「50 Ways To Leave Your Lover」という言葉を思いついた時点で
この曲は成功ですね。
(1976年に全米1位、グラミー賞ノミネート)
歌詞の和訳は、
こちら。
行進曲風のリズム(スティーブ・ガッドのアイデア)をドラムが淡々と刻む中
潮時を迎えた恋人同士の会話を
ポール・サイモン(Paul Simon)が語りかけるように歌います。
それが一転して、開放的な8ビートのリズムになり
言葉遊びを交えたユーモアを感じさせるサビで
恋人と別れる方法を(50も無いけど)示します。
(女性のバックコーラスが付いているのを聴き逃さないで下さいね)
そのパターンが2回繰り返された後
最初のドラムのリズムに戻り
それが、ふっとフェイド・アウトするんですよね。
それが2人の関係の終焉を象徴しているようで
物悲しさが残ります。
ポール・サイモンは詩人としてのイメージの強い人ですが
(もちろんそれは正しい意見です)
サイモン&ガーファンクルの時代からワールド・ミュージックを志向していた
リズムの人でもあるんですよね。
ベストアルバムの試聴(ワーナーのサイト)
http://www.wmg.jp/artist/paulsimon/
1975年発売のアルバム
『Still Crazy After All These Years (時の流れに)』に収録。
ちょうどこの頃、私生活でも離婚の危機にあったようで
それが反映しているのかもしれませんね。