Mizumizuのライフスタイル・ブログ

2008/06/24(火)21:33

アユタヤを自転車で回ってみる(プラ・ラーム&モンコン・ボピット)

Travel(タイ)(82)

アユタヤ駅には客引きがウロウロしている。連れ合いがトイレに行っている間、ホームで立っていたら、目つきの鋭い男性がじっとこっちを見ていて目が合う。習慣でニコッとしたら、近寄ってきてナントカナントカと言っていた。わからないので首をかしげてやりすごす。連れ合いが戻ってきたら、また同じ男が近寄ってきて、すれ違いざまに何か言った。何だったんだろう? ま、何かの客引きだろう。とにかく言葉がわからなかった。 アユタヤ駅のトイレはバンコク駅より高く3バーツ。バンコク駅と同じく「高床式和式」ともいえるスタイル。まあ、一般的にはトルコ式と言っている。洋式ではなくしゃがむタイプなのだが、水洗ではなく、桶がおいてあって、手杓子で流すという原始的なもの。トイレットペーパーのそなえつけはなし。トイレの入り口でポケットティッシュを売っていた。 アユタヤは自転車で回るつもりだったので、駅を出て貸し自転車屋へ。道の向こうにあるのだが、そこに着く前にまたトゥクトゥク親父が声をかけてくるし、客引きのオバさんが、「自転車ダメ。雨降るよ」なんてつたない英語で話しかけてくる。余計なお世話ですッ! 自転車は1日50バーツで、午後6時までに返せと言われた。自転車屋では地図をくれるのだが、信じられないぐらいテキトーな地図(苦笑)。個人でまわるなら地図ののったガイドブックは必携。自転車屋ではパスポート番号を台帳に記入。乗ろうとして、カギがないことに気づく! 店のオバちゃんに言うとチェーン式のキーをくれた。言わなきゃカギなしで出かけるところだった危ない危ない。チェーン式のキーは必ずもらおう。 日本人の若者4人グループが先に同じ自転車屋で借りていた。「きっとどこかで会うな」と思ったのだが、結局どこでも会わなかった! 見所は限られているのに不思議だ。鉄道で一緒だったカップルにも、街中では結局一度も会わず、帰りの駅でまた出くわした。同じ列車でバンコクに戻ったということだ。 さて、アユタヤの遺跡は駅からだと川をわたってまっすぐ行けばすぐ。渡し舟で自転車を載せて行くこともできるのだが、橋が南にあるので、橋を渡って行くことにした。 ところがこれが大失敗! 川自体はそんなに幅も広くないから、てっきり「川にかかった普通の橋」だと思っていたら、なんと自動車が複車線でバンバン行きかう高架の大橋だった! 自転車ではどうやって高架道路に入っていいか一瞬とまどうほどだ。タイにはなぜかあまり「普通の橋」がない。だから渡し舟が現役なのだろうけど、日本とはずいぶん感覚が違う。 びゅんびゅん行き過ぎる車と一緒に、高架の大橋をビクビクしながら自転車でわたった。川のだいぶ手前から上って、川のだいぶ先で下りることになるので、えらく長く感じた。素直に渡し舟で行けば、そのまままっすぐ遺跡に通じる道に出るというのに、バカなことをしてしまった。橋は遺跡のある場所からはずいぶん南にずれるので、橋を渡り終わったあとは、「古都アユタヤ」のイメージにはふさわしからぬ広い道路を自動車と一緒に西に一直線に走ることになった。そして地図を見ながら、遺跡に行けそうな場所で右折し、今度は北上。そなんこんなで時間をロスしてしまったので、眼の前に突然「ワット・プラ・ラーム」が現れたときは、列車を降りてから小一時間たってしまっていた。 これを読んだ方、橋をわたって遺跡群に行こうなどとは決して考えず、川の渡し舟を渡りましょう。そのほうが絶対にラクだし、わかりやすいし、早い。 クメール様式の塔の残るプラ・ラーム。残念ながら中に入ることはできない。 写真を撮っていたら、子供をのせたトゥクトゥクが通り過ぎた。と思ったら、わざわざバックしてきて、こんな邪魔な場所に駐車。微妙なスマイルでこちらをジロジロ見ている。何なんだ!? 自転車だってことわかると思うんだが。あたりに人影もないし、嫌なムードなのでさっさと立ち去った。 ここまで来れば遺跡群はほぼ固まっている。しばらくいくとアユタヤの中心寺院である「ウィハーン・プラ・モンコン・ボピット」が正面から見えた。 ここにはタイ最大級の黄金の仏像がある。のだが、どうも自転車では近くまで行けないよう。しかし、自転車置き場もない。路上に放置するのも気が引けて、ウロウロしていたら、観光客を象にのせてるオジサンが近寄ってきた。 「象、どう?」 と声をかけるので、 「いくら?」 と聞いたら、 「10分で400バーツ」 だそう。タイの物価からすると法外。まあ、象の世話もあるしね。特に興味がないので、乗らなかった。 地図を見ると、道をいったん北上して、大きな車道を西に行き、再度南下すれば王宮跡のすぐ近くを道がとおっている。「王宮跡」がどういうものが知らないまま、近くに行けそうだということで行ってみることにして、いったんウィハーン・プラ・モンコン・ボピットを離れて北上した。 これがまたまた大失敗!(笑) 遺跡群から離れてタダの大きな車道に出て、王宮跡の外を走ることになったのだが、王宮跡はまさしく「跡」であって、何もない野原に近いことがわかった。車の排気ガスを吸いながら、結局コの字を描いてウィハーン・プラ・モンコン・ボピットの裏手に出ただけ。まさしく骨折り損のくたびれ儲けになった。時間もかなりかかった。 素直にウィハーン・プラ・モンコン・ボピットが正面から見えたところで、どこかに自転車を停めて歩くべきだった。 高さ13メートルの仏像は、荘厳で見ごたえ十分。実はこれは修復されたもので、もとは…… ビルマ軍の侵攻によって破壊され、こんな状態だったよう。仏像は右腕と頭部が破壊されていた。正面の壁だけが残り、屋根や周囲の壁はすっかりなくなった廃墟に巨大な仏像。この古い写真はインパクトがあった。 巨大な黄金仏の周囲に置かれた像の1つ。細長く先の尖った独特の被り物。金と赤の不思議なハーモニー。

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