178002 ランダム
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★RYUの事・・・『1』

事故の前日、RYUは学校をとても休みたがっていました。

今までも大した事でもないのに「休んでいい?」と

サボる事も多くちょうどその一週間前に担任の先生から

「残り日数をサボらずに学校へ出てこないと

留年になりますよ」と電話で言われていた私は

「明日は文化祭で午前中で終るんだから行きなさい!」と怒ったのです。

次の日の朝出るが出るまで「文化祭なんだから休んでもいいじゃん」と

食い下がるRYUに何となく嫌な思いがしたものの 留年しては

大変だと思い「ぐずぐす言ってないで早く行きなさい!!」

と追い立てたのです。

今 考えると本人にも何なのかわからないけど嫌な感じがあったのでしょう。

私はこの時の事を今でも深く深く、後悔しています。

「こんな事になるのなら学校なんて休ませればよかった」と・・・

事故から一年近く経ってRYUに何気なく『あの時 おかんが休ませて

くれてたらねー』と言われた時、主人もRYUもそして私自身が

一番ビックリするほど、その言葉を聞いた瞬間

滝のように涙が溢れて止まりませんでした。

RYUが慌てて「全然変な意味で言ったんじゃないよ!

ごめんね、ごめんね」と何度も誤ってくれましたが、

私は自分自身に腹が立って仕方なかったのです。


そして決して忘れる事が出来ないあの日・・・

私は下の娘を2人連れて買い物に出ていました。

お昼少し前、RYUの携帯から電話があり サボったなと思った私は

「もしもし!」と少し怒った声で電話に出ました。

すると「お母さんですか?!」と緊迫した声・・・

「息子さんが事故に遭われました。今病院へ搬送中です。

すぐ来てください!!」頭の中が真っ白になり足がガタガタ震えました。

やっとの思いで「命は?命に別状ないですか?!」と尋ねると

「解りません!!とにかく危ない状態です。 急いで来て下さい!!」

と言われました。

電話を切ってすぐに行こうとしても私の頭の中はパニック状態で

知っている病院の場所さえどう行ったらいいのか

解らなくなっていました。

『落ち着いて、落ち着いて』と自分に言い聞かせながら

とにかく娘達と車に乗り病院に向かいました。

その途中担任の先生から電話があり「お母さん、RYUが列車に轢かれました!

私も病院に向かってます。気をつけて来て下さい!!」と

言われた瞬間私の中で列車=死と思ってしまい体中の力が抜けていくようでした。




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