Mizumizuのライフスタイル・ブログ

2007/07/09(月)01:18

新記(三宿)のにぎわい

Gourmet (Asian)(10)

久々に三宿の新記に行ってみた。 香港ではいたってポピュラーだが、なぜか日本では珍しい、本場の海老ワンタン麺が食べられる店だ。贔屓にしてる店だが、日曜日の夕飯時は、えらい賑わいで、待ってる人もいた。ここまで混んでいたのは今回が初めて。 中国人のウェイターさんが、愛想をふりまきながらテキパキと動き回る。忙しいのを楽しんでいるようでもあり、やはり活気のある店はいいな~と思う。 ここの麺料理は、香港麺と日本麺が選べるが、迷うことなく香港麺を選ぼう。アヒルの卵の白身を練りこんだという極細の、コシのある香港麺。食べなれた日本の麺とはまったく別物で、まさに中華料理の奥深さに思いを馳せることができる。 写真は手前が汁なしの海老ワンタン麺(労麺)。焼きソバではない。茹でた麺に中国醤油ベースのタレがかかっている。右が労麺につく上湯スープ。その上がこの店の一番人気料理の湯麺(スープに入った麺)。スープは豚骨ベースだが、くどくなく、あっさりとしながらも、そこはかとない奥深さがある。そこにぷりぷりの海老をくるんだワンタンがのってくる。日本で海老ワンタンを出す店があまりないのは、単純に「作るのが面倒だから」だという。香港ではあっちでもこっちでも作っているというのに、それはないだろう。香港では日本人も大好きな海老ワンタン。もっともっと日本でも普及してほしいと思う。 湯麺には自家製のラー油をかけていただく。湯麺のあっさりした上品な味わいに辛いアクセントが刺激的だ。 写真奥は水餃子。ナルホド、これなら「中国では餃子といえば、水餃子。焼き餃子なんてものは、古くなった餃子をムリヤリ食べるための調理法」というのも頷ける。厚手の皮がふっくらもちもち。中の豚肉にもしっかり味がついていて、まさに本家の餃子をいただいた気分。 そういえば、もう20年も前になるが、中国旅行に行ったとき、上海のホテルで食べた餃子がこんな感じだった。パクッと齧ったとたん、もちもちの皮の中から味のしっかりついた具がジワッ~と口の中に染み出してきた。皮の美味しさ、中の具材の絶妙な味付け… 日本で食べてる餃子って何なんだろう、とカルチャーショックだった(ちなみにそのときの旅行はツアーだったが、野菜や肉などの炒めものの料理はまったく大したことはなかった)。 「ラビオリなんて、点心の亜流」と中国人が胸を張る気持ちも、このレベルの餃子を食べるとよくわかる。加えて三宿の新記は年中無休。本当に中国人はよく働く。Mizumizuはクリスマスから新年をイギリスで過ごすなどという暴挙を、若き日にしてしまったことがある。お店は全部クローズ、鉄道さえ止まってしまい、ロンドンの真ん中で、マジで飢え死にするかと思った。そんなときでも中華料理店(とインド料理店)は開いていた。大晦日に中華料理店でチャーハンにありついたときの感動は忘れられない。 折りしも中国産の食材の不安が広がっている昨今、このようにキチンとした仕事をしてる中国人による中華料理店もあるのだから、中国大陸のお偉方も、「外国のメディアが大げさに騒いでるだけ」なんて詭弁はやめて、まともな努力をしてほしいものだ。

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