上海株が大幅続伸、1カ月半ぶり5300台
【NQN香港=桶本典子】27日の中国株式市場で上海株式相場は続伸。上海総合指数の終値は前日比75.538ポイント(1.44%)高の5308.889と、11月16日以来、約1カ月半ぶりに5300台を回復した。2008年の融資規制案が具体的に伝わったことで、悪材料出尽くし感から銀行株が上昇。他の大型株にも買いが広がった。通信株にも買いが入り、指数を押し上げた。 27日付の上海証券報は「中国人民銀行(中央銀行)が、08年の銀行融資の伸びを12%以内に抑えるよう銀行に通知した」と伝えた。5日に閉幕した中央経済工作会議で08年の金融政策を引き締める方針が決まって以降、銀行融資の抑制観測が広がっていただけに、市場では「悪材料出尽くし」と受け止められた。 上海証券報はまた、「中国国務院(政府)が第3世代(3G)携帯電話の実施法案を承認した」とも報道した。通信株が大幅高となり、メディア関連株に買いが広がった。 (16:42)