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2004.10.02
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 あのイチロー(シアトル・マリナーズの鈴木一郎選手)が大記録を成し遂げた。1920年にジョージ・シスラー選手が作ったシーズン257安打に追いつき、更に2本も記録を更新したのだ。タイ記録まであと一本として本拠地に戻り、今季最後の3連戦の初戦の第一打席でいきなりヒットを打って並び、次の打席で更新したのだが、本当に凄い事だと思うし、素晴らしい事である。
 確かに今季のマリナーズは低迷し、チームとして期待できるものがなくなってしまった。主砲のマルティネス選手は引退を決意し、イチロー選手同様、巧みな攻守で有名だったオルルッド選手はヤンキースにトレードされた。低迷したチームの宿命とはいえ、寂しい話題ばかりが目立った。それだけにイチロー選手の記録は消化試合を感じさせなかった。今年イチロー選手は4年間で50億円近い契約をしたが、今回の記録更新で球団は十分に元をとったことだろう。イチロー選手としても次回の契約でどれだけ大きな金額を提示されるか楽しみにしているのではないだろうか。とにかく心から祝福したい。

 イチロー選手を発掘したのは、来年から新球団で監督をする事が決まった仰木彬氏だが、それまで日陰の存在にしていた(素質を見抜けなかった)のが土井正三氏である。当時のイチロー選手の打撃フォーム(振り子打法)が気に入らなかった土井監督は再三イチロー選手にフォームの改造を求めたが、イチロー選手は頑として受け入れず、その確執が仰木氏が監督になるまで二軍でくすぶらせてしまったのである。だからこそ(基本的に日本のプロ野球関係者を毛嫌いするイチロー選手が)記録達成の場に仰木氏を呼んだのだ。これで仰木氏の株は益々上昇し、土井氏の存在が益々小さくなってしまうだろう。

 日本のプロ野球に限らず、コーチや監督はヤタラと選手のフォームをイジリたがる。勿論、明らかに間違っている事を指摘したり改造したりするのは構わない(しかし限度はある)が、相手は選手であり『自分』ではないのだ。だから体型も違えば体力も違う。また左利きの選手を右利きの人間が指導するのも利に叶っていないのだ。
 いくら指導者が偉大な選手だったとしても、利き腕の違いは越えられないのだ。基本的な世界(目線・筋肉の使い方など)が違うのだから、それに沿った経験(同じ利き腕かスイッチヒッターとしての活躍と実績)がなければ相手の気持ちは到底理解できない。イチロー選手や松井秀喜選手は共に「右投げ左打ち」だが、独自の考え方を持ち(西日本出身者の特徴ともいえる)、余程苦しみ悩んでいる時以外は指導を求めない。メジャーの監督・コーチは単なるアドバイザーでしかないという背景もあるが、自分の将来への階段は自分で上るしかない。その為の軽い補佐しか監督・コーチはしないのだ。
 二人が日本にいた頃は監督・コーチは勿論、数々の評論家たちが押しかけてはアドバイスと称して練習を中断させた。並の選手なら大抵はガタガタにされてしまうだろう。或る意味では二人が米国に渡ったのはウルサイ連中から解放されたいと思ったからだろう。現実に輩のいない環境で素晴らしい成績を残しているし、それを実現させる為のプロセスを自分自身で楽しみ、噛みしめている。これから及び将来を担う人材を育成する為のお手本として、現在の指導者は見ていくべきであろう。実績だけで相手をイジル時代は終わっているのだから。





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最終更新日  2004.10.03 13:15:10
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