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Mizumizuのライフスタイル・ブログ

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2008.06.20
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カテゴリ:Travel(タイ)
平日はホテルで仕事をしていて遠出ができない。最終日の前日の土曜日は1日オフになったので、山田長政ゆかりのアユタヤへ行ってみることにした。鉄道・バス・船で行けるらしいが、一番分かりやすいのはやはり鉄道かな、と思いつつ、ホテルのコンシェルジュに情報をもらうことにした。

ザ・オリエンタル・バンコクのコンシェルジュ(男性)はとっても頭がよく、本当に助かる。
「明日アユタヤに行きたいのだけれど」
「個人ででございますか?」
「ええ。バスと鉄道と船の時刻表をいただけますか?」
「個人でなら、鉄道をお奨めします。船は不便で時間がかかりますし、バスの停留所はここから遠すぎます。鉄道が一番わかりやすいです」
と言って、時刻表をコピーし、蛍光ペンで行き先をマークしてくれた。

行きは…
バンコク → アユタヤ
7:00  →  8:35
8:30  →  9:42
9:25  →  11:25 (ORD) ORDはいわゆる各駅停車で所要時間が長くなる
10:50  →  12:14

帰りは…
アユタヤ → バンコク
13:26  →  15:05
16:01  →  17:50
18:52  →  20:25
19:12  →  21:10 (最終)
のどれかを使えばいいとアタリをつける。

コンシェルジュに、
「だいたい、いくらぐらいですか? 一等だと? たとえば100バーツとか60バーツとか」
と聞くと、
「いやいや、そんなにかからない」
と首をふり、どこやらに電話をかけて確認してくれている。受話器を置いて、
「20バーツです。距離が短いので一等はありません」
とのこと。

20バーツ!?

市内交通より下手したら安い。たしか地下鉄の初乗りが15バーツでは? どうなってるんだタイの物価って……

安すぎる鉄道料金に逆に不安が募る。もしかして、車両はめちゃくちゃボロですか? 冷房は当然ないよね。で、ものすごく混んでるとか? ぎゅうぎゅう詰めで蒸し風呂状態?? 駅で切符は無事買えるのかな? 英語は通じる?

一瞬、「タクシーをチャーターしちゃったほうがラクじゃない?」という誘惑がよぎる。しかし、タクシーの運転手もイマイチ信用できない。それに、タイごときで鉄道で行ける街に行くのにタクシーに頼るなんて、元祖(?)バックパッカーのMizumizuのプライドにかかわる。列車が快適でないにしろ、たった1時間半とか2時間だけだ。切符なんて、時刻表を指し示せば英語がわからなくたって大丈夫でしょ。やっぱり鉄道で行こう!

ホテルの朝食は素晴らしいので、アレをおろそかにしたくない。ゆっくり食べて間に合う時間ということで、乗る電車は9:26発と決める。駅まではタクシーで。40バーツだった。

バンコクの中央駅はミラノ駅みたい? 列車は古くてボロいっす。確かに。
駅遠景

平気で人が線路を横切っている。ユルいな~。
線路を横切る人々

駅に着いて切符売り場をさがす。すぐに見つかったのだが、急行と普通と窓口が違うよう。9:26発の列車は普通なので、向かって右側の普通列車専用窓口へ行く。アユタヤまで15バーツだった(急行が20バーツのよう)。

りっぱな(?)切符をもらって、ホームへ行く前にトイレに寄った。トイレはトイレットペーパーも置いていないくせに、2バーツかかる(苦笑)。ホテルのしゃれた便器に大理石の洗面台に慣れてしまったので、駅のトイレの汚さにショックを受ける。やはり日本の公衆トイレはレベル高い(笑)。

ホームへ。インフォメーションに立っているおじいさんに何番ホームが聞くのだが、全然わからない(苦笑)。「あっち」と指差す。あっちにはいっぱいホームがあるんですが…… 「セブン? エイト?」と英語で数字を聞いてみると、無言のまま指を立てる。のだが、2本になったり3本になったりしてる。

よーするに、わかってない!?

一般人が「エイト」と助けてくれる。確かに8番線だった。時刻表に書いてある行き先と合っている。
ホーム

バーリからアルベロベッロやマテーラに行ったときの南イタリアの私鉄のボロさも相当だったっけ。でも、この列車には負けるかも。

車両によって木の硬いシートだったり、ちょっとクッションのついたシートだったりする。途中で旅行者らしきカップルに、
「アユタヤに行きますか?」
と英語で聞いたら、
「はい」
とお返事。

現地の人はみな、なぜか左側に座っている。たぶん右側は太陽が差し込んで暑いのだろう。それでクッションのあるシートの車両の左側に座ろうとウロウロする。そんなに混んでいないのだが、まったく人が座っていないシートというのもあまりない。ようやくそこそこの席を見つけて、もう一度現地の人に、「アユタヤ?」と聞くと、頷いている。
すいてる

席に座っていると、さっき英語で話しかけたカップルの女性のほうがやってきた。日本人だったらしく、日本語で、
「席、決まってるんでしょうか?」
と聞いてきた。ウロウロしているMizumizuたちを見て、指定席? と不安になったよう。
「いえいえ、指定じゃないですよ」
と言って安心させる。さすがに日本人は律儀だ。

列車にもやはりお坊さん専用席がある。
お坊さん

いきなり定刻より遅れて出発。バンコクの街は大きい。なかなか大都会から出ない。しかも、どんどん人が乗ってきて、降りる人はほとんどいない。みんな、どこへ行くのだろう?
車両はまもなくいっぱいになった。立っている人もいる。
こんできた
思ったほど蒸し風呂状態ではなかった。全開の窓から風がくるし、天井では扇風機も回っている。

しかし、線路沿いのバラック地帯の貧困ぶりは、目を疑うほどだ。快適すぎるホテル暮らしをしていると、よけいにその格差と落差に愕然となる。トタンを並べただけのいまにも壊れそうな小屋が延々と続き、ろくろくお風呂にも入っていないことが遠目にも明らかな子供や老人が野外の木陰で暑さをしのいでいる。一体彼らは、病気になったらどうするのだろう? 仕事は? あの子供たちの教育は? 

日本にもかつてはこういうバラックがあったかもしれない。ごくごく幼いころどこかで見たような気もするし、もしかしたらそれは昔の日本の映像を見た記憶なのかもしれない。

日本は一応、こうした極貧層をほぼなくしたといっていいはずだ。タイの貧困層の生活を見ると、日本は信じられないぐらい豊かな国。旅行中、フリーターだという日本人にも会ったが、アルバイト生活で海外旅行できるなんて、日本人以外にはそうそういない。本人はそのことに気づいているのだろうか?

日本もかつて、ほんの60年ほど前までは、子供に食べさせるために母親が餓死したり、口減らしのために子供を奉公に出したりといったことをしていた国だった。日本人は努力に努力を重ねて、他国もうらやむ豊かな国になったはず。インフラ面で見れば、国土の均衡ある発展という目標もかなりの程度で達成した。日本は世界的に見たって、相当に成功した国家と言っていい。なのに、その実感をもてない層が特に若い世代に広がっているのは何故なのだろう。軽々に結論づけることはできないにせよ、タイで貧しさの中に生きる人々、恐らくは虐げられ、明らかに社会から見捨てられている人々にも確かにある「たくましさ」が、昨今の日本の若者にはほとんど感じられないことが気にかかってしかたない。

日本では「こんな社会はおかしい(でも、自分は何もしない。文句は言うけど)」「誰かに理解してほしい(でも、自分は他人を理解しようとはしない。重荷を背負うのはまっぴらだから)」と周囲を責める人ばかり。肥大した自我意識とは裏腹に、ちっぽけな自分の存在を受諾できない。そもそも人一人の命や存在なんて、ごくごくちっぽけなものなのに。社会を変えるより自分が変わるほうが容易なのに。

バンコクを出ると、ひたすら田舎。やはり同じアジア、水田の風景は日本と大差ない。多少草の勢いが強く、そしてヤシの木があるのが違うくらい。
車窓

駅には犬がよくうろついている。物乞いをしている犬は、とても卑屈になる。人間と同じだ。
駅の犬

アユタヤ駅に到着。ここで大勢降りる。あちらからもこちらからも日本語が聞えてくる。どうやら旅行者の大半は日本人らしい。
アユタヤ駅







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最終更新日  2008.06.21 12:16:09
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