どっちが好きなの？

世の大人って、小さな子どもを見ると聞きますよね。
「○○ちゃん、お父さんとお母さんとどっちだ好き？」って。

うちに息子は小さい時から、その質問に答えたことの無い子でした。
聞いた大人は^^;・・状態。

そうなんです、うちの息子ったら、答えられなかったみたいです。
きっとそれが素直な気持だと思うけど、
どういう意味で答えられなかったのかは解りません。

今、親が離婚問題でごちゃごちゃしていますが、
「勝手にしろよ」って感じです。
わたしが時々、どうするの？って聞くと
「知らんわ・・・二人で勝手に決めろや」って。
「ひとつ条件として、俺は親父とは暮らされへんから」とだけ言います。
離婚の話になると、息子は「そんな話をするな」と嫌がります。

でも、自分の方から親父の話をすることもあり、
時々、かばう時もあります。
「お父さんって、あんたが夜ご飯を食べて無くても、自分だけで食べるやろ、気にしてくれることあるの？」って聞くと、
「たまには気にしてくれるで」という。
でも、だからといって、息子の食事を用意してくれることは無い様子。

きっと、気にしてくれるというのも、怪しい。

昨日、仕事を終えたら10時を回っていた。
息子と焼肉を食べに行く約束をしていたので、遅くなったけど、一緒に言った。

また、二人でいろんな話をした。
仕事の話。
「こんなところで仕事の話をするなよ」
「ええやんか、母さんも誰かに聞いて欲しいねん」
「かあさん、VLOOK関数って知ってるか？教えて欲しいねんけど」
「うんうん、知ってる、知ってる。知ってるがな。そんな難しいことやってるん？」
「うん、今度の試験はそれが出るらしいねん、よくわからんから教えてな。」
Ｖ(○⌒∇⌒○) ルンルン「よっしゃ～～～、まかしとき！」
話はまとまったけど、実際は私と息子の時間帯が合わないから
実現することは無いだろうと思う。

私
「あんな、お父さんのほうのおばあちゃんな、
お父さんの昔の彼女を話をするやろ。
あれな、母さんもいややんか、で岡山のおばあちゃんに言うたことがあってんな。
おじいちゃんが死んでからかあさんな、悩んどったやろ、
でな岡山のおばあちゃんが母さんの様子を見て、心配になったんやって。
おかあさんが留守の時にお父さんに電話してな、
母さんが様子がおかしいねんけど、娘を頼むわなって言うてんて。
でな、お義母さんが他の女性の事をいまだに言われるんは、やっぱりショックやと思うで、って言うたら、お父さんが「うちのお袋は馬鹿ですから」と
馬鹿を数えられん位連発したんやって。
そんで岡山のばぁが「親の事を馬鹿やいわんでもええから、そこで一言あんたが、『あんな事言う親やけど、たのむわな』って言うてくれたら、
あの子も気が済むと思うんやけどなぁ」っていうたんやて。
そしたら、お父さんがな、

「いえ！妻に頼まなアカンほどの親でもありません」
って言うたんやて。

息子
「お手上げやな」

どういう意味のお手上げかは定かではないけど、
私も本当に夫の感度は理解できん。

息子にカラオケ行きたいから付き合ってよって言ったけど、
あんなうるさい所に行ったら頭が痛くなるって、拒否されました。

残念だったけど、姪に連絡を取って、付き合ってもらった。
夜中1時過ぎ、帰宅したら、息子が起きてた。

「酔っ払いのおばさんがひとり・・・」だと。

一人っ子だから、全部一人で受け止めて、
誰にも相談もできないで抱え込んでいるんだろうなと思うと
本当に親として責任を感じる。
けど、息子に甘えてしまっている自分もいる。

いつも、「こんな親を持った俺は不幸や」と言う。

いつか・・・かあさんの子どもでよかったと思ってくれることがあるのだろうか？
私は、わがままかもしれないが、
毎日を大切に、自分のやりたいことを実現しながら、
息子のことも大事にしてきたつもりなんだけど、
息子にしたら、よそのお母さんと違うって感じてきたんだろうな。

でも、思い出す、小学校３年生のとき
「働いているお母さんはかっこいいよ」って言ってくれた。
いつも、誰も居ないとわかりつつ、「ただいま！」と言いながら
帰宅していたはずなのに。

そう・・・今のこの生活があるのは夫が真面目に働いてくれたからでもあるが、
私も息子もそれぞれに一生懸命に頑張ってきたってことも
忘れてはいけないことだと思う。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2005.1.11