Mizumizuのライフスタイル・ブログ

2009/03/26(木)03:41

池国で馬刺しと山賊焼きに舌鼓、松本の庶民の店のレベルの高さに脱帽

Travel(日本)(38)

夜は馬刺しが食べたいな、と思った。なにしろ、東京ではあまり食べる機会がない。松本ではあちこちに「馬刺し」の看板が出ている。 だが、酒のつまみという感覚なのか、馬刺しがある店はいかにも居酒屋風。連れ合いがお酒がダメな人で、しかも酒場のガヤガヤした雰囲気も嫌いなので、定食屋風で馬刺しのある店を探した。 …とはいっても、ホテル周辺にそもそもあんまり店がない(苦笑)。暗い道を歩いていると、夜になって底冷えが厳しくなった街は、東京より確実に1ヶ月は冬に逆戻りしている。人通りも少ない。寂しいなぁ。やっぱりゴーストタウンみたい。 たまたま見つけたのが、「池国」という店。 暗闇に浮かび上がる民芸調の店構えに雰囲気がある。メニューを見たら、お酒もあるけれど、鍋や定食もあって、単品での馬刺しもある。 引き戸を開けて中に入ると、とても家庭的な雰囲気。お客さんもだいぶ入っていて、みんな鍋をつついている。アタリそうな予感♪♪ 値段そのものは、東京と比べてそれほど安くはない。 蜂の子って、あの蛆虫みたいのだよね? あ~、食文化に偏見もつのはいけないが、あれだけは勘弁してほしい。それに、イナゴがメニューにあるってのもスゴイ。 だが、長野で生まれて育った連れ合いによると、少年時代、かーちゃんに言われて田んぼに行き、虫獲り網でイナゴを捕まえてくるのは彼の役目だったとか。そして、家に持って帰ると、かーちゃんがフライパンで炒ってくれたという。 ほ、ほんとか? Mizumizu「た、食べたの?」 連れ合い「食べたよ」 Mizumizu「どんな味」 連れ合い「甘辛くて佃煮みたいな味」 Mizumizu「…」 連れ合い母が若いころの話はもっとスゴイ。おやつにそこらの蛾とか蛇(青大将)をつかまえて、火に投げ込んで食べてたとか。蛾のような昆虫系統は羽をむしって手でもんで火にくべるのが美味しく(??)食べるコツだそう。青大将は、連れ合い母的にはまずいらしい。 この話を東京に来て同年代の女性に話したら心底驚かれたことに、連れ合い母は驚いたらしい。 つーか、ふつう驚くだろう、そのおやつ話 そういや、連れ合いは、「子供のころ、土壁の家ってあったよね~」などと言ってMizumizuを驚かす。 土壁の家? はて? 見た記憶はないなぁ。 キミはいつの時代のヒトやねん。1つ年下のハズですが。 さてさて、池国では、「馬刺しのハーフ」「山賊焼き定食」「焼肉丼」を頼んでみた。 しょうが醤油につけていただく馬刺しはとてもグー。 東京ではどうして食べないのかな。なんとなく…だが、東京の人間は馬を食べるということに、多少抵抗があるような気がする。 そして、予想外のヒットだったのが山賊焼き。 すごい山盛りのごはん…(苦笑)。高校球児じゃないんだから… 松本のヒトってみんなこんな山盛りごはんを食べるの? 山賊焼きというメニューも、あちこちで見るのだが、食べたことなかった。連れ合いにとっては懐かしい味で、店屋で食べるというより、肉屋で買ってくるモノだったらしい。 しょうが、ニンニク、蜂蜜などを入れた醤油に鶏肉をつけこんで、片栗粉をまぶして揚げたものらしい。 ってことは、山賊焼きじゃなくて、山賊揚げじゃないの? その場合… もっと言えば、唐揚げのバリエーションだと思ふ なぜ「焼き」なのかはともかく、食べてみたらことのほか美味。 う~ん、恐るべし松本。食べ物にハズレがない。以前、松本一のフレンチの店というところに行って、たいしたことなかったので侮っていたが、ふつうに庶民が食べるものがこれほどおいしいとはオドロキ。すなわち、それだけ食文化のレベルが高いということだ。 ちなみに焼肉丼は、甘辛く味付けしたつゆがたっぷりしみこんだごはんに、豚肉とタマネギ、それに青いものが少しのっている。こちらはまあまあかな。個人的には山賊焼きのほうが好きだった。 ふらっと入った店だったのだが、満足・満足。軽井沢もこのくらいおいしいといいのに。あそこはホテルはそれなりのがあるが、街や店がもう原宿化しすぎている。松本は正直、今回ホテルはあまり… カフェのおばさんは「素敵なところ」と言っていたけど、あれはたぶん外から見てるとそう見えるだけだな。まだ新しいし、場所もいいし、値段も安いし、それほど悪くはないが、ハッキリ言って、リピートはしない。

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