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2003.01.07
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 メールマガジンを読んでいないという人はいないと思う。携帯電話の場合には大きさを考えても現在の料金体制を考えても限界があるから一概に決めつけられないけれど、パソコンの場合は簡単にメールマガジンを購読する事ができるし、様々な情報を大量に入手できるから誰かしら一つや二つ読んでいると思う。特にビジネスをしている人は無料投稿する条件として各媒体のメールマガジンを読まなければいけないから(といっても殆どの場合が到着と同時に捨てているのが現実だろう)、10とか20の世界でもなく、100や500、1000という数にまでなると思う。また最近になって懸賞もののメールマガジンも多数出てきた。これは一つの懸賞に応募する条件として購読する必要性があるのだが、これの場合も当選確率を上げる条件として購読したら、ものの数分もしないうちに20~30のメールマガジンを購読する事になる。はっきり言って整理するのも大変である。出来る限り整理して重複するものとか必要性のないものは解除していく様にしているのだが、解除するよりも購読する数の方が圧倒的に多いから、なかなか思うようにいかないのが現実。ネット上で購読できるメールマガジンは出来る限りフリーアドレスで購読していくのがベスト。また一つのフリーアドレスだと許容量(そのアドレスが無償で提供するメールを保存する為の容量)に限界があるから、幾つか用意しておいた方が賢明だと思う。

 それはさておき、そんなメールマガジンは殆どが無料で発行されている。特別な情報やアダルト関連は有料になると思うが、独占情報というのも有料になる。これは購読に関して有料ではなく、その記事を一つのメールマガジンに独占する事に対して有料になるのである。ビジネス系のメールマガジンでは、自分のやっているビジネスの宣伝において、無料投稿による他との競合を避ける為に独占してしまうのである。この場合は無料投稿の場合に設けられている条件を殆ど無視する事ができる(それでも掲載されない場合もある)。お金で広告スペースを買い取ってしまうのだ。勿論それは競合を避ける為には必要だし、況してスペースを使い放題なのだから宣伝にはもってこいなのである。

 とはいうものの、今回のタイトルに載せた様に、お金でスペースを買い取ったとはいえ、何でも好きな文章や表現を載せて良いとは限らない筈である。該当の独占広告はアダルトの内容だったが、それでも表現に問題があり過ぎである。パソコンの世界でも携帯電話の世界でも最近になって無差別に広告を送る行為(スパム)が禁止された。そして独占広告にもタイトルに「※未承認広告」という記述が必要になった。今後も広告に関する規制は厳しくなるばかりだろう。こうなってしまったのも、そもそもビジネス宣伝での行き過ぎた行為が招いた事。先駆者たちの悪い置き土産である。また当時の状況を考えても、こうした物事が起きてから対処するのではなくて、この手の問題は『そうなるのだ』と予測ができる事なのだから、前以て対処してしまえば良かったのである。今更法律を改定されても、いざこれから自分のビジネスを広めていこうというのに、先駆者がしてきた事を真似しろという教えが100%通用しないのだから、はっきり言って不公平である。勿論ビジネスは全てが全て正しいものでもないし悪いものでもない、だが宣伝する方法に関しては無法なのである。先駆者の真似をしろという教えが未だに続いているビジネスも多いが、1年一昔といわれる現代において、たった4年前の1999年でさえ古いデータである。先駆者たちの教えで知りたいのは『現在・現時点』での『旬・生』の情報なのである。過去の古き良き歴史を語るのは構わないが、同時にこれからをどうするのかという姿勢も見せるべきである。先が見えないと言ってしまえばそれまでだが、先駆者たちには築いた地位を維持する代わりに後続に対して道を説く・開く義務がある。また過去の歴史の中での反省ができないビジネスは正しいビジネスとは呼べない。前を進む、前を見つめる事も必要だが、その発展の裏では綱渡り的な行為も相当あったのである。先述した法律の改定も、そうした行いが招いたもの。それらを反省し、対応策を考えなければ明日は見えない。第一、この国自体が過去の繁栄の中での反省を怠ってきたから、自国での不景気を乗り越える事ができないのだ。

 画像機能付携帯電話、所謂「写メール」などが付いた携帯電話の事なのだが、これらが発展すると同時に巻き起こすだろうという問題を半ば無視してきたツケが各地で出てきている。女子高生のスカートの中を撮影する、裸体や局部を媒体に流す、プライバシーの侵害云々が代表的だが、こうなる事は前以て予測できた事であり、自動車の様に免許制にするべきだったと思う。大阪の高校で女子生徒の画像に悪質な文章を付けて媒体に流したという事件があった。その女子生徒は突然見も知らない他人から声を掛けられたりしたという。自分の知らない世界で自分が一人歩きしているのだから怖い事である。新手の苛めだとニュースは報道しているが、こういう事態も前以て予測できた事。法律や規制よりも利益を優先した事へのツケである。今後世の中の情勢が悪くなるにつれて、こうした事はもっと違った角度、そしてもっと大きく拡大するだろう。下手すれば殺人事件に発展しかねない。

 先日の日記にも記したのだが、一時期の爆発的な販売量・契約量が終わり、現在は付加価値を見いだしている携帯電話業界が今後も発展していく為には、利用者にリスクを負わせる方針や方向も必要である。画像付を使う場合は、オーディオ機器などに付いている著作権料と同様な何らかの料金を払わせるべきである。認可制にするのも一つの案だが、情報の取扱いの面で不安が残るから実現するのは先だろう。認可制が定着するまでは、利用者に何らかのリスクを背負わせるべきである。何も携帯電話を持つなというのではない。犯罪や侵害に対するリスクを背負うべきだというのだ。また、そうした意識を持つべきである。

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最終更新日  2003.01.08 01:19:52
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