2009/06/25(木)04:12
クロイスターズに行くならニューリーフカフェでお食事を
メトロポリタン美術館の分館、クロイスターズ美術館。
ここに行くなら、お食事&カフェ処は「ニューリーフカフェ」にするといい。
NY在住15年のMizumizu母友人が教えてくれたレストランで、クロイスターズ美術館からも徒歩5分。いやそれより、地下鉄Aラインの190th Streetで降りてクロイスターズ美術館に向かう途中にあるのだと思う。
思う、というのは、MizumizuたちはMizumizu母友人の自宅からタクシーでクロイスターズ美術館へ行き、美術館前で降りて徒歩でニューリーフカフェに行ったので、地下鉄駅からのアクセスがわからないのだ。わからないが、ニューリーフカフェのHPの説明を読むと、クロイスターズ美術館へ行く道の途中で立ち寄れることは間違いない。カフェ(と名がついているが、実際にはレストラン)は奥まった場所にあるが、駐車場は目立つところにあり、たくさんクルマが停まっているので、わかりやすいと思う。ニューリーフカフェと美術館の間にほかに建物はない。
タイムズスクエア付近に泊まっている観光客からすると、「これが同じマンハッタン?」と思うほど、ニューリーフカフェは静謐な緑につつまれていた。
「よくこのへんを散歩するの」とNY在住15年のMizumizu母友人。ハドソン川を見下ろす小高い丘。したたるような緑の中を歩いていると生き返ったような気分になる。
さすがに地元民の情報は違う。NY滞在中に、これほど環境のいいレストランに行けるとは思っていなかった。
ニューリーフカフェもZagat ratedでミシュラン推薦の看板もあった。
「味は、まぁまぁだから」
と、Mizumizu母友人。
確かに、まぁまぁでした。マディソン街で入った2つのレストランほど洗練されておらず、どちらかというと重めで素朴な料理という印象。
カメラを持っていたのに、おしゃべりに熱中して、完全に撮影を忘れました(笑)。
オーダーしたのは…
本日のスープ 7ドル
オニオンスープ 9ドル
シーザーサラダ 9ドル
(シーザーサラダに追加したチキン) 6ドル
パッパルデッレ(ボロネーズソース) 15ドル
飲み物はタダの水だけにして、他には頼まなかった。
NYのレストランは、座ったとたんに飲み物を何にするか聞いてくるのはすでに書いたが、そのときに日本人と見ると、
「どの種類の水にする?」
とか
「水は? ガスなし?」
とか、勝手にミネラルウォーターの注文をすると決め付けられる店が多かった。
でも、NYのレストランでは普通は日本と同じくタダの水が出てくるのだ。しかも有料ミネラルウォーターは小瓶がなかったりする。
どうも違和感がある。
つまり、スプライトでもワインでも、何か飲み物を注文すれば自動的にタダの水が出てくるのに、日本人と見ると、すぐに有料ミネラルウォーターを注文させられているような気がするのだ。
水を「あえて」ことわると、無料の水も出さないところがあった。こちらは「有料のミネラルウォーターはいらない」という意味で言ってるつもりなのだが、「無料の水もまったく出さなくていい」と勝手に解釈しているようでもある。
「NYの水なんか飲めるか!」
と思ってる日本人は、もちろんミネラルウォーターを注文すればいいのだが、たいていの日本人は、「外国では水は有料だから」と思って頼んでいるだけではないだろうか。
もちろん、「無料の水をくれ」と言えば持ってきてくれるのだろうけど、他の客には何も言わずに持ってくるものを、あえて注文させようとしたり、「いらない」と言ったら、無料の水用のグラスまで下げてしまうレストランがあったのは、不快というほどではないのだが(別に水をどうしても飲みたいわけでもなかったので)、変な感じだった。
このニューリーフカフェでは、飲み物を注文しなくても、嫌な顔もしなかったし、すぐに無料の水を持ってきてくれた。
料理の味だが、スープは、コーンにカレー風味を効かせた刺激のあるスープ。変わっていて美味しかったが、辛いものが苦手なMizumizu母には、少し強かったようで、半分ぐらいしか飲まなかった。
オニオンスープは食べてません。
シーザーサラダは、あちらではロメインレタスを使うのが定番。
「それ白菜?」
と、Mizumizu母。確かに、見た目は白菜に似ている。
レタスにたっぷりのパルメジャーノ。チキンはパイヤールにして、つまり薄く叩いて焼いて、野菜の下においている。塩コショウのシンプルな味付けだが、歯ごたえもよく、野菜とよく合う。
しかし、例によって、量が…
なんでこんなに山盛りの葉っぱを食べるのだ。馬にでもなった気分。味にも飽きがくるし、サラダはもっと少なくてもいいんだが…
逆に、アメリカ人が日本に来ると、サラダの貧弱な盛り付けに怒るんだろうな。まぁ、あんたらは、基本的に食いすぎだと思うケド。
Mizumizu母友人の友達のアメリカ人は、寿司を1種類10貫ぐらい頼むのだとか。しかも寿司を食べる間は太らないと信じてるとか。
アホですか?
いくら寿司だって、ドカ食いすれば太るよ。
ボロネーズソース、つまりラグーのパッパルデッレ(幅の広~いきし麺パスタ)は、予想通り大変に重く、3人がかりでも余ってしまった。持ち帰りにもしなかった。
さてここで、NY在住15年のMizumizu母友人によるカンタンなチップ計算。
「私は15%ぐらい払うようにしてる」
とは彼女の弁。
ニューリーフカフェでのチップ計算を例にとると…
料理の合計金額が46ドル。タックスが3.85ドル。タックスはNYの場合、8%ちょっとなので、それを倍にすると16%~17%の間になる。なので、
「タックスの2倍より少し少なめにする」とのこと。
あるいは、
「タックス抜きの金額(注:タックスを足したあとの「合計金額」ではありません)の10%を暗算で出し、さらにその半分の金額をそこに足す」
のだという。
なるほど、これなら簡単。
タックスが3.85だと、3ドルとして2倍は6ドル、4ドルとすると2倍は8ドル。つまり、6ドルでは少なく、8ドルでは多い。
今回は6ドルとちょっと払うことにして、総合計の端数を切り上げた。
46ドル+3.85ドル(タックス)=49.85ドル、これにチップ6.15ドル足して56ドルの総合計を書き入れる。
3人なので、チップは1人2ドルちょっとの計算。
あとで考えたら、ちょっと少なかった。7ドルぐらいはあげてもよかったのだが。それでもやっぱり1人2ドルちょっと。
高いワインなどを頼んだ場合は、チップ計算からは省くようにアドバイスしてる英語のガイドもあった。
税金は州によって違うので、「タックス2倍弱」目安は、あくまでNYの、サービス料を取らない店の話。ご注意を。
NYのレストランは東京に比べると高いと思うのだが、不思議なことに、地元民であるMizumizu母友人は、日本との外食での値段差はあまり感じないという。彼女は年に数回日本に帰っている。
「高いところばっかり行ってるんじゃない? 住んでる人間が行く店と違うのよ」
確かに、観光客の行ける店は限られている。東京でも、地元民が行く店と観光客が行く店は違うだろう。
アメリカと日本では、一皿の量も違う。
でもやっぱり、この場所のレストランでオニオンスープが9ドル。税とチップ入れたら10ドル超えるわけで… どう考えたって、日本より高いと思うんだケド。
味に関しては、平均的なレベルは東京のがずっと高いと思うが、東京のレストランは、高級ファミレスばかりになってしまっている感もある。価格を抑えてなるたけいろいろなものを提供しようとするから、個性がなくなる。
NYのそれなりのレストランは、それなりの値段は取るが、記憶に残る個性的な味を提供してくれていたようにも思う。