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2003.08.14
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 阪神タイガースの星野監督が、ここ最近の阪神ファンの暴挙に呆れ果てているという。先日には横浜ベイスターズの選手に対する危険行為があり、然もそれが地元である甲子園で行われた事も手伝って『そんな事をするんなら甲子園で胴上げはせん!』と息巻いていた。それ以前には地方球場で中日ファンと阪神ファンの小競り合いがあり、挙句の果てには撃退スプレーを誰かが撒き散らして騒動になった。いったい彼らは球場に何をしに来ているのだろう。応援に来ているのか、それとも単に騒ぎに来ているだけなのか? プロ野球はお客さん商売だから、お金を払って見に来る人たちは神様同然だろうが、かといって何でもして良いという法律はないのである。第一、馬鹿騒ぎするだけに球場に来るとなると、神様以前の問題になってくる。恐らく1980年代に入ってからだと思うが、日本のプロ野球の応援スタイルが、それまでの声援だけのものから所謂『鳴り物』応援へと一変した。勿論、普通に観戦している人もいる。鳴り物を用いるのは「根っからのファン」の連中だけだった。その伝統が今もなお引き継がれていると思うのだが、どうも意味を履き違えている気がしてならない。

 野茂英雄投手がメジャーリーグに入団してから本格的にアメリカの野球が放送される様になり、そのプレーも然る事ながら観客の姿勢というのにも圧倒された。向こうは鳴り物が殆どない。声援と拍手、人間の力だけである。それは即ち『プレーを真剣に見ている』事にも繋がる。イチロー選手が以前「アメリカのファンは野球に精通し尽くしている」と語っていたが、料金を支払って見に来ているのだから『観戦する事』に集中するのは当たり前である。ピッチャーが投げたボールがキャッチャーミットに収まる音、その直前に打者が打ち返す時の音、走塁での息遣い……緊迫したプレーがそこに展開されているという証でもある。選手自身も観客の真剣な視線に応えるべく真剣なプレーを展開する。素晴らしいプレーがあれば惜しみ無く拍手が起きる。少しでも手を抜けば大ブーイングになる。お互いが真剣な姿勢なのだから当然である。

 それに比べて日本のプロ野球では鳴り物の音ばかりが響いてプレーの真剣さが伝わってこない。以前に巨人軍が『球音を楽しむ日』と称して鳴り物を止めさせた事があったが、鳴り物があること自体が異常なのであって、球音を楽しむ事が本当の姿でなければならない。本末転倒の事をしているのだから呆れてしまう。日本の観戦料金はアメリカに比べて断然に高い。特定球団の試合には別料金が設定されている有様である。そんな状態の中で観戦に訪れたら、鳴り物を鳴らすよりは観戦に集中するのが筋ではないのか? ただ単に騒ぐだけならテレビの前だってできる。いや、騒ぐのであればテレビの前だけで十分である。況して各球団経営者は本当にファンが望む事をしていない。現時点では観客は彼らに躍らされているだけである。そうした現実をどうして指摘しないのか。辛うじて時差があるからメジャーリーグとの人気が分離しているが、だからといって今後プロ野球人気が続く保証は何もない。人気に陰りが出れば経営者は容赦なく値上げに踏み切るだろう。それを黙って受け入れるというのか? もしそうだとしたら相当のお人よしである。





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最終更新日  2003.08.14 19:22:07
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