|
カテゴリ:Travel(ハワイ・NY)
今回のホテルは新開発ショッピングエリア、ワイキキ・ビーチ・ウォークにあるエンバシー・スイーツだった。
ヨイショ記事はこちらを http://allabout.co.jp/travel/travelbeach/closeup/CU20070531A/ 読んでいただくとして、実際に泊まった感想を。 立地 海に面していないということを除けば、華やかなワイキキ・ビーチ・ウォークの中にあるし、ビーチまでは隣のOutriggerホテルを抜けていけばすぐなので、便利。 写真は夜のワイキキ・ビーチ・ウォーク。ロスのロデオ・ドライブを小ぶりにしたような感じ。ホテルの向かいにあるABCストアは深夜12時まで開いていて、チョコレート、コーヒー、ナッツ類、Tシャツなどのちょっとしたお土産は全部揃ってる。 ビーチ・ウォークに立ち並ぶショップも粒ぞろい。店の専門性が高く、品物も洗練されていて、名高い(?)アラモアナ・ショッピング・センターなどより、ずっと高級感があるし、目に楽しい個性的なお土産が探せる。 結局Mizumizuは、お土産類はすべてこのワイキキ・ビーチ・ウォークで購入。 ホテルの部屋からの眺め 上階だと、海が一部見える部屋もあるよう。Mizumizuたちが泊まった部屋は完全にストリートビューで眺めはまったく期待できない。 全室スイート このホテルのウリは全室がスイートだということ。確かに、これは最大の魅力。値段もツインで一部屋3万円前後とスイートとしては割安感あり。 ただし、ゴージャス感はゼロ。単にどど~んと広いというだけの、いかにもヒルトン系のつくり。 写真はベッドルーム。このように大きなベッドが2台あり、この部屋のほかにリビングルームがある。 しかし、ベッドのつくりは悪し。スプリングが安物。すでにヘタり感があり、同行の母はリビングのソファで寝ていることもしばしば。 母「このソファ、寝心地がいいのよ」 って…。ソファが寝心地がいいんじゃなくて、ベッドの寝心地が悪いんだよ。見かけ倒しの典型だって。 ヘッドボードの柱頭にパイナップルの彫り物をあしらうなど、それなりにリゾート感を出しているが、いかんせん、調度品も安っぽさが漂う。 ウエットエリア キッチンの一部にはコーヒーメーカー(ひいた豆もタダでついている)、電子レンジなどあり、飲食物持ち込み派にはとても便利。マグカップとコップもある。ただし、スプーン、フォーク、皿はなし。言えば貸してもらえるものもあるかもしれないが… バスルーム これは最悪に近い。洗面台のボウルは1つで、とても小さい。バスタブは浅くて(くるぶしぐらいの高さしかない)、ノズルなしのドロップ式シャワーのみ。ノズルなしのシャワーは許せないMizumizuとしては、これだけでもうこのホテルには泊まりたくない。水の勢いも悪かった。 この浴槽を見て、過去に泊まったフロリダのディズニーワールド隣接ホテルを思い出した。あそこも外観だけは大げさで宣伝は一人前だったけど、建物全体が安作りで、日曜大工みたいな調度品に、質の悪いアメニティグッズ(石鹸の質の悪さは酷かった)、使い勝手の悪いドロップシャワー(ノズルなし)に浅い浴槽。…ホント、ダメだなぁ、アメリカのリゾート地は。 備品 ドライヤーの風力は強いのでマル。アイロン台とアイロンもあるので、気取ったディナーに行くときに、ドレスのシワをちょっとのばすには便利。ただし、ワイキキでドレスアップする人がどれくらいいるのか、となると「?」。 セキュリティ エレベータはカードキーがないと動かない。フロントをとおらずにエレベータにアクセスできるオープンなつくりなので、これで安心感が増す。ただし、エレベータでいちいちカードキーをつっこむのは面倒。 朝食 ビッフェ形式。フルーツ、パンやパンケーキ、ソーセージやベーコン、野菜などといった通常の品揃え。2日だけだったのでなんとか耐えられた(3泊したのだが、3日目は出発が早かったので、1人5ドル返金になった)。3日もあの朝食でガマンしろ、と言われたら、個人的には拷問。パイナップルだけはまあまあだったかな。コーヒーのまずさはすごい。久々に泥水コーヒーに出会った。部屋のタダコーヒーのほうがよっぽど美味しい。 オムレツを作ってもらえて、これは人気があった。同行の母も気に入って、野菜をどっさり入れてもらい、パクパクと完食。おいしいかったよう。 Mizumizuはオムレツはあまり好きじゃないし、そもそも朝から卵料理を好まないので、ダメでしたが。 プール ネットの写真ではよく見えたのだが、実際はとても小さく、子供用という感じ。1度も泳がなかった。むなしい比較だが、オリエンタルホテル(バンコク)のプールエリアとは天国と地獄の差。 スタッフの対応 ええ、皆さん、いい方ですよ。でもね、プロのホテルマンとは到底呼べませんわな。コンシェルジュのおじさん(日系+ポリネシア系÷2、みたいな顔のわりと痩身の40代のヒト)の役立たずぶりは天然記念物モノ。ただ座ってるだけで、ハワイのこともワイキキのこともホテルのことも、な~んにも知らない。カードを使った公衆電話のかけかたさえも。 フロントには明らかに日系人の若いイケメン君がいて、日本人と見ると日本語で彼が対応してくれるのだが、このイケメン青年も、ほとんどまったく椅子から立たない。座ったまま(客が立っていても)、口だけで対応。 ホテルの施設の場所を聞いても口と手で説明するだけで、「ご案内しましょう」の一言は出ない。 Mizumizu(絵葉書をもって)「エアメールで出して欲しいんですが」 イケメン「向こうのCoco Coveで切手を買えばすぐ出せます」 って… 切手ぐらいおいておくか、代行しろよ! 代行しないのは、値段を知らないからか、あるいはスタッフの仕事量を減らすためか? 仕方ないので、裏のショップで切手をみずから買い、またわざわざ戻ってきて、それをフロントのイケメン君に預けた。別に感じは悪くはないが、といって気が利いてるという印象もゼロ。 ハワイのホテルってみんなこんなかい? と疑問に思い、すぐ目の前の老舗ホテル「ハレクラニ」に偵察(?)に行ってみた。 結果… スタッフの質が全然違うじゃん! ちゃんとプロのホテルマンのいるホテルもあるのね、ワイキキ。 ハレクラニのフロントに入り、まずはコンシェルジュへ。 なんと、いきなり金髪碧眼の美青年がきちんと立っている。座って客に手を振ってるだけのエンバシー・スイーツのだらけた天然記念物とは雲泥の差の佇まい。 「このホテルで軽く食事できるところはありますか?」 と聞くと、 「軽く食べるなら、プールサイドのレストランでププをどうぞ」 「ププ?」 「ハワイ語でオードブルのことです。ププだけの注文でもかまいません」 とサラサラ返事が返ってきた。 しかも、この美青年、カラダは男性だが、しゃべり方や物腰はほぼ完璧女性ではないか! 最近の一流ホテルはこうした第3の性の人材を積極的に登用してるのか? さらに、 「今は別のホテルに泊まっているんだけど、次の旅行のために、このホテルの部屋を見せてもらうことはできますか?」 と聞いたら、 「それならレセプションへどうぞ」 とフロントに立ってる(もちろん、座ってなどいない)スタッフに、 「次のために部屋が見たいそうです」 と伝えてくれた。 突然の申し出だというのに、これまた日系人の50代ぐらいのとても感じのよいホテルマンが丁寧に応対してくれて、部屋を見せてくれたうえ、おトクなパッケージ料金にも触れ、さらにホテル内にある「一番最初にホテルの建物があった場所」にあるレストラン棟にも「内装もとても美しいですから」と、連れて行ってくれた。 レストラン棟は確かに洗練された美しい空間だった。 「床材はユーカリの木の無垢です」 などと説明しつつ、 「このレストランでは、日の入りのときにはフラダンスも見られるし、美しいサンセットも楽しめます」 と宣伝。 なんで、さっそく翌日のディナーを予約した(笑)。 同じ日系人とはいえ、エンバシーの若いイケメンとは客あしらいがまったく違う。こういう人こそ真のホテルマンというのだ。エンバシーのイケメンはただのアルバイト。 ハレクラニの部屋は狭かったけれど、調度品はすべて一流の香りがプンプンして、エンバシー・スイーツとは比較にならない。バスタブにはもちろんノズルつきのシャワーがあった(当たり前だけどね)。 「部分的に海の見える部屋」を見せてもらったのだが、窓をあけると広々としたプールエリアとヤシの木が見え、海にむかってコの字になっている建物のつくりのせいだろう、潮騒の響きが思った以上に大きく聞えてきた。う~ん、次はやっぱりこっちのホテルにしよう。 エンバシー・スイーツでは部屋からネットにつなぐことができなかったので、そのことを聞くと、 「ゼッタイ大丈夫。これまでお客様でつなげなかった人はいないし、問題があれば、専門のスタッフがヘルプする」 と自信満々。 エンバシーにはコンピュータに詳しいスタッフは皆無だった。こういう対応もやっぱり違う。もちろん、値段も違うケド。 …というワケで、スタッフのホテルマンとしてのプロ意識だとか、眺めだとか、あるいは豪華で洗練された雰囲気だとかを求めない人には、エンバシー・スイーツは部屋はとても広いし、そのわりには値段もリーズナブルでオススメできる。 個人的には、「一度で十分」。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.10.02 20:58:29
[Travel(ハワイ・NY)] カテゴリの最新記事
|