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源氏物語の世界 jooxさん
一日一冊:読書日記… 本のソムリエさん
2005年01月15日
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カテゴリ:源氏物語
源氏物語の鑑賞に役立ちそうなツールを開発・整備しようという企画が、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の未踏ソフトウェア創造事業に採択されました。その開発のベースは、私のサイト「源氏物語の世界 再編集版」(以下、単に再編集版と呼びます)です。
昨年末にすでにIPAから発表されているので、ご存知の方もいるかと思いますが、KNOPPIX関係では須崎さんが一昨年度から採択されているあのIPAの未踏ソフト事業です。今年度の第2回の公募に応募したところ、採択されました。
http://www.ipa.go.jp/jinzai/esp/2004mito2/koubokekka.html (一番下の方に載っています)


といっても、採択された内容は、私の初期の提案内容からはずいぶん変わってしまいました。

最初は、再編集版の今後の課題で述べているようなコンテンツ整備を少しでも早く実現するために財政的に支援してもらえないだろうかと思って提案しました。だから女房が仕事(パート)をやめて、このコンテンツ整備に専念するというストーリーで応募しました。

しかし、審査の終盤で面接していただいたときに言われたことは、私が提案したようなコンテンツの整備には資金援助できないということでした。それらは青空文庫でやっているような形でボランティアによる協力者を募って行うべきだというのです。そのための仕掛けの整備には、資金援助できるとのことで、その部分に限定して採択された結果、採択されたものは、かなり様子が変わってしまいました。

その採択内容をまとめると、以下のようになります。


IT革命の進展に伴い、デジタル技術や情報技術、ネットワーク技術を活用して、生活の質的向上を図ることが重要となっています。私は、最近、源氏物語に強く関心を抱くようになりましたが、この分野では、まだ、IT革命の恩恵を十分に活用しきれていないのが現状であると感じました。そこで、源氏物語の鑑賞に役立つ各種の情報を、IT技術を駆使して使いやすい形に整理し、さらに源氏物語に興味を持つ人たちの新たなコミュケーションツールにもなりうるソフトウェア「源氏物語の鑑賞支援ツール」を開発します。
現在、源氏物語の本文、注釈、現代語訳などを使いやすい形に整理して公開するWebサイトとして、「源氏物語の世界 再編集版」があります。そのサイトでは、高千穂大学の渋谷教授がWebサイト「源氏物語の世界」で公開している源氏物語の本文、注釈、現代語訳などを読みやすい形式に再編集して公開しています。
この再編集は、専用の再編集プログラムを作って行っていますが、現状では、渋谷教授の本文、注釈、現代語訳に特化しているため、柔軟性に欠けています。
そこで、今回は、この再編集プログラムのデータ構造に着目し、それを整理・改善して、新たなコミュケーションツールに必要な柔軟性を獲得することを主目的とした開発を行います。
また、このプロジェクトの賛同者を募り、複数の人間が参画して源氏物語の鑑賞に役立つ情報の整備を進めていくための環境も整備します。


つまり、この採択に当たって、以下のようなことが求められたのです。


(1)複数の人間が共同開発できる環境を整備すること。
今の再編集版では、ライセンスはオープンソースになっているので、誰かがこれをベースに別のもの(仮に再々編集版)を構築することはできますが、それだけでは複数の人間が協力して同じ1つの再編集版を発展させていくことは難しいでしょう。
そこで、あおぞら文庫や、Linuxなどのオープンソースプロジェクトのように、複数の人間が協力して再編集版を発展させていく仕掛けの確立が求められました。


(2)新しい注釈や現代語訳を簡単に追加できるようにすること。
今の再編集プログラムは、渋谷教授による本文、注釈、現代語訳、ローマ字版を、すべて入力して一括処理することにより、集約したHTMLページやツリービュー目次などを作成するようになっています。このため、別の協力者による注釈や現代語訳を追加しようとすると、そのたびに、再編集プログラムをいじる必要が生じてしまいます。
たとえば、今、新たな現代語訳として与謝野晶子訳を追加する作業が仕掛り中ですが、これとても、追加できるのは与謝野晶子訳だけであり、他の訳を追加することはできません。
しかし、再編集プログラムを改造しないと、注釈をつけることも、現代語訳をアップすることもできないとすると、新たな協力者を募集する上では大きな障害になります。
また、仮に、再編集プログラムの改造は済んだとしても、新しい注釈や現代語訳をアップするたびに、Linuxなどのオープンソースプロジェクトにありがちなリリース版の作成やWebサイトへの組み込みといった煩雑な手順を踏まないといけないとしたら、これも、複数の人間が共同開発する上では大きな障害になります。
このような、煩雑な手順を省略して、新しい注釈や現代語訳をアップするだけで、再編集版に反映されるような、そんな仕掛けの構築が望まれます。


==========以下、2005/1/16の日記につづく==========





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最終更新日  2005年01月17日 01時55分52秒
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