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• バレリーナ事件簿3　精霊たちの花占い（名木田恵子／三村久美子／岩崎書店フォア文庫）

  今ちょうど下弦の月です。聖良は今頃から満月までジョシュア王子とレッスンなのかしらと想像したりしつつ・・・今回のバレエはジゼル。ジゼルの物語に良く似たなくした恋を重ねて描かれています。毎夜亡き姉のもとに供えられるユリの花と、それを受け入れられない弟・良美。好きな人がいるのに、別の人（霊）に愛される聖良が名木田節で、ハラハラさせられます。

  2007年12月13日

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• 阿部一族　他二編（森鴎外／岩波書店）

  先日太一が借りた映画の本にこの本を原作にした映画が紹介されていて、それが何だったかもう忘れたけれど（汗）舞姫しか知らない森鴎外を読んでみようじゃないかとチャレンジです。薄いけどね、漢字が多いよ。（笑）興津弥五右衛門の遺書、阿部一族。武士の、主君へのまっすぐな気持ち、しきたりや人の目を受け止めること、そんな真摯な物語でした。佐橋甚五郎。今年は朝鮮通信使の４００年記念です。そのイベントを観に行ったのでとても身近に感じました。韓国から派遣された３人の人のうち、１人が日本人だったかもという設定、面白かったです。

  2007年12月10日

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• ヘブン・ショップ（デボラ・エリス／さくまゆみこ／すずき出版）

  さくまさんの訳だ、ということは何かの問題作であろうと予測して読んでみました。エイズによって両親を亡くしたビンティと姉と兄、善良な子どもはみんなエイズに取られたと語るゴゴ（おばあちゃん）、アフリカはマラウイの富裕層と貧困層。亡き人の財産にたかる親戚も、親を亡くしたり、虐待された子どもをみんな受け入れるゴゴ、エイズの教育に力を入れる青年など、色々な人を描きながら明るく、力強くアフリカを世界に知らせているんだなあと思いました。まずは「知る」ことなのですね。

  2007年12月08日

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• クリスマスの短編（キャサリン・パターソン／中村妙子訳／すぐ書房）

  クリスマスって幸せなイメージが先行しちゃうけれど、もちろんその日に苦しかったり悲しかったり、寂しかったりすることもあるわけで、でも、クリスマスには何か不思議な力があってそれを信じているのもいいなって思える６つのお話。

  2007年12月06日

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• シャイニング・オン（ジャクリーン・ウィルソン。メグ・キャボットほか／理論社）

  表紙の紫色がとても綺麗だったので何となく手に取った本ですが、最初の話から引き込まれてあっという間に読んでしまいました。１０人の作家さん（と、６人の訳者さん）の短編集です。ちょっとひねりの効いた童話、恋、家族・・・心がちくっとして、ひやっとして、にこっ。

  2007年12月05日

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• 月蝕記列伝3　異端の魔道士セイル（南房秀久／井上純弌／富士見ファンタジア文庫）

  第１話から読まなきゃかなと思ったのですが、図書館で見つからなかったのでいきなり３話です。でも、面白かった～。いとしい人の棺を引いている魔道士なんて、なんかすごい。宗教観の説明も最後にあったので「あ～そういうことか」とわかったりしつつ、セイルを助け、一緒に暮らしてくれる旅芸人たちと、２人の別人格を連れているパンフィレェに支配される町、そして反抗する人々。人間ドラマとアクションにハラハラしました。

  2007年12月04日

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• わたしのねこメイベル（ジャクリーン・ウィルソン／ニック・シャラット／吉上恭太訳／小峰書店）

  自分が生まれたときにママを亡くしたヴェリティは家で飼っているおばあさんねこ・メイベルにママの話をするのが習慣になっていました。ところがある日、メイベルがいなくなって・・・メイベルの死体を発見したヴェリティはその死を受け入れられなくてメイベルをミイラにしようとします。どうやったら上手に保管できるのか、どうやったら家族に秘密にしていられるのか。そんなドキドキから先生と家族みんなの温かな解決まで。死を受け入れ、家族愛を再発見する物語でした。

  2007年12月02日

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• 俺ルール　自閉は急に止まれない（ニキ・リンコ／花風社）

  自閉症スペクトラムに属する人の自伝的な本はとても増えてきて、随分読みましたが、翻訳の仕事でおなじみのニキ・リンコさんの自伝は藤家寛子さんとの共著を買ったものを読みかけで、こちらを先に読みきってしまいました。こんなことが困ったイヤだった辛かったそんな凹面ばかりでなく、こうしたからよかった、こうしたから理解してもらえた、こうして欲しい、そんな前向きな面を沢山知る事ができて、とても楽しかったです。でも・・・太一に読ませる勇気がまだないです。自閉系の人を間近に見ている人には「そうそう、そうだよね」って思えるけど、本人はどうなんだろ、一緒に笑えるのかなってこれ、まだ理解しきれていないということなのでしょうか・・・

  2007年12月01日

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• 怒らない！怒鳴らない！特別支援教育の実践スキル1　「場」から「個」への支援体制とスキル（安藤隆男・平山諭／明治図書）

  今まで何冊か特別支援教育の本を読んだけれど、うわ～やっとみつけた！というくらい、実践に即した本です、感動～。制度上の上辺だけの言葉じゃなくて、ちゃんと考えてる人がいたんだ～って、当たり前だけど、あまりにハズレが多かったからさあ、愚痴も出るってもんよ。

  2007年11月28日

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• 折り紙建築　世界遺産をつくろう！（茶谷正洋・中沢圭子／彰国社）

  立体のクリスマスカードを作りたくて、切り絵の本を探していたら、中沢圭子さんの名前があるものを２冊見つけました。一つは探していた通りのカードの本ですが、もう一つはこれ。これまた太一に見せてあげようと思って借りたのですが、掲載されている紙の世界遺産、すべて作り方が載っていたのでびっくり！母、絶対チャレンジしちゃう！ノートルダム寺院、すごくきれい。

  2007年11月26日

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• １２歳からの映画ガイド　生き抜く力を学ぶ！必見50本+150（佐藤忠男／小学館）

  これも太一が借りたものを横からちょっと拝借。だって表紙にあの「ニュー・シネマ・パラダイス」の「かわいいかわいいサルヴァトーレくんの笑顔が出てたんだもの！動物、笑い、夢などテーマにわけて代表作を１本と、関連作を３本紹介しています。１９５０年代の古い映画もあれば近年のものも。どれにも著者の思い入れがこもっていて、「わあ、観てみたい」と思うものがいっぱいでした。

  2007年11月25日

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• プライベート・プロダクツ　建築のフィギュア（INAXギャラリー）

  ↓逆にこれは、私が図書館で借りて「太一、これ見てみ～」と太一に渡してみた本です。「うわあああ、すごい！」と言いながら見ていました。そう、タイトルの通り、建築のミニチュアの写真やその種類によっては作り方まで書かれている本ですが、一口にミニチュアと言っても、いろいろあるんだなあ・・・と見ているだけでも面白くて、感心してばかりでした。とくにダンボールで作ったたくさんの家々や、セラミック粘度で精密に作られたものはすごい！の一言。

  2007年11月24日

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• ものがたり　円谷英二（鈴木和幸／歴史春秋社）

  太一が図書館で借りた本ですが、「あっ、なに、その本！ちょっと見せて見せて～」と横取り。（笑）ウルトラQを始めとするウルトラマンシリーズやゴジラでおなじみの円谷さんの生い立ちから、映画創り、特撮創りまで、子ども向けにやさしく描かれていました。みんなこういう本を読んで、夢をもって生きてくれたらいいなって思いました。

  2007年11月23日

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• 魔女の宅急便その2　キキと新しい魔法（角野栄子／広野多珂子／福音館文庫）

  小学校が１１月の読書月間に「親子読書」という企画を立ち上げて、親子で１冊の本を読みあってそれぞれの感想を書いて提出するというのを娘たちが持ってきました。ウタコは学級文庫で借りた、２年生向けの童話を持ってきたのでそれを一緒に読んだのですが、ユメコには・・・先日「すごく面白い！」と言って一気に読み上げた「魔女の宅急便」、その続編しかないよねって思って買ってきちゃいました。その２。独立して宅急便屋さんを始めたキキの２年目の物語。不思議なお客さんにであったり、スランプに陥ったり。絵も最初は「あれれ、林明子さんじゃなくなっちゃったんだ～」って残念に思ったけれど、我が家では「ねぼすけスーザ」のシリーズでおなじみの広野多珂子さん、林明子さんに負けない温かな筆致で２年目のキキを見事に描いてくださっていて、うれしくなりながら読みました。

  2007年11月22日

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• ミラクルズボーイズ（ジャクリーン・ウッドソン／さくまゆみこ／理論社）

  ジャクリーン・ウィルソンの本だと思って借りてきて（装丁が似てるんだもの）あれ？絵はニック・シャラットじゃないんだ、めずらしいな、訳もさくまゆみこさんだと思ってよく見たら、あ～違うじゃん、ウッドソン？って思って読み始めたのだけれど・・・うわ～すっごく面白い！お父さんを事故で亡くしたとき、そばにいた長兄タイレー、お母さんが病気で急死したとき、そばにいたぼく・末っ子エファイエット、そしてそのどちらにも会えなかった次兄チャーリー。チャーリーの心の闇と、親が亡くなったとき助けられなかったという心の枷を背負ったまままじめに暮らそうとするタイレーとぼくが痛いほど生き生きと描かれています。ジャクリーン・ウィルソンの作品にはいつも号泣ポイントがあるのだけれど、ウッドソンのこの本には号泣ポイントが３つもありました。だからいつもより泣いた～！

  2007年11月21日

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• 子どもの命のかけがえのなさ（灰谷健次郎／抱樸舎文庫）

  灰谷さんの講演と、住井すゑさんとの対談の２部構成になっています。学校のあり方を憂い、弱い子どもの命に寄り添う灰谷さん。重度の障害を持つ子どもを「集団行動に適さない」とする行政への怒りの言葉には大きく頷かされます。

  2007年11月20日

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• ミエナイ彼女ト、ミエナイ僕（アンドリュー・クレメンツ／坂本貢一／求龍堂）

  アンドリュー・クレメンツが好きです。でも、意外と翻訳されたものが少なくて、いつも探している私です。児童書コーナーから飛び出して普通に海外文学のところを見ていたら、あ～あった～と、見つけたのがこの本。コブクロの歌でINVISIBLEMANという歌があってある朝目が覚めたら透明人間になっていたというコミカルな歌なのですが、設定が同じで、とても親しみやすい始まり。いつも忙しくしている両親にまるで見えない子どものように扱われていると感じていた主人公のボビーはある朝突然透明人間になっていて、両親はその事実を隠す方向へ逃げてしまいます。透明になったことでまったく違った生活をしなければならなくなったボビーを普通の少年として認識してくれたのが目の見えない少女、アリーシャ。双方の父親が原因は何だろう、元に戻す方法はあるのかとまわりくどい、そして無駄な議論を続けている間、ボビーとアリーシャは別の方向から原因に近づいていきます。ボビーが探し当てたもう一人の透明人間シーラの考え方に驚き、それでも彼女のために最後の工夫をこらすところは感動もの。大人の世界に呆れながら賢い選択をしていく子どもというクレメンツ特有の世界はやっぱりすごいなあ、面白いなあと思います。

  2007年11月18日

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• おばあちゃんのせなか（砂田弘／藤田ひおこ／金の星社）

  小学校が読書月間の企画として「親子読書」というのを出してきました。親子で同じ本を読んで感想を書きあうというものですが、ウタコが学級文庫から借りてきたこの本、おばあちゃんの背中はなぜ曲がっているのかということを中心に、昔の農家の暮しや戦時中の話を織り込んでとても優しい話になっていました。絵もかわいくて、２年生にちょうどいい本です。母が先に感想書いちゃったけど、ウタコは何て書くのかな？楽しみ。

  2007年11月16日

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• 少女海賊ユーリ10　未来へのつばさ（みおちづる／永盛綾子／童心社フォア文庫）

  「お母さん、ユーリ終わっちゃったよ」とユメコ。え～最終回なんだ～なんだか寂しいね、と言いながら読みました。主人公最大のピンチに今まで関わってきたあの人この人登場人物がみんな集まってくるというもう、わくわくどきどきが止まらない展開になっています。ボディーガードのロボット・ゴアをのっとられ、自らも記憶喪失になったユーリ。ユーリを助けようと危険を冒して集まる仲間たち。ユメコが学校の読書カードに「あーユーリ！」って感想を書いたのですが、私が「えー、そうなの、あ～なんてこと～」と叫びながら読んでいたらユメコが「でしょ、そう思うでしょ」って近づいてきたので「でも、お母さんは、あーボルド！って思ったよ」と言ったら、母から悪役の名前が出たのでユメコ驚いたみたいでした。悪役が最後に改心するってのも、いいじゃん、ねぇ。

  2007年11月14日

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• ああ息子（西原理恵子+母さんズ／毎日新聞社）

  毎日新聞で特集をずっと読んでいたのに書店で見つけたらやっぱり買ってしまった・・・「ああ娘」に対して増刷の回数が格段に多い「ああ息子」、読者から寄せられた色々なエピソードと西原さんの息子くんの話を怒ったり笑ったりしているけれど、バカだ、ダメだといいながらこのバカでダメな息子たちを愛してやまない母親たちが見えてきます。ユメコも太一も爆笑して読んでいましたが、太一よ、君もこの本のネタになっちゃうような「ああ息子」なのだよ～。

  2007年11月09日

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• 駅神（図子慧／早川書房）

  簡単に言ってしまえば「妖怪アパートの幽雅な日常」シリーズの占い版みたいな雰囲気のあるお話ですが、（もちろん作者は違います）主人公の章平くんが駅で占いをする老人・ヨンバンセンの占いを持って易学の学校に通う人たちに解説してもらいに行き、易学の学校の人たちはそれを勉強のためとし、章平くんは章平くんで老人がいっぱいのアパートで暮らしていて・・・占いってしてもらったことがないから、全然専門用語とかがわからないのだけれど、知りたい向きには巻末にバッチリ解説も載っていて、話の展開も穏やかで面白かったです。

  2007年11月06日

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• 犯人のいない殺人の夜（東野圭吾／光文社）

  表紙の絵を荒井良二さんが描いていて、なんだかかわいい本ですが、小さな故意や（作品にもあります）偶然などで起きた殺人事件の数々の謎ときが並んでいます。東野作品を裏口から入ったと感じている私、段々表に近づいてきたかなあ？まだかなあ？というか、東野さんはどっち方面から入門して欲しいと思っているんだろうかとか知りたかったりして。

  2007年11月05日

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• タトゥーママ（ジャクリーン・ウィルソン／小竹由美子訳／ニック・シャラット絵／偕成社）

  泣いちゃう泣いちゃうって言いながらまた読んじゃうんだもん、ジャクリーン・ウィルソン。とっても綺麗なママ、マリゴールドは精神的に不安定で、体中にタトゥーはあるし、時々飲んだくれて、恋を求めて外出、帰ってこなくなっちゃう。マリゴールドが愛したミッキーの娘・スターと、マリゴールドを愛した別のミッキーの娘・ドルがマリゴールドを心配し、世話を焼き、迷惑をかけられ、すったもんだする物語。学校でのこと、二人のミッキーのことなどなど特殊ではあるけれど、子どもの気持ち、親の気持ちってこういうものなんだろうなあってまた泣くのでした。

  2007年11月04日

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• 笑いの方程式　あのネタはなぜ受けるのか（井山弘幸／化学同人）

  最近お笑い番組をほとんど観ていなくて、たまに観てもつまらなくて、ちぇっ、最近のお笑いはなあ～なんて思っていたところに先日志村けんのだいじょうぶだぁスペシャルにタカアンドトシが出ていて、「あら～往年のどつき漫才なんだ、この人たちは」って思ったり、笑点に出ていたひかるさんに爆笑したり、派手に騒がれているＹくんとかＮ．Ｓ子さんとか表面だけ観て「つまんない」って言ってた自分がとってももったいないなと思っていたところにこの本です。面白いじゃん、やっぱりだいたひかるさんは面白いし、オリラジって、へ～あのネタはこの人たちなのかとか、全然知らなかった最近のお笑いにちょっとだけ追いついたような昔のオバサンでした。（笑）やっぱ今でも私はシュールな笑いが結構好きだナ♪

  2007年11月03日

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• 実践事例に学ぶ特別支援教育体制づくり　２３自治体の特色ある取り組みから（柘植雅義／金子書房）

  今年度から本格的に導入された特別支援教育。平成１６年度くらいから各地で準備が始まっていたわけで、どんな動きがあったのか、全国各地での取り組みを是非是非知りたいと思って（だって題名にそうあるからさ）ワクワクして開いたのですが・・・文字だった。言葉だった。規約というか、つまり制度上の言葉ばかりだった。「前向きに検討します」って言われてるみたいだった～。実際はどうなのよ、それが知りたいのよ。

  2007年11月01日

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• ラブ・レッスンズ（ジャクリーン・ウィルソン／理論社）

  学校の先生に恋をしちゃった女の子の話です。自分が中学生のときのことや、今のこと（おっと、相手は誰だ）心の中で色々ふきだして号泣です。ジャクリーン・ウィルソンの本には毎回泣かされるけど、なんかなー猛烈に泣いた。

  2007年10月30日

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• お金もうけは悪いこと？（アンドリュー・クレメンツ／講談社）

  あーやっぱりアンドリュー・クレメンツは面白いワ。小さいころからお金もうけの才能を発揮してきたグレッグと、何でもグレッグの真似をしてきた向かいの通りのモーラ。学校で商売をし、ポケットコミックを売り出したところでそれを真似されて激怒するグレッグ。ところが何でも計算に当てはめる、数学のゼノ先生の前で言い争って、うっかり鼻血騒ぎを起こしたことからゼノ先生とご縁（？）ができて、二人で協力することになったふたり。さあ、クレメンツお得意の、生徒の自由ＶＳ学校社会の物語が始まったよ！先生も人間だ。生徒も自由ばっかり主張しちゃだめだ。そこに計算の大切さがかみ合って、素晴らしい結末が待っている、そんな期待を込めて読みました。

  2007年10月26日

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• いやいやえん（中川季枝子／大村百合子／福音館書店）

  図書ボラのおたよりでお薦め本の紹介をしていて、２年生のＲちゃんにきいたら、この本が面白かったって。私も小さいときに一度読んだことがあると思うけれど、全然覚えていないので、紹介するからには読み直しです。ちゅーりっぷほいくえんにはやくそくが70くらいもあって・・・おかしい。うふふふやくそくまもれないしげるちゃん。1つずつっていわれたくだものを2つずつ食べちゃったり、いやいや言い過ぎていやいやえんに入れられちゃったり。現実と虚構の混じる幼児期の想像の世界、うふふと笑ったり、大人だから頭が固くなって「まさか～」なんて思ったりもしながら読みました。

  2007年10月25日

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• 魔女の宅急便（角野栄子／林明子／福音館文庫）

  角野栄子さんの講演会を聴きに行きました。雑誌で写真を拝見したことはあるけれど、ご本人も写真のとおり、可愛くて、おしゃれで、面白い方でした。私は角野さんの作品はアッチ、コッチ、ソッチのシリーズ以外はそんなに知らなくて、でも、きっと代表作はこれだよ～と思って、講演会の前に是非読まなきゃ！と買ってきて、早めに着いた駐車場の車の中でも読んでいたのですが、どうやら角野さんが一番大切に思っているのはアッチ、コッチ、ソッチみたいで。（笑）もちろんちいさなおばけちゃんたちはとってもかわいいのだけれど、映画を観ただけでわかった気になっていた魔女の宅急便、やはり原作は映画以上でした。キキとジジだけでなく、両親や、生まれ育った町、新しく暮らすことにした海辺の町、先輩魔女やともだち、みんな本から飛び出してきそうに生き生きしていました。そして、林明子さんの挿絵も最高！ユメコが「面白い！」と言って一気に読みました。続編も買って来ちゃおうっと♪

  2007年10月23日

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• デモナータ第３幕　スローター（ダレン・シャン／小学館）

  前２作に比べると、本のボロボロ度が低いような気がするけど、まだあんまり読まれてないのかなあ？お話は第１幕のグラブスのところに戻ってきました。デモナータから帰って、悪夢にうなされ、グラブスを襲うこともあるダービッシュおじさんの面倒を見ながら、ビルＥと３人で暮らすグラブス。静かな暮しが続けばよかったのですが、悪魔の映画撮影を手伝ってくれないかと、超人気の映画プロデューサー・ダビーダが申し入れてきて・・・作り物の世界を楽しむはずが、本当の悪魔が次々現れて出演者たちを餌食に・・・すごく怖い！でも、いよいよダレン・シャンの腕の見せ所という気もします。「えええ、そんな本読んでるの？」って言われる本の上位にランクインしそうだけど、つい読んじゃうなあ。

  2007年10月22日

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• とうさんおはなしして（アーノルド・ローベル／文化出版局）

  同じサイズの本のシリーズを沢山出しているのに、一番私の印象に残っているのは「どろんここぶた」で、学校の図書室に、「どろんここぶた」のとなりにこの本があったのを見つけて、でも、学校では借りられないから（小学生じゃないから）図書館で借りてきました。お話が好きな７人の子どもたちにお話をしてくれるとうさんねずみ。「ひとつして」とたのまれて「7つしてあげよう」とは太っ腹。（笑）そして始まるおかしなナンセンスなお話たち。私もおはなし聴きながら眠りたいなあ。

  2007年10月20日

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• わすれんぼうをなおすには（角野栄子／西川おさむ／旺文社）

  うわ、今、ここで初めて「旺文社」って打った～。一発で変換された～。参考書の会社じゃなかったんだ。（知らなすぎ）わすれんぼうのおばあさんの家の屋根裏には、わすれんぼうのねこのおかあさんが住んでいて・・・この忘れっぷりと、「いいことがある」という前向きな気持ちが心地よい、やさしいお話の数々。ラストにほっとするし、自分の物忘れ対策にもいいアイディアをもらったなと思いました♪

  2007年10月19日

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• スペースプロープ（機本伸司／早川書房）

  機本さんの作品が面白くて大好きで、みんなに読んで欲しいといつも思っているのに、誰も読んでくれません。一見難しそうに見えるからだと思います。実際難しくて、私だって、わからない言葉や、理解不能な表現が出てくるけど、それを分かったつもりでどんどん読み進むとうひゃあという展開が待っていて、それはそれは面白いんですよぅ～！作品は多くはありません。これが４冊目じゃないのかな、新刊本コーナーで見つけて「やった～！」と早速読んだわけです♪今回のテーマはファーストコンタクトだって。月着陸を目指すメンバーが普段コソコソ話（笑）をするのにいつもカラオケボックスを愛用しているというのがとてもユーモラスです。月の軌道より遠いところに何かの存在があることを知るところとなった彼らが秘密のミッションを決行することにし、月ではなく彗星に着陸（じゃなくて墜落）死と隣り合わせのドキドキ感と、怒鳴りあいながらも信頼しなくてはならないクルー、あっと驚くどんでん返し。宇宙を作ったのは誰だろうねという壮大な物語が若い世代中心で語られるのが軽快でした。

  2007年10月18日

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• こそあどの森の物語～ふしぎな木の実の料理法（岡田淳／理論社）

  小学校の図書室にこのシリーズが並んでいて、背表紙がきれいなので、「どんな話なのかな？」と気になって図書館で借りてみました。無口なスキッパーが以前一緒に暮らしていたバーバさんから送られたポアポアの実の料理法を知るために森に住むいろいろな人たちを訪ね歩きます。結末は「ああ、そういうことか」と温かいなりに、ありがちですが、途中、スキッパーや森の人々（動物）の暮し、家の中の様子など詳しく紹介されて、それがそのつど、とても独創的で面白いです。

  2007年10月17日

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• 飛翔天使（響堂新／光文社ＫＡＰＰＡ　ＮＯＶＥＬＳ）

  おひさしぶりの響堂作品。それもノベルズだ、ものすごいナイスバディなお姉さんの表紙絵だ～。大学の図書館に勤める翔子は、自分の特異な能力を隠す日々。ところが、同じ能力を持つらしい美女の泥棒（？）に出会い、ひとりぼっちではなかったことを知ります。ところが、出生の秘密を知り、仲間がもっといること、その半数以上が死んでいることなどがわかって事件に巻き込まれていきます。異能であること、異端であること、研究の結果生まれた生き物であること。異端を嫌う「人間」という生き物が怖くなる小説でした。

  2007年10月16日

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• クリスマス☆ブレイク（ジャクリーン・ウィルソン／尾高薫／理論社）

  クリスマスに、パパが好きな人ができたって家を出ちゃう！？おおお、なんてひどいクリスマス！よりを戻したいママ、呆れて怒るばかりのおばあちゃん、そして太っているのを気にしてばかりのエミリーと、妹、弟。クリスマスにパパから妹にプレゼントされたトナカイの指人形「ダンサー」に勇気をもらって、言いたいことを言い、波乱万丈の日々を過ごすエミリー。ひどい話だけど、温かくて、ユーモラスで、何よりうれしいのは、作家のジェナ・ウィリアムズが登場すること。どこかでお会いしましたね、そう、サイン会に並ぶ、あのお話。「あ、あのお話のことだ」ってわかるのが、同じ作家さんの本を読み続ける楽しみでもあるんだナ♪

  2007年10月12日

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• ランプの精リトル・ジーニー6ジーニー・スクールへようこそ（ミランダ・ジョーンズ/宮坂宏美/サトウユカ/ポプラ社）

  うわああ、かわいい、ほんとにかわいい、そして、表紙のキラキラの中に垣間見える、ちょっとドキドキするシーン！いつもはアリのいる、人間の世界で活躍（？）しているジーニーだけど、腕の砂時計が壊れてしまったので、修理のためにジーニーランドへ戻ります。もちろんアリも一緒。人間を入れてはいけないというジーニーランドのジーニースクールで、意地悪なエメラルディアやかっこよくて優しいマジコ、ジーニーと仲良しのジーニアスやランプーに出会います。ジーニーが学校を追い出された理由や、ジーニー長を迎えるお祭り騒ぎ、そして、ジーニーが住んでいるラバランプの中も描かれていて、いつもと違う楽しさがいっぱいでした。そして、起こったトラブル！勇気あるアリとジーニーに拍手～！！！

  2007年10月10日

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• 「ダ」ったらダールだ！（ロアルド・ダール/ウェンディ・クーリング/クエンティン・ブレイク/柳瀬尚紀/評論社）

  ダールの生い立ちから家族の暮し、作品の数々や趣味、考え方などなどをＡからＺまで並べた、ダール辞典。作品の特徴から、面白い人なんだろうなとは思っていたけど、本当に面白い人でした。で、先日、新訳の方のチョコレート工場の秘密を読んだときにも思ったのだけれど、ダールが考えた面白い英語の新語を日本語に訳すときにすごく頭をひねって面白くしているのだけど、なんだろ、私は頭が固いのか、それとも初めて読んだダールが古い方のチョコレート工場だったからかもしれないけど、そんなにひねって面白くしなくていいと思ってしまいます。ごめんなさい。

  2007年10月08日

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• ハード・デイズ・ナイツ9ラストステージは夜明けの―（南房秀久／富士見ミステリー文庫）

  終わっちゃった、終わっちゃったよ～このシリーズ面白かったのに・・・でも玲の病気が悪化したあたりから、終わりは近い気はしてたのだけれど、生死のわからないラストというのも謎っぽくていいです。日本の警察をも怖れさせる各国の有力者とユーロ・マフィアが豪華客船の中でやっていた恐ろしいこととは・・・不法滞在者や国籍を持たない子どもがいる日本の内実をえぐる、ドキッとするような設定でした。高校生以下の若い登場人物たちに平和な日々が訪れたみたいでそれはよかったよかった。

  2007年10月05日

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• 日曜の夜は出たくない（倉知淳／創元クライム・クラブ）

  倉知さんのデビュー作です。なんだか新しいほうから前へ前へとたどってきちゃった。猫丸先輩の癒し系でありながら、するどい推理が炸裂しています。高い建物がないのに墜落死、どうして？という謎から始まって、恋人を連続殺人犯かもしれないとひとり悩む女性の話まで、お話ごとに文体まで変わるすごさ。そして、最後に明かされるもう一つの謎～！？面白かった・・・。

  2007年10月04日

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• おはなしのろうそく13（東京子ども図書館）

  先日、素話の勉強会でトルコの昔話「きこりとテーブル」を語ったのですが、「テキストとしてどうか」という根本的な疑問を投げかけられ、ちょっぴりショック・・・毎日の食べ物にも困っているきこりが古い泉のそばで「オーフ」とため息をつくと、「オーフ」という名前のおじいさんが出てきてご馳走を出してくれるテーブルをくれるという物語なのですが、グリムにも同じ話があり、でも、それは題名が物語を説明しちゃってるんじゃないかと思うくらい長い題名がついているので、これを選んだのだけれど、「北風に会いに行った少年」も同じようなお話で、「それを知ってる？」と聞かれたので「知りません・・・」とこたえ、是非読んでみようと思って、それで、この本を借りてきたのですが・・・家の前で北風に小麦粉を持っていかれた少年が小麦粉を返してもらいに北風のところに行くとご馳走が出るテーブルをくれて・・・という展開。似ているけど、「オーフ」とため息をついたという始まりが面白くてあの話を選んだから、どうもこっちはなあ・・・と悩んでしまうのでした。他には「こすずめのぼうけん」、「ぬか福と米福」、「雨のち晴れ」、「おどっておどってぼろぼろになったくつ」が入っています。

  2007年09月22日

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• ミッドナイト　真夜中の妖精（ジャクリーン・ウィルソン／尾高薫訳／ニック・シャラット絵／理論社）

  ヴァイオレットは、妖精の物語を書くキャスパー・ドリームの大ファンです。彼に初めて出したファンレターへの返事を大切に大切にしまいこみながら、最近では有名になってしまったキャスパー・ドリームへの手紙を出せずに溜めています。忙しいパパとママ、幼い頃は仲良しだったのに、おばあちゃんが養子だと暴露してしまった最愛の兄マイク。学校ではおチビさん同士仲よさそうにしていた２人の友だちとなんとなくうまくいかなかったところにやってきたのが転校生のジャスミンでした。離婚家庭ではあっても、俳優の娘であるジャスミンは、とっても派手で、でもとっても優しい子。お父さんもユーモラスで・・・ヴァイオレットが自分で作って部屋の天井からぶら下げている妖精たち。それを理解してくれるジャスミンを本当の親友だと信じたところに思わぬハプニング！そして家を飛び出し、昔キャスパー・ドリームが住んでいた町に向かったヴァイオレットを待っていた奇跡とは・・・うわ～！と叫んじゃうくらい、ものすごくうれしいどんでん返しでした。

  2007年09月21日

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• ハード・デイズ・ナイツ8アンプラグドは幻の―（南房秀久／富士見ミステリー文庫）

  どうやら結末が近いらしいです。茜ちゃんがかわいいから、ずっと続いて欲しかったけどな。プラティウムの一見フレンドリーな方、村雨響くんが、実は玲に恨みを抱いていることがわかってきて、「同じ苦しみ」という表現にドキッとします。玲を中々仲間に引き入れることができないアレクセイに業を煮やしたレギナが送り込んできた謎の外科医にハラハラ。幼い子どもを惨殺してきた大物政治家の息子と、１０年前、彼に誘拐されつつも無事に保護された二美花ちゃん。日本とアメリカで毎年１件ずつ起こってきた幼女殺害事件を追いながら、Ｓ＆Ｓのメンバーや関係者がそれぞれ活躍（？）していきます。なんだかすごいことになってきました。

  2007年09月20日

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• 妖怪アパートの幽雅な日常6（香月日輪／講談社）

  お正月をご馳走三昧で過ごした夕士くん、いやあとにかく、るり子さんの料理は文字で見るだけでもよだれが出ますです。さて、高校２年生、３学期の一番の行事はスキー修学旅行だって～！予定していたホテルが突如変更になって、ここ数年、学生の受け入れを拒否していた旅館に泊まることになったみんな。体調を崩すものが続出。その中でも一番何かの影響を受けているらしいのがみんなの人気者、千晶先生。夕士くんが今までに会ったことのなかった、悪意のある幽霊と対決です。ぞ～～～～っとしました。（汗）でも、ビデオカメラの代わりに精霊を使おうかという会話には爆笑。ユメコが「次、私に読ませて！」と順番を待っています。

  2007年09月19日

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• ハード・デイズ・ナイツ7ラプソディーは絆の―（南房秀久／富士見ミステリー文庫）

  次どれを読むのかわからなくなって（背表紙の色が変わったんだもん）図書館で悩んだけど、これでよかったみたいです・・・Ｓ＆Ｓのライバル、プラティウムの番組に一心くんはじめ、Ｓ＆Ｓのメンバーがゲスト出演し、未解決事件の謎解きに首を突っ込んだことから、巷を騒がせる連続放火殺人事件にかかわることに！放送関係者を狙う売れないお笑い芸人の間違った復讐が日本の放送界を狙う企業に利用されて・・・ドームの事件を彷彿とさせるような、スケールの大きな事件になっています。事件のスケールが大きいのは小説の世界だけにして欲しいけどネ

  2007年09月18日

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• 海賊ジョリーの冒険1死霊の売人（カイ・マイヤー／遠山明子訳／佐竹美保絵／あすなろ書房）

  カイ・マイヤーの新作だ～どんな話かな～？と楽しみに読み始めました。今回の主人公は海の上を歩くことができる少女・ジョリー。登場からいきなり不思議だもんね。そしてたぶんもう一人の主人公は両親と自分以外に誰もいない島で育った少年・ムンク。実はムンクも海の上を歩ける「ミズスマシ」で、その能力が世界の危機を救うらしいことがわかり、だからこそ命を狙われていることもわかり・・・海賊、死霊の売人、死んだ海賊の娘などなど巻き込んでカリブ海から大西洋をめぐるスケールの大きい物語になっています。大きなヒトデの上に築かれた海上の街にたどりついたムンクと、置いてきぼりを食ったジョリー。続きが楽しみです。

  2007年09月14日

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• 壺中の天国（倉知淳／角川書店）

  高校生の女の子が通り魔に遭った。美少女趣味の変態の仕業かと噂された。過食症の女の子が通り魔に遭った。若い女の子なら誰でもいいのかと町は震撼とした。歯医者帰りのオバサンが通り魔に遭った。女性なら誰でもなのかと・・・そして、お祖父さんが通り魔に遭った。最初の事件から毎回必ず発見される声明文は意味不明に思えたけれど・・・身近にある「電波」という言葉をキーワードに事件で揺れる町の中、自転車を漕いでクリーニング店の配達をする知子の幼馴染であり、娘の絵の教師でもある正太郎が謎を解く！盆栽、美少女フィギュア、異常犯罪などに関する薀蓄が盛りだくさんで妙に詳しくなっちゃうような気がします。（笑）途中に挟まれる文章が描かれる人物にあわせた文体になていて面白く、読者にも等しく差し出されていたヒントを見事にまとめた推理になるほどの犯人。どんでん返しは探偵役の方にあってびっくり。

  2007年09月13日

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• 心霊探偵八雲5つながる想い（神永学／文芸社）

  第一巻しか読んでないのに、つい見つけたからいきなり第五巻。八雲くんの出生の秘密を知ってしまった～。ゴメンネ１５年前に一家皆殺しの惨劇があった家で幽霊が出たという騒ぎ。そこで映されたビデオに八雲くんのお母さんの顔が？時効を間近にした事件の犯人が二転三転し、復讐の怨念も渦巻くなか、行方不明になった八雲くんを探しに自分の実家へ帰った晴香ちゃん。・・・ってこのあたりの関係を第二巻～第四巻を読んでちゃんと理解したいと思います。怖くて、悲しいお話でした。

  2007年09月12日

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• ティーン・パワーをよろしく9　犬のお世話はたいへんだ（エミリー・ロッダ／岡田好惠訳／大庭賢哉画）

  そろそろリッチェルが主役の物語を読みたいと思っていたのです、あ～面白かった。いつもやる気がなくて、おしゃれのことしか頭にないリッチェル、今度だってちょっと耳の遠い、話好きの（話しすぎの）おばあさん・マックさんの犬の世話なんてまっぴらって思っていたのに、犬にすごく気に入られてしまって・・・暴れん坊の犬・ジョクは手に負えない犬で、マックさんと娘さん、リッチェル、そして公園でバグパイプの練習をしている女の人にしか懐かない。そのジョクがマックさんに怪我をさせた？ジョクが「処分」されちゃう前に「早く真相にたどり着いて！」ってドキドキしました。真剣になれば結構するどいリッチェルと、問題児（犬）のようですごく賢かったジョクに拍手です。

  2007年09月10日

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• レコーディング＆ツアー　オフィシャルブック　コブクロ　ＭＵＳＩＣ　ＭＡＮ　ＳＨＩＰ（ヤマハミュージックメディアコーポレーション）

  遡って買ってしまいました・・・写真も、楽譜一つ一つへのコメントも、お笑いも（爆）付録のＣＤも言うことナシです。大好きです、コブクロ♪（もうひとつ遡る予定）

  2007年09月09日

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