水疱瘡について**水疱瘡について** ▼△どんな病気?△▼ 水疱瘡は、集団生活を始めた2歳~10歳ぐらいの子どもが かかりやすい病気です。身体中に水疱ができ、強いかゆみを 伴います。 すれちがっただけでも感染するといわれる程、感染力がとても 強く、保育所や幼稚園 などの集団生活の場で流行したり、 兄弟などの家族間で感染します。 一度かかると免疫ができ、二度とかかりません。 ▼△一般的な病気の経過(健康な子どもがかかった場合)△▼ 感染…感染より2週間前後で発症。 発症…1.38度前後の発熱(発熱がない場合もあり) 2.蚊にさされたような赤い発疹がでた後、全身に 拡がる。(軽い場合は少ししかでないこともあり) 発疹は、お腹や胸、背中、頭、口の中などあらゆる 部分に出来る可能性があり。 ※水疱瘡と診断された時点で登園・登校は禁止に。 3.発疹が水疱になり、その後、膿疱(膿を持つ白っぽ い液の発疹)に変わる。 4.かさぶたになる。 ※登園・登校は、お医者さんの指示を仰ぎます。 新しい発疹ができなくなり、すべての水疱がかさぶたになれ ば、登園・登校が可能になります。 通常、発症より7~10日後ぐらいです。 ▼△合併症について△▼ 強いかゆみを伴うため掻き壊して「とびひ」になったり、まれで すが、熱が長引き、「脳炎」や「髄膜炎」などを起こすこともあり ます。 また、水疱瘡にかかったことがない大人もかかる可能性があ り、かかると子どもよりも重くなる傾向があります。妊娠する 可能性があり水疱瘡の免疫を持っていない女性は、予防接種 をしておいた方が無難です。 ▼△予防方法△▼ 任意の予防接種(生ワクチン)があります。1歳以上であれば、 (他の生ワクチン接種後1ヶ月以内、妊娠中の女性は不可) 小児科などの病院で受けられます。 但し、予防接種を受けたら水疱瘡に絶対かからないわけでは ありません。1割前後が、予防接種後でもかかります。しかし、 この場合、ほとんどが通常より軽い症状で済みます。 ▼△治療方法△▼ 最近は、発疹が現れてから48時間以内なら、ゾビラックスという 薬を飲んで、発熱や発疹を抑える場合が多いようです。この薬は、 水疱瘡の特効薬とも言われ、症状を軽く済ませることができます。 ただし、48時間過ぎている場合や、患者さんの体質などから お医者さんが考慮して、処方しない場合もあります。 掻き壊したりしなければ、時間の経過とともに改善していく病気で すので、かゆみ止めや抗生物質、解熱剤などで様子をみます。 ▼△水疱瘡にかかったら△▼ ・水疱瘡かな?と思ったら、まずお医者さんにかかりましょう。 あらかじめ、電話で「水疱瘡の可能性があること」を告げておく と待合室を分けるなどして、病院内での他者への感染が防げます。 ・水疱瘡と診断されたら、まず発症する2日前以降に遊んだお友 達や保育所、幼稚園など、その時期に会った人に連絡しましょう。 感染したとしても、早い段階で手を打って、軽い症状ですませる ことができます。 ・発症2日前~かさぶたができるまでが感染しやすい時期です。 新しい発疹ができなくなり、すべての水疱がかさぶたになるまで は、登園・登校はもちろん、お友達と遊んだり、公共の場へ行く ことは避けましょう。先にも述べましたが、登園・登校はお医者 さんの指示を仰ぎましょう。 ・掻き壊しを防ぐため、爪を短く切りましょう。手についた雑菌に より症状が悪化する場合もあるので、手を洗い清潔にしましょう。 ・食事は食べられるものを。口の中に水疱ができると、痛くて固形物 が食べられない場合もあります。のどごしの良いゼリーやアイスクリ ーム、しみにくいスープなど、メニューを工夫しましょう。 ・熱がなく元気がある場合は、シャワーをして、皮膚を清潔に保ちま しょう。水疱をつぶしたり、かさぶたを無理にはがさないようにしま しょう。 身体が温まってかゆみが増したり、お湯に雑菌がいる場合も考えら れるので、お風呂は避けた方が無難です。 |