KNOPPIXがV3.3⇒V3.4にバージョンアップしました。(続き)
お待たせしました。あれから2週間近くたってしまいましたが、やっと続きを書けそうです。この日記も、変更点に気づくたびに更新する方法で書くことにします。(5) KNOPPIX実験室の実験1-1で指摘した/etc/mtabの問題がようやく対策されました。でも、イマイチこの問題は、FAT32からブートしたにもかかわらず、/etc/mtabや/etc/fstabにはCDROMからブートしたようなウソがかかれているために発生する問題です。詳細は、実験1-1の2003/5/13頃の実験結果を参照してください。ただし、この対策は、まだ完全ではありません。以下の問題が残っています。・/etc/fstabの方は、対策されていません。このため、ドライブアイコンを右クリックして「change read/write mode」を実行することができません。Konsoleから「mount /cdrom -o rw,remount」コマンドを実行する必要があります。#それにしても、change read/write modeがカスケードされて選択しづらくなったなぁ。・ash-knoppixのビルトインmountコマンドを使っているため、umask,uid,gid,iocharsetなどのオプションが指定されておらず、日本語版としては使いづらい状態になっています。これまでのKNOPPIX実験室のminiroot.gzでは、通常のmountコマンドをminiroot.gzに組み込んでこれらのオプションを使ったmountができるようにしていました。このたび、blackboxさんが、busyboxのmountを使っても、これらのオプションを使えることを示してくれたので、KNOPPIX実験室のminirt24.gzも、近日、このbusyboxに乗り換える予定です。#今週末中に乗り換えられるだろうか。(6) ブートオプションのlang=xxの言語指定と、タイムゾーンが連動するようになりました。これまで、タイムゾーンはlinuxrcで設定したままKDEが起動するまで変更されませんでした。KDEでは継続的ホームディレクトリを使えば、タイムゾーンやキーボードをはじめ、さまざまな地域設定項目をきめ細かく設定できましたが、継続的ホームディレクトリを使わないときが問題でした。日本語版ではAsia/Tokyoに固定だったのです。KNOPPIX実験室のminiroot.gzは、ある多国籍企業向けに、各国の事業所に配布するツールをKNOPPIXで作ったときにカスタマイズしたものがベースになっているのですが、このときの利用形態から考えて、指定された言語の中心地のタイムゾーンに設定した方が便利と考えられたので、lang=ja/us/de/fr/ukを指定したときだけ、それぞれ、東京、ニューヨーク、ベルリン、パリ、ロンドンに設定するようにしていました。この辺のことは、実験1-3のダウンロードの20030726-20030812版knoppix-autoconfigのところで触れています。20030726-20030812版以降のminiroot.gzには、このknoppix-autoconfigが組み込まれているので、ブートオプションlinuxrc2を指定すれば使える状態になっていました。この機能が、ようやく、KNOPPIX本家で正式にサポートされました。正式サポートなので、5つといわず、すべての言語指定に、適切なタイムゾーンが設定されています。ここまできたら、もうひとつ、ブート時の言語指定によって、継続的ホームディレクトリを切り替える機能もサポートしてほしいですね。この機能は実験1-1の2003/5/14~2003/6/1頃の実験結果のところで触れています。(7) 20040504-20040511版では新設されたknoppix_nameブートオプションはバグで使えなかったようです。 knoppix_nameオプションはKNOPPIX実験室のminiroot.gzのcloopオプションに相当するブートオプションで、cloopマウントするファイル名を指定します。KNOPPIX 3.4用のminirt24.gzでは、cloopオプションは削除していますので、20040504-20040511版では、この機能は使えなかったことになります。現在最新の20040510-20040520版では、このバグは直っています。過去のKNOPPIX関連日記一覧はこちらKNOPPIX実験室