Mizumizuのライフスタイル・ブログ

2015/11/25(水)17:34

11月のホイアンを歩く(昼間編)

Travel(ベトナム)(41)

トゥボン川とともにあるホイアン。 10月後半から11月にかけて毎年のように台風による洪水に襲われると聞いて、最悪の事態も想定して来たが、幸運なことに、終日ひどい悪天候ということはなかった。 気温もこの時期は30度いかない感じ。Mizumizu母は暑さに弱いので、30度越えだったら昼間の街歩きは無理かも、などと思っていたが、杞憂に終わった。蚊もいなかったので、もってきた蚊よけスプレーもほとんど使わずじまい。 川には堤防のようなものはなく、水位も常に高い。ちょっと水かさが増せばすぐ溢れてきてしまう。堤防で洪水を防ぐのではなく、水を逃がすことで水害をやり過ごすことを選んだということだ。思えば日本も昔はそういう街が多かった。 山口県の萩もそうだ。 とはいえ、頻繁に街が水に浸るので、自動両替機などは故障が多いらしい。旅行者は注意が必要だ。 ホイアンの街といえば、黄色い建物の外壁が有名。中国で黄色が縁起のいい色とされていたかららしい。来る前は、「黄色い建物って、どーよ? ボロいのにケバい街じゃないでしょうね?」と懐疑的だったが、ほどよく色が抜けた外壁は、南国の植物の緑、チーク材のくすんだ黒っぽさ、それに入り口につるされたシルクのランタンのとりどりの色とも調和し、美しかった。 車もバイクも乗り入れ禁止なので、安心して散策ができる。通る車両はシクロ(人力車)のみ。このシクロ、るるぶ2015版では、「ホーチミンのシクロは30分で50,000ドンから60,000ドンが相場」と書いてあったのだが、ホイアンのシクロのおじさんに聞いたら、いきなり「30分で250,000ドン」と言われた。 タクシーに比べてあまりに高い吹っ掛けに、値段交渉をする気も失せて立ち去ったが、おじさんはけっこうしつこく後ろから追いかけて、「ツゥーハンドレッド!」「ワンハンドレッドフィフティ!」などと言っていた。150,000でも高いわ! シクロというのは、どうも好きになれない。シクロを漕いでるおっさん、おじいさんは、気の毒になるくらい痩せて貧相な人が多い。貧困層の老人に漕いでもらって自分がふんぞり返るのも嫌だし、だからといって法外な吹っ掛けを「人助け」と思って払う気にもなれないのだ。 それでも夜に旧市街をシクロに乗ってめぐるのは、良さそうだ。街灯もなく、ランタンの灯りだけに照らされた夜のホイアンを…そうも思ったのだが、なんとなくチャンスがなくて結局乗らなかった。 昼間は、旧市街をぶらぶら歩く。 「フーンフンの家」「クアンタンの家」など、有料の歴史的家屋を見て回った。その場その場で5枚綴りのチケットを1枚ずつ切られていく。5枚全部1日で使い切る必要はなし(有効期限というのはないようだった)。様式はだいたい似通っていて、装飾を施したチーク材、精緻な螺鈿細工で飾られた家具などが置いてある。 間口は狭いが奥に長く、途中に中庭がある。ちょっとした池があったり、植物を植えた鉢が置いてあったりする。 日本的な要素もあると言うのだが、ほとんど感じなかった。あくまで中華風。数百年前の中国文化の影響力の大きさを見る気がした。 有料の歴史的な建造物でなくても、旧市街の店は高級店になればなるほど、雰囲気がある。 ホイアンは洋服の街。オーダーメイドの店も多い。今回はお世話にならなかったが、ブラックシルクのタイトスカートぐらいなら作ってもらってもいいかもしれない。もし次にベトナムに行くことがあったら考えよう。 ぐるっと歩いているだけだと、みな同じような店に見えて、はじめのうちは買い物欲もあまり湧かなかった。だが、じっくり見ると思た以上に個性的な店が多いことに気づく。気づいてからは、爆買いが始まってしまったのだった(笑)。

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