ジェットババァ
ひったくりを追撃する婆さんバッグをひったくられたババァが、犯人を追いかけ、通行人の助けを借りて捕まえたという記事。犯人の後方3メートルの位置をピッタリとくっついて追撃して走ったってーから、77歳という年齢とは思えない元気なババァである。小学生のころ陸上部だった・・・っつってもなぁ(^^;ババァのコメント、「(犯人は)若く見えた割に走るのが遅かった。日ごろから体を鍛えていてよかった」ってのもなかなかナイスだ。この記事を読んで思い出すのは、一時期騒がれたジェットババァである。こいつは現代妖怪の有名どころで、100キロ婆さんとも言う。高速道路で車を飛ばしていると、後ろから追いかけてくる何かがバックミラーに映る。車にしては妙に小さいな・・・とよくよく見ると、なんとそれはババァ。目の錯覚かと戸惑う間にも、ババァは物凄い速さで追いかけてくる。恐怖の余り、必死になってアクセルをふかすが、時速80Km以上出しているというのに、みるみるうちにその距離は縮まっていく。バックミラーの中でババァの姿がどんどんと大きく近くなってきて、(ダメだ、追いつかれる!)と思ったところでババァが少しずつ遠くなっていく。ババァは時速は100Kmでしか走れないため、それ以上の速度を出せば逃げきれるのである・・・。時速100Kmとはどのくらいの速度だろうか。100m走の世界記録は約10秒。時速に直すと、36Km/hである。時速100Kmはその約3倍。徒歩でジェットババァから逃げることは、金メダリストでも不可能ということになる。つかまったひったくりの心境は、まさにジェットババァに追われる気分だったことだろう。現代妖怪はこういうところから生まれてくるのかもしれない。