校。【東京大学】　聖光学院/65人　栄光学園/56人　淺野/34人　サレジオ学院/11人　◎横浜翠嵐/10人　◎湘南/8人　桐蔭学園/8人　桐蔭学園中等教育/6人　洗足学園/5人　横浜共立学園/4人　逗子開成/4人　桐光学園/4人相変わらず私立が強いですね。横浜翠嵐の伸びが止まってしまった感じです。ちょっとびっくりなのは洗足学園です。女子校です。頑張ってるなぁ!!【東京工業大学】　淺野/19名　桐蔭学園/10名　◎柏陽/10名　聖光学園/10名　逗子開成/10名　桐蔭学園中等教育/8人　◎湘南/6名　◎横浜翠嵐/6名　サレジオ学院/5名　洗足学園/5名　神奈川大付属/4名　鎌倉学園/3名　◎川和/2名　◎小田原/2名　◎相模大野/2名　◎横浜緑が丘/2名　山手学院/2名　横浜共立学園/2名柏陽が頑張ってますね。「あの学校は頑張っているよ」という声を聞く高校は結果が出てきていますね。【一橋大学】　聖光学園/20名　◎横浜翠嵐/7名　サレジオ学院/5名　栄光学園/5名　◎湘南/4名　横浜共立学園/4名　淺野/4名　公文国際学園/4名　桐蔭学園/3名　洗足学園/3名　　桐蔭学園中等教育/3人　◎厚木/2名　カリタス女子/2名　逗子開成/2名【横浜市立大学】　◎湘南/14名　◎希望ヶ丘/11名　◎川和/11名　◎金沢/11名　桐蔭学園/10名　◎横須賀/10名　横浜雙葉/10名　◎横浜緑が丘/9名　◎光陵/9名　◎柏陽/9名　フェリス女学院/9名　サレジオ学院/9名　山手学院/9名　湘南白百合学園/8名　桐光学園/8名　◎横浜翠嵐/7名　◎平塚江南/7名　逗子開成/7名　洗足学園/6名　栄光学園/6名　鎌倉学園/5名　◎市が尾/4名　◎松陽/4名　◎追浜/4名　◎鎌倉/4名　◎小田原/4名　◎南/4名　聖光学園/4名　関東学院/4名　清泉女学院/4名　公文国際学園/4名　◎横浜平沼/3名　◎多摩/3名　◎厚木/3名　◎大和/3名　◎大磯/3名　横浜国際/3名　横須賀学院/3名　捜真女学校/3名　平塚学園/3名　湘南学園/3名　藤嶺藤沢/3名　神奈川大付/3名　横浜隼人/3名　森村学園/3名地元の公立大学である横浜市大への合格者を出している高校をみると、県内の進学校はどこが良いのかのひとつの目安になる。進学重点校を中心に県立高校もどこが頑張っているのかが一目瞭然だ。

  2010.03.12

• 週刊東洋経済

  週刊東洋経済の今週号が「本当に強い塾・予備校」という特集を組んでいた。目次をいくつか拾ってみると、「進路別 進学ロードマップ」で大学までの総費用を試算塾を効果的に活用する広がる受験の選択肢、不況で塾選びも変わる中学受験塾の相場は3年で200万円超、ムダな出費を防ぐにはなど、受験生を持つ親御さんには役立つ情報もたくさん書かれている。とくに「進路別ロードマップ」は必見かも知れない。中学受験か、公立か私立か、進路しだいで費用も大きく変わってくる様子をうまくまとめている。後半は塾業界の現状について東洋経済らしい視点で記事をまとめている。塾業界といっても大手塾のみについてのことなので、我々のような小規模な塾は歯牙にもかけられていないが塾業界は提携、吸収、合併が日常茶飯的におこっている。最近では、東進ハイスクールのナガセが積極的に動いている。まぁ、私の所には何の関係もないことだが。ただ、おっきなところの競争は激しくて、この雑誌にも取り上げられていたが、神奈川県では講習無料、授業料値下げの動きが活発になっている。大切なことは、子供とその後ろにいらっしゃるお父さん、お母さんにどのように向き合えるか、の一点につきると思っている。miyajukuもその点だけはおっきなところに負けるつもりはない。13日の説明会では、今回の「進路別 進学ロードマップ」も資料のひとつに加えさせていただきます。

  2010.03.02

• 後期選抜　志願変更後の倍率

  県入試の後期選抜試験、志願変更後の倍率がわかりましたので、miyajukuの中3世に関係する学校のみ載せておきます。それにしても座間高校は61名も減りましたね。

  2010.02.10

• 県入試の後期選抜試験志願者倍率

  明日の朝刊に発表になる「県入試の後期選抜試験志願者倍率」が手に入りました。中3生にはFaxしました。miyajuku周辺の高校の倍率と私のボーダー予想です。

  2010.02.05

• 相模原中等教育学校の適性検査問題と解答

  今日の相模原中等教育学校の適性検査問題と解答が手に入りました。塾専用ページの方にアップしておきます。必要な方はダウンロードしてください。今日から3日間はダウンロード可能です。なお、miyajukuの塾生、保護者でない方は「神奈川県私塾協同組合」のホームページで見ることができます。

  2010.02.03

• 志願者倍率から見えること

  前期選抜の倍率がでましたね。ひとつだけ倍率の読み取り方を知っておいてください。前期選抜の定員が50パーセントの高校があったとします。たとえば、大和南高校です。全体の定員が277名に対して、前期の募集率は50パーセントの138名です。ここに217名が志願しました。倍率は1.57倍です。ということは、このままだと後期の志願者は79名しかいないことになります。つまり定員割れが確実だと言うことです。募集率が50パーセントの高校は、前期の倍率から1を引いた数が後期の倍率だと思って良いわけです。もちろん、前期を受験せずに後期だけを受けていく生徒もいます。ただ、こうした生徒は上位校に多いので、中堅・下位校はこの志願者数にそれほどの上乗せはないはずです。周辺を見回してみると、大和高校　1.90倍大和西高校　1.95倍大和南高校　1.57倍厚木東高校　1.93倍上鶴間高校　1.70倍などが前期で2倍を切っています。大和や大和西は、それぞれ川和高校や座間高校などの倍率が高いことから、後期はそうした志願者が流れてくることが予想されるので、定員を割ることは考えずづらいです。が、大和南や上鶴間は割れそうな気配です。県内各地を見回しても、人気校と不人気校の格差がとても大きいことに気づきます。全県1学区ですから、人気のある学校に志願者が集中するのはしかたがないことでしょう。同時に、学校説明会などによって、生徒も保護者も、それぞれの高校を知る機会が増えています。「何だか空気がよどんだ学校だなぁ」「活気があってみんなが生き生きとしているなぁ」などと、学校に対する印象がはっきりとわかれてしまうのです。何度も言いますが、前期選抜で合格できるかは、その倍率とはまったく関係がありません。ボーだラインの生徒の厚みが合否の分かれ目です。この倍率からわかることは、今年はどの高校に人気があり、どの高校が不人気なのか、といったことだということです。塾専用ページに、前期選抜ボーダー予想を掲載してあります。

  2010.01.21

• 速報です

  1月20日での前期選抜志願者人数です。学校名　　定員　　1/20志願者数　　倍率川和　　　106　　　375　　　3.54倍荏田　　　178　　　356　　　2.00倍大和　　　138　　　262　　　1.90倍座間　　　138　　　392　　　2.84倍大和西　　138　　　269　　　1.95倍麻溝台　　168　　　349　　　2.21倍大和南　　138　　　217　　　1.57倍上鶴間　　158　　　269　　　1.70倍大和南高校は今年も定員割れの可能性が大きいですね。大和高校も今年は志願者があまり集まっていません。後期は川和高校からかなり流れてくると思いますが。同じく、人気薄の大和西も、座間や海老名から志願者が流れてくると思われます。他の高校については塾専用ページにアップしておきます。

  2010.01.20

• 教材・教具展

  今日は「神奈川県私塾協同組合」主催の教材・教具展でした。たくさんの業者の方に来ていただき、塾の先生方にも大勢来場いただきました。岡△先生もありがとうございました。最近の教材の流行は、単元を細分化して書き込みが出来るようになっているものです。問題集というよりもノートをそのままテキストにしたもの、と考えてもらえると良いかも知れません。いずれにしても、学校と塾の大きな違いはこうした教材・教具にもあらわれています。塾は、とにかく子供たちの成績を上げるためにあらゆる工夫や努力を惜しみません。もちろん、お金もかけています。ですから、教材・教具もどんどん進歩していくのです。さて、今日の夜には県立高校の前期選抜の倍率がわかります。中3生は授業がありますので、その終わりまでには渡せると思います。また、塾専用のページの方には22時までにはアップできると思います。そちらのほうもご確認ください。ただ、昨日も書きましたように、前期選抜試験は倍率が何倍だろうと関係ない仕組みです。とにかく学校成績が良い方から順番に定員までが合格になるシステムです。倍率は気にしないように。あくまで「今年はどこの学校に人気が集まっているのか」といった情報を知る尺度だと考えてください。それと、またまた「前期選抜が来年入試からなくなる」という噂が飛び交っているようです。そんなことはありません。少なくとも今の中2では大きな受験システムの変更はありません。ただ、独自入試をなくしていく方向で話が進んでいるようです。現実に、首都圏の他の都道府県ではそうした流れのようです。いつも他の都道府県の後追いをする神奈川県でも、その方向にいくのでしょうか。今は何となくの情報ですが、そのうちはっきりしたことがわかりましたら書いていきます。やはり、独自入試は各高校の負担が大きいのでしょうね。同時に、学校間格差が広がることに対する懸念も大きいのでしょう。どうなるのでしょうか。

  2010.01.20

• 公立校の前期選抜入試

  明日までで公立高校の前期選抜入試の願書提出が終わる。今朝の小田急線にもたくさんの中学生が乗っていた。Miyajukuの中3生も5人が願書を出した。そのうち2人はほぼ確実に合格。1人は五分五分の可能性。2人は不合格がわかっている。えっ前期選抜は志願する前から合否はわかっている。だからmiyajukuの他の中3生は前期選抜は受けない。5人のうち3人は、第一志望の高校に前期選抜で受かりそうなので願書を出す。あとの2人は落ちるのがわかっているのに、中学の先生が「前期も受けときなよ」と熱心に勧めるので願書を出すという。何の教育的効果をねらって前期に願書を出させるのだろう。本人たちは落ちるのはわかっているにもかかわらず　封筒の中から「不合格」の通知を取り出すのはできるだけ避けさせたいのだが・・・どうして合否がわかっているかというと、手っ取り早く湘南高校の例で説明しよう。前期選抜は中2学校成績45点+中3学校成績45点×2の合計135点が資料となる。自己PR書や面接もあるが、大きな比重を占めてはいない。前期の募集人数は、定員の2割から5割の中から各高校が決定する。湘南高校は2割だ。毎年、135/135でも落ちる生徒がいる。たまに134/135で受かる者もいるが、133以下で受かる者はいない。内申点の合計が131/135の生徒がいたとして、湘南高校の前期選抜を受験する意味があると思いますか?他の高校もボーダーラインこそ違え、同じことが言える。落ちるのがわかっているのに受けることはないだろう。同時に、前期選抜の定員は多くて50パーセント。単に、学校の成績が良い方から順番に半分が受かる。その中に入っていなくても、少なくともまだ半分は定員が残っている。後期選抜で合格できる可能性は十分にある。最も不思議なことは、前期で高めのところを志願し、ダメならば下げるという受験方法だ。前期は高めを志願しても受かる可能性はないし、逆転への努力のしようもない。後期であれば入試があるのでいくらでも逆転は可能だ。多くの学校では、入試だけで合否を決める枠さえも作られている。95/135でも大和高校に合格する生徒もいる。この生徒が前期選抜を受けたら、大和西高校どころか、大和南高校さえ合格できるかわからない。これが今の神奈川県の入試制度なのだ。そこのところを良く理解して受験パターンを決めないといけない。どんな制度にもオモテの顔とウラの顔がある。とくに入試制度ではその部分が大きい。学校成績の持ち点が高く、入試で得点が取れる自信のない生徒。こうした生徒は前期選抜を積極的に利用すればよい。また、自分の第一志望校の前期のボーダーよりも上の成績を持っている生徒。さらに、部活動で県大会の上位に入賞したり、生徒会長をやっていた、なんて生徒も挑戦する価値はあるだろう。そうでなければ、後期選抜まで挑戦していくべきだ。

  2010.01.19

• センターリサーチ

  代ゼミから「センターリサーチ」の登録用紙が送られてきました。大学入試センター試験は、16日、17日の両日おこなわれます。生徒たちはすぐに自己採点をして、各予備校がおこなう「センターリサーチ」に得点を登録します。登録された得点を予備校側は集計をして、21日にはその結果がもどってくる、という仕組みです。国公立大を志願する生徒は、自分のセンター試験の得点と、志願者の得点分布から考えて、2次試験突破の目安を知ることが出来ます。合格可能性を考えて25日以降の出願校を決定していきます。センター利用の私立大への出願を考えている生徒は、出願予定者の中での自分の成績を確認し、合格の可能性をチェックします。というよりも、センターリサーチによって合格か不合格がほとんどわかると言ってもいいでしょう。この結果から一般受験の学校もふくめてもう一度戦略を練り直します。いずれにしても大学受験のひとつの大きな「山場」になるのが大学入試センター試験です。いよいよ受験シーズンの開幕です　気持ちを盛り上げていきましょう

  2010.01.08

• 受験生への優先予防接種

  皆さんご存じとは思いますが、神奈川県では明日２１日から、高３受験生、中３受験生の「新型インフルエンザワクチン」の優先予防接種がはじまります。今までに発症してないかたは、早めの接種をお勧めします。なお、小学校高学年の生徒の優先接種も明日からです。小６受験生も早めの接種を詳しくは神奈川県のホームページでhttp://www.pref.kanagawa.jp/osirase/kenkou/kansensyou/shingata-wakutin.html

  2009.12.20

• 高校授業料の減免措置

  神奈川県の制度として、私立高校に進学した場合の減免措置があることはご存じですか?　返済義務のないものですから、もらわないと損です。所得制限がありますが、4人家族で年収が給与所得控除後の金額で598万円です。おおざっぱに年間所得が800万円までであれば、もらえる基準です。この基準で、入学金に95,000円、授業料に対して年間90,000円の補助をもらえます。繰り返しますが、返済の義務はありません。民主党の高校無償化の政策がどうであろうと、21年度についてはこのままだと考えて良いでしょう。申請は、高校に進学してから、進学した私立高校を通じてすることになります。ただし、県内の私立高校に進学したときに限りますので、知らないで都内の私立高校に進学してしまうともらえないことになってしまいます。ご注意ください詳しくは　ここ（PCのみ）にリンクを貼っておきました。また、貸与になりますが、無利子にて、県立高校に進学の場合は月額2万円が、私立高校に進学の場合は月額4万円が貸与される神奈川県の制度もあります。返済も、大学に進学した場合は、卒業後ということも可能です。こちらのほうは、中学校に在学中に予約をしておく必要があります。同じく所得制限は554万円以下（年収800万円以下程度）ということです。詳しくはここ（PCのみ）にリンクを貼っておきました。こうした制度は知らないと損です。思った以上に情報は入ってきません。自ら積極的に動いた方が良いでしょう。大学進学には巨額なお金がかかることを前提に、高校でのマネープランを立てないといけません。って、塾の教師が何をいってるんだか

  2009.11.16

• ご相談のメール

  こうしたプログをやっていると、時々、ご相談のメールをいただくことがある。いつもは直接返信しているのだが、今回は同じようなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるかと思い、ここでお答えすることにした。メールの大体の内容はこうだ。中3の女の子をお持ちのお母様で、桐光学園の推薦の基準値は満たしている。ただ、模試の結果等ではSAコースの合格判定は30パーセントにも満たない。このまま進学してもついていけないのではないか。結論としては、一般受験で桐光学園を受けさせ、SAがダメな場合は○○の特進コースに進学させる、または青稜はどうか、というもの。この判断についてお悩みとのこと。△△さんのお母様。最初に、私はそのお子さんを直接知りません。したがって、そのお子さんに向いているかどうかの判断は出来ません。あくまでも学校の事情を少し知っているモノとしてのアドバイスです。そのことをご理解の上でお読みください。ズバリ、桐光学園のAコースに推薦で進学し、そのあとの試験でSAコースに合格できるように努力する道を選択した方が良いと思います。または青稜という選択肢も良いかもしれません。確かに、昨年のAコース推薦合格者24名のうち8名しかSAコースには合格できていません。これは、今の中学校の学校成績のつきかたがインフレだからです。5教科が25/25であっても、本当の学力は持っていない生徒が多いのが現状です。だからこそ、高校では少しでも学力の高い生徒が集まる場を選択し、切磋琢磨する必要があるのではないでしょうか。お母様は、女の子こそしっかりとした学力を身につけ、社会に出て自立できる力を身につけることが必要だ、とお考えのようです。そうであれば、桐光学園のような学校のほうが、そうした考えにあうような生徒、父母がいらっしゃると思うのです。正直、○○の特進コースはお勧めできません。（ここには書けないので理由はメールします）私のところには桐光学園の生徒も青稜の生徒も○○の特進コースの生徒も通ってきます。看板倒れの学校がどこなのかはよく知っています。「ついていけるかどうか心配で」という言葉をいろんなお母様から聞くことがあります。どうして自分のお子さんの可能性を限ってしまうのでしょうか。子供の可能性はある意味で無限です。同時に子供は環境の中にしかいきません。自分よりもすごい連中が集まる中では、自分もそれについていこうとしますし、みんなが後ろを向く中では自分も後ろを向いてしまいます。自分のお子さんを信じましょう。それと、この時期、いろんな「受験話」がお母様方の耳に入ります。今回のご相談にも「掲示板に内部進学に比べ高校入学者の学力の低さが記してありました。その通りではないかと思います。」とありました。確かにその通りでしょう。でも、逆に高校から入った生徒の方が出来る、というのも事実です。こうした「受験話」は一面本当で、というものばかりなのです。大切なことは、ご自分の子供さんがどうなのか、ということです。いずれにしても、最後は子供さん本人の判断に任せるべきかと思います。高校3年間を過ごすのは本人です。本人が納得いく進学が最良です。親はアドバイザーであり、援助者、応援者に過ぎません。あと80日です。頑張りましょう。

  2009.11.12

• このニュース???

  「高校入試：公立高「学力」重視へ　広がる推薦廃止　中学生のレベル低下背景」というニュースが流れている。（PCのみリンク）こうしたニュースで注意しなければならないのは、「広がる」という言葉のもつニュアンスだ。ニュースを良く読むと、いくつかの県で「推薦入試」に「学力検査」を取り入れようという動きがある、というのが事実だ。何も「広がっている」わけではない。ニュースの内容は嘘ではないが、明らかに「あおっている」記事となっている。学力検査をしない推薦入試は「これ以上は広げるのは止めようよ」といったところで各都県の教委は検討している、といったところが事実だろう。大学入試に関しても、「一斉学力検査」のようなものを大学受験生全員に義務づけよう、なんて動きもあるようだが、実現することはないだろう。なぜなら、そんなことをしたら生徒募集に四苦八苦している大学のかなりの数がつぶれてしまうからだ。高校授業料の無償化を提案している民主党も、高校の義務化には踏み込まない。あくまで高校は「行きたいから行く」のが原則なのだ。一方で10人に9人以上が高校に進学する実態もある。問題なのは、そのすべてを同じように扱おうとすることだ。入試をおこなわない高校があっても良いと思う。逆に、かなり高度な入試をおこなう高校があっても良い。そうしないと、これだけ多様化した高校進学者のニーズに応えられるはずもない。そうした意味で神奈川県の入試制度は合格点をつけられると思う。キャリア教育を重視してペーパー入試をおこなわない高校もあれば、進学重点校では独自入試をおこなっている。大切なのは、受験生と親の意識の問題だ。今の中学生の親の世代は、どちらかというと学校主導の進路選択を迫られた方たちだ。今は「自己責任」による進路選択が基本原則だ。そのことをしっかりと理解していただきたい。まずは、よくわからない、ではなくて、知ろうとすること。多様なニーズに応えられるよう、多様な選抜方法が出来上がっている。

  2009.11.04

• 明日の朝刊

  メールしましたように、明日の朝刊に県立高校の来春の定員が発表になります。全体で1700人からの定員増になっていますから、かなりいろんな高校で定員が増えています。ここだけの話ですが（笑）湘○高校をはじめとして上位の学校も1クラス増がたくさんあります。近隣でも、川○高校や大○高校も1クラス増です。同時に、海○名高校や座○高校は定員は増えませんが、その上のランクの高校で定員が増えることで楽な入試になるかもしれません。えっ、それなら志望校をもうひとつ上げようかな、という生徒も出てきそうですね。いずれにしても、難易度がかなり変化しそうです。また分析をそのうち書きます。とにかく明日の朝刊に注目です

  2009.10.29

• 鶴川高等学校

  今日は「鶴川高等学校」の学校説明会にうかがってきました。小田急線の柿生駅から徒歩十数分。住所は東京都町田市になりますが、神奈川県の学校といっても良い立地です。保育科のある鶴川女子短期大学を上位校に持つ女子校で、幼稚園と同じ敷地内に校舎はあります。来月から新校舎の建設がはじまり、平成23年度には完成予定とのこと。来春入学の新入生は2年次から新校舎で勉強できることになるそうです。偏差値としては最も低いラインに位置する学校です。そうした学校を塾のブログで紹介することを、ふつうの塾長先生は嫌うでしょう。私はそう考えません。このラインの生徒を集めて、鶴川高校の先生方は日々悪戦苦闘されています。でも、とにかく一所懸命に教育にあたられています。そうした熱意をちょっとでも紹介したいと思います。今日も理科の授業を見学してきました。高2生ですが、理科の基礎の授業です。「ペットボトルから繊維をとる」「紙おむつの高吸水性高分子を取り出して吸水性を確かめる」「レモンの皮でプラスチックをくっつける」などといった実験をおこなっていました。「この子たちはみんな理科が嫌いです。ですから楽しい理科の授業を心がけています。」と担当の先生がおっしゃっていました。その他にも、PC教室を3つも持ち、タイピングの授業に力を入れてもいるようでした。公立の高校ではここまで生徒のレベルに合わせた授業を組むことはしません。レベルが高くても低くても、同じような授業がおこなわれます。国公立に進学する生徒が1人もいないのに、進路指導では「センター試験について」から話がはじまるのが公立の高校です。当然、辞めていってしまう生徒もたくさん出てしまいます。鶴川高校では生活指導もとにかく丁寧におこなわれます。厳しさもともないますが、こうした生活指導には先生方のパワーがとっても必要です。それを一丸となってやっていくチームワークも求められます。このあたりの成績の生徒は「県立ならばどこでも良い」という志向が強いモノですが、一度、鶴川高校のような私立も考えてみても良いのではないでしょうか。次のステップに進んでいける可能性が、県立高校に進むよりも大きくなるはずです。

  2009.10.09

• 県立座間総合高校

  今日は「県立座間総合高校」の説明会に行ってきました。県立高校がこうした形で学習塾の先生に学校の説明をする場を設けることはとても珍しいことです。座間総合高校は、今春、ひばりが丘高校と栗原高校が合併してできた総合高校です。総合高校というのは、自分で計画を立てて授業をとり、3年間で卒業していく新タイプの高校です。基本的には学校側が時間割を組んでしまう普通科と違って、時間割は自分で組むのが特徴になっています。詳しくは「神奈川県総合学科高校合同Web」をご覧になってください。現在、神奈川県にも10校の総合高校が作られています。それぞれの高校ごとに「スポーツ、情報、ライフデザイン、生活福祉・・・」などといった系列があって、多様な進路に対応できるようになっている、というのが総合高校のオモテの顔です。しかし、その多くの高校が、高校再編計画の中で、各学区の底辺二校を合併させて誕生させたという経緯があります。従って、学校のレベルはどこも低くなってしまっています。さらに、そうした生徒が集まるにもかかわらず、時間割編成を自由に出来るので、「単位の取りやすい科目」や「出席確認がゆるい科目」などをとることが優先になってしまい、総合学科の当初の目的とは違った学校になってしまっている、というのが実際の姿です。登校時間も各自によって違う、学年毎のつながりも希薄、野放図な生徒たち、そんな実態が浮かんできます。座間総合高校はそうした反省から、朝は全員がホームルームに登校し、時間割のほとんどを学校が決め、といったスタイルを当初から取り入れました。何のための総合高校なの? といったつっこみはしないで、とにかく現状の枠組みの中で「良い学校を作りたい」という先生方の熱意は感じられる学校です。ただ、今春の入試では厳しい結果となっています。栗原高校という課題校のイメージを引きずってしまい、地元の評価は低かったのが原因です。それでも、少しずつ、現場の先生方の努力、広報活動は実を結んでいくと思います。今日もそんな感想を持ちました。ただ、総合学科をはじめとした新タイプの学校が本当に必要なのか、しっかりとした検証が必要だと思います。民主党政権にはその点にもしっかりとメスを入れてもらいたい。

  2009.10.07

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