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みやさとの感想文と(時々)感想絵

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2015.08.14
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カテゴリ:本や漫画の感想


という訳で 昨日は書けませんでしたが 本日感想の方を書こうと思います。

そして

昨日と同じ事をまた書きますが、

今回はアニメ同梱版は買っておりません・・・ 関さんの、石田さんの、新しい落語が入っていたんだろうとは思うんですが・・・!!
次にもしこの8巻の同梱版を買う余裕があったら、それまで同梱版の方が待っていてくれたら(笑)、
その時は買おうと思います!!


感想いきますね。


いや、何だろう、少しこのお話にも慣れてきて

落語というものにも少し(ほんの少しね^^;)慣れてきたような気がして


ちょっとだけですが 少し このお話を離れたところから読むことができた・・・かもしれないなぁという 8巻です。



八雲師匠は引退を口にします。


小夏ちゃんに話した本当の気持ち。


倒れた時に 師匠は
これでもう落語をしなくて済む、と思ってしまったと。
目覚めてからも 少しも落語をしたくない。
声も張れてない。


「ずっと恐れていた日が ついに来ちまったんじゃないかって・・・」
「自分の落語に満足しちまう日がさ」
「アタシの中から 落語がなくなる・・・」
「そなったら アタシなんざもぬけの殻だ」


満足という言葉の後に続く、 もぬけの殻という言葉。


落語はしたくない、


でも師匠の指は震えています。



小夏ちゃんは「ざまあねぇな」と返しますが・・・。





一方、そんな八雲師匠の落語を残したい樋口さんは
師匠が若い頃の高座の様子を記録したフィルムを与太さんに見せてくれるんです。

そのフィルムを見せてくれる場所は


助六師匠と みよ吉さんが亡くなられた旅館。



フィルムが回り始めると

そこには 楽しそうに落語をやってる若い頃の八雲師匠。

演目は「明烏」。

wikipediaによると 内容がそのまま 吉原への「入門テキスト」になっている、とのこと。

色っぽいお噺ならば 八雲師匠にぴったりかもですね(^^)



見終わった与太さん、

「こんな楽しそうに落語やってる師匠は初めて見た・・・」



読んでるこっちもそうそう見た事ないですね、こんな師匠(^^;)


助六さんに勝てない思いを抱えた師匠。

助六さんが亡くなってからは 彼とみよ吉さんを失った事実をひとりで受け入れて生きてきた師匠。

与太さんに見せる顔、小夏ちゃんに見せる顔、

楽しそう、からは離れた顔をしていました。



次に回されたフィルムで出てきたのが 助六さん・・・。

演目は「芝浜」ですかね・・・。

飲んだくれのダメな亭主を 奥さんが大金を拾った事をきっかけに
ちゃんとした人間にしてあげるお話。


助六さんの落語を見た与太さんは涙ぐみます。

「助六さんは 本当に幸せだったんだな」
「みよ吉さんと アネさん(小夏ちゃんですね)と過ごした数年間がさ」
「じゃねえと こんな落語はできねぇ」



この人だからできる落語・・・が あるんですね。



助六さんとみよ吉さんのお墓参りに行った与太さんたち。
与太さんと一緒に来ていた松田さんが 

今回、一番のびっくりでしたが


助六さんとみよ吉さんの死の真相を話すんです。


本当は


2人が亡くなった夜、


小夏ちゃんと一緒にいた松田さんは

八雲師匠を探しに行った助六さんがあんまり遅いので 小夏ちゃんがぐずりだし、

2人で助六さんを探そうと 八雲師匠の部屋に行った時


2人が見たのは


お腹を刺された助六さんと 彼の血を浴びたのか、血だらけで彼を支える八雲師匠。


部屋の隅でみよ吉さんが 血の付いた包丁と共に震えながら ずっと謝っていて。


それを見た小夏ちゃんが 八雲師匠に

「とうちゃん しんじゃったの?」と。

「あんたがころしたの?」と。


すると みよ吉さんが

「ごめんねぇ 許して・・・」
「お父ちゃんのこと 刺しちゃった・・・」と 小夏ちゃんを抱きしめたんですが


小夏ちゃんは「嫌だああああああ」と叫んだかと思うと

「父ちゃんを返せ」「ばか」「死んじゃえ」「死んじゃえええ」と


みよ吉さんを突き落としたのは小夏ちゃんだったんです。



それをとっさに助けようとして 助六さんも巻き込まれて。



ショックのせいで 小夏ちゃんのその時の記憶が曖昧なので


こんな事は子供が1人で抱えられる訳がないと

八雲師匠は 自分のせいで2人が亡くなったと言い聞かせて育てたんですね・・・。



与太さんが聞いた話は 師匠の作り話だった。

読んでるこちらも その真相を 今与太さんと一緒に知ることになりました・・・。




帰ってきて小夏ちゃんと顔を合わせた与太さんは

ただただ 小夏ちゃんを抱きしめて 涙を流すのでした・・・。



ホントに八雲師匠は この事は墓場まで持っていくんでしょうね・・・。

そして与太さんも この事は 黙っていてあげる・・・でしょうね・・・。



ただ 八雲師匠ひとりが背負い込んできた2人の死と、小夏ちゃんの人生と・・・。



何だろうなぁ・・・。



師匠はもう 楽しく落語をする訳にはいかないんだろうか・・・。



もしも また 師匠が 何もなかった時みたいに楽しそうに落語ができるのならば

それはどういう時なんだろうか・・・。






萬月さんも落語家復活を果たして

若手(?)も頑張ってる中、


信之助君にも ひょっとして落語を教える?・・・みたいな 一瞬があった師匠は


樋口さんが 師匠の落語の記録を世に出したいと頼んできた日に



自殺を図ります。



それは 与太さんと小夏ちゃんによって止められるんですが。


「父ちゃんと母ちゃんみたいにならないで・・・」
そう泣きながら師匠に抱きついた小夏ちゃんに

「死んじまうにはこの世はあまりに愛おしい」と言う師匠でしたが

抱きついた小夏ちゃんを押し返して


噺家の顔を見せます。


芸の神様に会える一瞬がある、

その一瞬のために 自分はなにもかも奪われても惜しくないと、

でも 自分の身体は朽ちて行く、

あと何度神様に会えるか分からない、

それが怖くて震えているのだと言う師匠に



今の師匠の落語が聞きたいと言う与太さん。


「そっから何かが生まれるか知れねぇ やらねぇで何がわかるんだよ 何でソレを楽しもうとしねぇんだよ」


お前に何が分かるかと反論する師匠に 

けろっと 与太さんは

「スイマセン 急に思い出しちまって」と

師匠に自分の「居残り」を聞いてほしいと頼むんです(^^)


「落語なんか無理してやるもんじゃないスよお」
「やりたくなったらまたやりゃいいだけで こんなもん」

「それまでいくらでも八つ当たりしてくだせえ」



もう自分とは落語の距離が全然違う弟子の言葉は

いつか自分の目の前で死んでいった友達の言葉と重なります。



助六さんの名を継いだ弟子が 小夏ちゃんの息子が

今 師匠の側にいる事は 師匠にとってどんな意味を持つんでしょうかね。


八雲はまだ死んじゃいけない・・・ とか 何か違うな(^^;)



そして

師匠は 与太さんが言うような新しい落語を ひょっとしてここから生み出したりするでしょうかね。




何か 気弱になった師匠は 急に愛おしい感じがしました。

頑張ってほしい、頑張って 与太さんに八つ当たりしながら この世にまだ居続けてほしい。



あと ちょっと好きなシーンがあって。

身投げをしようとする師匠を発見する少し前。


師匠の看病に疲れて 与太さんによりかかった小夏ちゃんに

奇術のハッピー先生なる人の話をしてあげようとして

「このハナシ オチがすっげぇくだらねぇんで・・・」と口をつぐんだ与太さんが

「落語でもしますかい」と声をかけると

「いいね〜」って小夏ちゃんが言って 与太さんの背中に体重をあずけたまま、「野ざらし」を聞く場面。


昔からさんざん聞いてきたであろう落語が 今もさんざん話している、聞いている、そんな落語が

疲れを吹き飛ばしそうな くだらない笑いよりも

彼女たちにとっては 

何だろうなぁ 


癒しでもない、 


心地よいもの・・・ じゃなくて 何ていうんだろうね、こういうの、


よく分からないけれど 


・・・何なんだろうねぇ・・・


でも いいシーンだと思いました(^^)





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最終更新日  2015.08.14 18:23:02
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