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Mizumizuのライフスタイル・ブログ

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Essay

2020.06.06
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カテゴリ:Essay
5月後半に収穫量が落ちてきたイチゴ。6月に入って、量は少ないが大きめで形のよいものが採れ始めた。1日3~4個程度だが、不思議なことにたくさん採れていたときより味がよいよう。3個に1つぐらいは相当甘くてジューシーなイチゴに当たる。





そう言えば、去年苗を買ったとき、2種類(5月収穫と6月収穫)のものを買ったような気がする。品種名は「あまおう」だったか「とちおとめ」だったか。あるいは「紅ほっぺ」だったか――。よく聞く名前だったが、家族の誰もはっきり憶えていなかった。

採れる量が減ってしまったので、イチゴアイスには足りない。今イチゴは、スーパーでは安いものならひとパック300円ぐらいで売っている。それで、スーパーのパック売りのイチゴに自家製を数個混ぜて砂糖漬けにしてアイスにしてみた。

結果は…

100%自家製イチゴアイスに「やや」軍配。あまり違わないと言えば違わないのだが、スーパーのは、そもそも生で食べても味があまりなかったので(味も自家製イチゴの「3個に1つ」に軍配)、アイスにしても果実的な酸っぱさが足りなかった。色味も自家製のほうがきれいなピンクになり、スーパーものはやや白っぽかった。

このごろ市販のイチゴって全般的に味が落ちた気がするのはMizumizuだけだろうか? 見た目は整っていて表面はきれいな赤色だが、甘みも強くなく、大味なものが多いような。

自家製イチゴは、そういう意味では、植えて正解だった。美味しいアイスが何度も楽しめたし、今回はアイスばかりだったが、プリザーブにしてイチゴジャムとして食べてもいいだろうし、イチゴソースも作れたと思う。

ランナーも伸びてきて、また来年も(ほったらかしても)収穫できるかな…と都合のいいことを考えていたら…

炭疽病が出てる葉っぱがある!

と書くと、もともとイチゴの病気について詳しいみたいだが、葉っぱに変な斑点があるのに気づいてネットで調べて分かったのだ。

慌てて炭疽病(か、もしかしたら輪斑病)の出ている葉だけ切ってみたが、よくよく見ると、それほどひどくなくても、ポツポツとかなり広がっている。

あらら…

季節も梅雨っぽくなってきていたし、ほったらかしで茂りすぎていたのが原因のよう。イチゴの実が地面につかないよう、紐でひっぱって茎にくくったのもよくなかったようで、くくった茎の葉に多く斑点が出ていた。行き当たりばったりの素人栽培の当然の帰結のような感じ。

ランナーから伸びた新株もよく見ると、斑点の出ている葉がある。こりゃダメだ…

今のところ枯れてる株はない。ただ、ランナーから健康な株が育つかどうか分からない。しばらく様子見だ。

イチゴは育てやすいが、美味しいイチゴは育てにくい、というのはよく言われることだが、やはり病害にも注意が必要なんだな、当たり前のことだが。2年目の株が病気にならずに、うまく収穫まできたのはラッキーだったが、2匹目のドジョウ…ならぬ3年目のイチゴは、さすがにほったらかしではダメそう。

つくづく、農家は偉大だ。←結局、結論はコレ。


ストロベリーガーデン 100g 【ロンネフェルト】 かわいいイチゴの甘酸っぱさが香ります






最終更新日  2020.06.06 22:45:04


2020.05.21
カテゴリ:Essay


バイオレット 1kg 小麦粉 薄力粉 お菓子用 クッキー ケーキ タルト シュー生地 スコーン パウンドケーキ スポンジケーキ 紫 業務用

皆さんは馴染みのスーパーですんなりバターが買えてますか? あるいは、生クリームや小麦粉は?

Mizumizuはすんなり買え「ない」ことがほとんど。バターはずいぶん前から国産品に品薄感があったが、最近はそれに拍車がかかっている感じ。

だが、実のところバターに関しては、「ない」わけではない。あくまで北海道の大手ブランドのお手頃バターがないだけで、業務用スーパーに行けば大型サイズのバターはかなり豊富にあるし、ちょっと高めのバターやフランスのエシレバターなんかは、品薄のわりにはあまり売れてる気配がなく、山積み…はオーバーだが、かなり残っていたりする。

生クリームは、ないところはいつ行ってもない。あるところにはたいていあるが、やはり一番の売れ筋であろう乳脂肪分35%前後の200mlのものはなくなってることが多い。

これって全国的な状況かな? と思ってツイッターや個人ブログをキーワード検索で辿ってみたら、やはり欲しいと思ったときになくて困っている人が多いようだ。

意外なのは、ホットケーキミックスや小麦粉も品薄らしい。新型コロナ流行を抑えるためのStay home政策で、家でお菓子作りを始める人が増えたのが原因だとか。

牛乳は余っているとかで、「もっと牛乳飲んでください」と行政がさかんに訴えている。そのくせバターや生クリームが足りないって、ずいぶん小回りのきかない国だ。

個人的にはバターは何とかすべきかな、と思う。ずっと品薄が続いてるから。牛乳はたいてい余り気味。牛乳が余ってきたらバターに回して、余剰分は行政が買い上げて冷凍保存。品薄になってきたところで放出。そういう仕組みを作るべきかと。

一方で、「生クリームありません!」と不満をぶちまけている消費者の声は…それほど真面目に聞かなくていいのでは。どうせ一過性のマイブームでお菓子作ってるだけだし、いつも行く店に自分が買いたいと思ったときになくてネットに八つ当たりしてるだけ。

今回たまたま買う人が増えたからといって増産したら、お菓子作りに皆が飽きたころに余ってしまい、生クリームは足がはやい分、廃棄処分が増えそうだ。

確かに「欲しいな」と思ったときに、生クリームの陳列棚がからっぽだとがっくりくるが、どこかには売ってるし、何日も何軒もスーパー回ってない、というほど品薄でもない。バターはかなり必須の生活必需品に近いが、生クリームなんて贅沢品だから、基本はなくてもいい。

ホットケーキミックスも同様。子供が家にいるから作ろうか…というような動機が多いだろうから、学校が始まったり、あるいは子供が飽きてきたら、もうパッタリ作らなくなる…というパターンが多そうだ。

小麦粉の品薄はかなり予想外だった。だが、これは案外、「品薄だからもう一袋余計に買ってストックしておこ」という買いだめ派が多いのではないだろうか。

スーパーで数回手に入らないとツイッターやブログでヒステリー起こす人も多いが、いつでもなんでも手軽に手に入るということは、余分に出回っているということで、廃棄になってる食品が多いということ。

ホットケーキミックスなんて、なんとなく煽られて買いだめしたあげく、使わずにほったらかし→いたんで捨ててしまう、なんて人も多いのでは。

生活必需品がいつまでも手に入らない状況なら憂うべきだが、そうでないものについては、ちょっと品薄かな、ぐらい騒ぐことでもないと思う。買いだめも、もちろんもってのほか。そういう「自分さえよければ」の行動が品薄を招き、あげく「転売ヤー」を増やすことになる。






最終更新日  2020.05.22 10:58:52
2020.05.19
カテゴリ:Essay
「白ワインのゲビュルツトラミネールが好き」というエントリーを上げたのは2008年。もう12年前だ(そのときの記事はこちら)。

当時はアルザスのゲビュルツトラミネールで、「これは」というものは日本ではほとんどお目にかかれなかった。Mizumizuはフランスやイタリア、それにドイツにも頻繁に行っていたが、アルザスは行ったことがなかった。

だが、日本人の情熱的なバイヤーのおかげで、アルザスからあまり外部に出なかったゲビュルツトラミネールも日本で入手可能になった。

知ってみれば、やはりアルザスのゲヴュルツトラミネールは素晴らしかった。花と果実を想わせる香りも、1つ1つ違うといっていいほどの幅があるし、味も、かなり濃厚で個性的なものから、すっきりと爽やかなものまで、驚くほど裾野が広い。




深みのある芳醇な味わいのゲビュルツは、値段もそれなり。




ゲヴュルツトラミネールなんてマイナーな種だ。それでも、いつの間にか、これだけ色々なゲヴュルツトラミネールを購入できるようになった。本当に、日本人の「美味しいもの」を求める貪欲さは凄い。

コロナ禍でバイヤーの活動が急激に制限されてしまっただろうけれど、落ち着いたらまた、世界中のローカルな、でも高い水準の美味しいものを探し出してきてほしいもの。




このエチケットを見て、Mizumizuがゲビュルツを好む理由が「解明」できた。エスニックに合うワイン。カレーとも相性バッチリ。そう、Mizumizuはカレー大好きのカレー星人なのだ。




こちらは1000円ちょっとで買えるお手頃ゲビュルツだが、バターチキンカレーと合わせたら最高だった。

2019 Japan Women's Wine Awardsで「Gold」を獲得したらしい。このアワードでGold獲得したワインはめちゃくちゃたくさんありすきて、有難いのかそうでもないのか、よく分からない賞だけど(苦笑)。確かに女性好みの甘やかな香り。ただ口当たりは甘ったるくなく、すっきり飲める。




自家製バターチキンカレーでさらに美味しくなるアルザスのゲヴュルツトラミネール。同時にカレーの味も一段と引き立つ。まさに幸福なマリアージュ。残念ながらナンは自家製ではなく既製品。


ドメーヌ ジンク ゲヴュルツトラミネール GC アイヒベルグ 2013 白 750ml/12本DOMAINE ZINCK  GEWURZTRAMINER GC EICHBERG2264e完熟したゲヴュルツトラミネルから造られるジンク自慢の逸品。硬質なミネラル感を伴ったリッチで贅沢な口当たり。​​
レオン ベイエ ゲヴュルツトラミネール ヴァンダンジュ タルディヴ 1983 700ml ※ラベル不良 フランス 白ワイン アルザス​​
2008年 ゲヴュルツトラミネール ヴァンダンジュ・タルディヴ / トリンバック フランス アルザス 750ml 甘口白


*●アンリ・オットマン ゲヴュルツトラミネール アルザス 2015 白 750ml【5月〜9月はクール便配送となります】


コノスル ゲヴュルツトラミネール レゼルバ エスペシャル 750ml [SMI/チリ]






最終更新日  2020.05.19 15:10:11
2020.05.16
カテゴリ:Essay
ホットサンドは好きですか? Mizumizuはかな~り、好き。朝食は味噌汁とごはんより、ホットサンドとコーヒーのほうが好み。

料理器具はあまり増やすと置き場がなくなってくるのだが、楽天で安くてコンパクトなホットサンドメーカーがあったので、買ってみた。

【5月20日限定★エントリーでポイント最大27倍】【数量限定品】新津興器 そのままホットサンドシングル SSH60

値段が安すぎてやや不安だったが、1つだったら問題なくできる。2つ目になると、機械の温度が上がりすぎるのか、結構長い間電源ランプがつかなくなり、手早く焼くことができなくなる。

ただ、そんなにたくさん一度に作ることはないので重宝している。コンパクトなので、使い終わったら立てて棚の中に収めておけるので場所も取らない。





シンプルにチーズ+ハム。パンには少しだけバターをのせておく。朝食には十分。

バターをのせて、ハム+薄切りのきゅうり+同じく薄く切ったトマト+マヨネーズというパターンもなかなか。

これでますますカフェから足が遠ざかりそうだ。






最終更新日  2020.05.16 17:29:51
2020.05.10
カテゴリ:Essay
<昨日のエントリーから続く>

Fragole con pannaに欠かせない生クリーム。山口ではもっぱら


白バラ大山純生クリーム/48%【200ml×1本】 クール便/鳥取/ケーキ/国産/チーズケーキ/生クリーム/お菓子/パン材料 ホイップクリーム生クリーム生クリーム 業務用
↑こちらを使っている。

なんでもある東京だが、鳥取や岡山のメーカーの乳製品は少ない。関東・東北圏のメーカーや北海道の大手ブランドで飽和状態なのか、西日本のメーカーはあまり入り込む余地がないようだ。

特に東京のスーパーの生クリーム事情は、案外お寒い。上記の大山純生クリーム48%と同レベルの商品はほとんど手に入らない。

これは10代後半に東京に出て感じたことでもある。イチゴのショートケーキ作りが得意だった母の影響で、Mizumizuも同じレシピで手作りしていたが、東京の生クリームは最高レベルのお値段のものを買っても、山口で愛用していた(当時は岡山のメーカーが出していた)最高級生クリームに比べるとちょいアブラっぽかった。

東京では知られていないが、西日本の乳製品のレベルは非常に高いのだ。

山口の乳製品ブランドで最近気に入っているのは、「きらら牛乳」。

【山口県】【下関市菊川町】【やまぐち県酪】山口県産生乳100% やまぐち きらら牛乳200mlX10本

さっぱりしていて、ほのかな甘みも感じる高品質牛乳。最初は、「あっさりしてるな」ぐらいで、それほどと思わなかったのだが、だんだんにハマってきた。なんというか、あっさりはしてるが水っぽくないのだ。コクはさほど感じないが、その分しつこくない。

中国自動車道の美東サービスエリア上り線には、このきらら牛乳を(多分)使った、「きららソフト」が売られているが、ハッキリ言って、東京の某有名チェーン店があちこちで出している、やたら甘くて水あめみたいにねっとりしたソフトクリームなんかよりよっぽど美味しい。同じサービスエリアにはクレミアのソフトもあるが、最近はどこにでもあるクレミアより、ここに来たら「きららソフト」が絶対におすすめ。




今日の収穫。




今日のFragole con panna。

さすがにそろそろ飽きてきた。今度はイチゴアイスでも作ろう。






最終更新日  2020.05.10 22:58:22
2020.05.09
カテゴリ:Essay
2020.5.9
新型コロナ、中国からの第一波を瀬戸際でどうやら乗り切りながらも、欧米からの第二波は防げなかった日本。「他人との接触8割減」を目標に全国的な自粛生活に入ったものの、そう簡単に目標は達成できず、緊急事態制限は延長。が、ここにきて自粛の効果が出てきたのか、感染者数が減ってきた。この傾向が続いてくれるとよいのだが。

さて、Mizumizuはといえば相変わらず、半隠遁生活を続けている。「8割減」は個人的には達成できていると思う。2月末からずっと日常品の買い物と散歩以外は外出していない。3月あたりはどこかに遊びに行きたくてウズウズしていたのが、この生活が長くなるにつれ、なんだか、「どこかへ行きたい」気持ちもしぼんでしまった。

リモートワークなんてもう15年もやってるから、いまさら。コロナで仕事は減ったが、なくなるというほどでもなく、ボチボチ。

田舎暮らしの楽しみと苦痛は、庭仕事。「楽しみ」は、次々に咲く花(今はスズランがきれいだ)をめでることと、ハーブやイチゴを摘んだりすること。「苦痛」はなんといっても雑草取り。寒い冬の間はあまり雑草取りもする気にならなかったので、夏が来る前になるたけ取っておきたい。あまり真剣にやると、また腱鞘炎が復活することは間違いないので、これもボチボチと。

イチゴは去年、苗を4本ぐらい買って植えてみた。が、どうやら肥料をやりすぎたようで、葉ばかりのびてほとんど収穫できなかった。2年目の今年は、元株のランナーから派生して育った株がたくさんできて、イチゴもかなり実っている。

冬の終わりに、気の早い実が小さいながらも赤くなって、食べてみたら甘みと酸味がぎゅっと濃縮されたようなおいしさがあった。

5月になってたくさん採れ始め、売り物のようなきれいな形のイチゴもできるようになったのだが、味はバラバラ。甘いものもあるし、酸っぱいのもあるし、あまり味のないものも。形のよいものは、たいていあまりおいしくない。甘さが少なく大味な感じ。

おそらく、毒々しいぐらい赤みが強くなってから食べればいいのだろうけれど、大きくなると、頭を垂れてしまって土につきそうになり、少し引っ張ってやらないといけないのが面倒だし、なによりナメクジという大敵がやってくる。

忌避剤は、石の裏などの吹きかけるようにとのことなのだが、イチゴ畑になっている家庭菜園には土しかないし、忌避剤の成分をみるとりんご酸とあるので、土の上にそのまままく気にもならない。仕方ないので、キッチンペーパーを細く切って忌避剤をしみこませ、夜出没するナメクジを撃退すべく、夕方に実ってきたイチゴの株の根本のあたりに適当に置くという、自己流のやり方を考案した。

…あまり効果的とも思えないやり方で、誰にもおすすめしないが、まぁ、ナメクジ出没率は減っている、ように思う(夜中にパトロールしているのだ)。

追記:後日、液体の忌避剤はやめて、土壌にやさしいという粒状の忌避剤に変えた。粒状のほうが効果的だった。

う~ん、「楽しみ」だろうか、コレ? 特に家庭菜園好きというほどでもないMizumizu。たいして世話しているわけでもなく行き当たりばったりなのだが、それでも結構面倒だ。しかし、実ったイチゴをチョキチョキ切って食べるのは、それなりに楽しい。




こんな感じのものが、ここ数日は毎日10個以上採れる。

最初のうちは、そのまま食して、「これはすごくおいしい、これはそうでもない」などと家族で品評会をしていたのだが、「すごくおいしい」イチゴはそうはできないと気づいて、方向転換。

Fragole con pannaで食べることにした。このイタリア語で画像検索していただければ、いくらでも写真が出てくると思うが、要はFragole(イチゴの複数形)をpanna(生クリーム)と一緒に(con)食べるというだけのデザート。

初夏のイタリアでは、ちょっとしたカフェにいくらでも置いてあった。たいていイチゴは小さくて硬く、酸っぱいが、生クリームが上質で軽く、甘く味付けされていたので、MizumizuもMizumizu母も大いに気に入ってよく食べていた。




自家製イチゴでFragole con panna。こういうことが気楽にできるのも、田舎暮らしのベネフィット。

そういえば、カミュの『ペスト』が累計発行部数100万部を超えたとか。






最終更新日  2020.06.06 14:07:11
2020.04.12
カテゴリ:Essay

ペスト(新潮文庫)【電子書籍】[ カミュ ]

戦争が勃発すると、人々はいう――「こいつは長く続かないだろう、あまりにも馬鹿げたことだから。」

そしていかにも、戦争というものは確かにあまりにも馬鹿げたことであるが、しかしそのことは、そいつが長続きする妨げにはならない。

愚行は常に頑強なものであり、人々もしょっちゅう自分のことばかりを考えていなければ、そのことに気づくはずである。

わが市民諸君は、この点、世間一般と同様であり、みんな自分のことばかりを考えていたわけで、別の言い方をすれば彼らはヒューマニストであった。

つまり、天災などというものを信じなかったのである。

天災というものは人間の尺度とは一致しない、したがって天災は非現実的なもの、やがて過ぎ去る悪夢だと考えられる。

ところが天災は必ずしも過ぎ去らないし、悪夢から悪夢へ、人間の方が過ぎ去っていくことになり、それもヒューマニストたちがまず第一にということになるのは、彼らは自分で用心というものをしなかったからである。

わが市民達も人並み以上に不心得だったわけではなく、謙譲な気持ちになるということを忘れていただけのことであって、自分たちにとって全てはまだ可能であると考えていたわけであるが、それはつまり天災は起こりえないとみなすことであった。

彼等は取引を行うことを続け、旅行の準備をしたり、意見を抱いたりしていた。ペストという、未来も、移動も、議論も封じてしまうものなど、どうして考えられたであろうか。

彼等は自ら自由であると信じていたし、しかも、天災というものがある限り、何びとも決して自由ではありえないのである。アルベール・カミュ『ペスト』宮崎 嶺雄訳より *改行はMizumizu







最終更新日  2020.04.12 01:32:30
2020.04.11
カテゴリ:Essay





<昨日のエントリーから続く>

今日の愚行民のニュースは神戸の警察。

警察署長の歓迎会で感染拡大 約120人が自宅待機
神戸市の1つの警察署で新型コロナウイルスに感染した警察官などが合わせて7人になり、このうち3人は先月末に異動してきた署長らの歓迎会に出席していたことが分かりました。
(ソースはこちら)。

今度は歓迎会ですか。ヤレヤレ。

どっかの大学生が卒業前にヨーロッパに旅行し、発熱したのに卒業式に出たとか、東京は不安だからと地方の実家に脱出して、あげく家族が感染とか、毎日のように出る愚行民のニュースにうんざりだが、これが「今日は500人亡くなりました」なんていうニュースに取ってかわられていないだけ、まだ救いがあるのかもしれない。

感染確認者数の異様な伸びを見れば、つまり、統計の「数字」だけを追えば、東京がニューヨークの二の舞になるのは時間の問題としか思えない。

だが、日本人の多くはまだ「そうならないかもしれない」という可能性をどこかで信じていると思う。

なぜなら、東アジアの多くの国では(というか、中国以外ではほとんど)、欧米のような死者累々の国がまだ出ていないからだ。地理的な近さや人の結びつきという面で見れば、イタリアのロンバルディアやニューヨークより先に、日本の東京や大阪がオーバーシュートに見舞われていなければおかしい。ところはそうはならなかった。

地理的に近いのに、一方の国では死者累々、もう一方ではそれほどでもないという現象はヨーロッパでも起こっている。それがスペインとポルトガルだ。

スペインはヨーロッパの武漢となってしまったイタリアとまったく同じ道をたどってしまった。4/10時点でのスペインの死者は1万5843人。ポルトガルは435人だ。4/1時点でポルトガルの死者は160人だったから、10日で275人の増加に留まっている(1日だと20人~60人の増加)。

ヨーロッパで最も統制の取れた国の1つであり、医療水準も世界最高レベルを誇り、かつ新型コロナの検査にも積極的なドイツでさえ、4/1から4/2の1日の死者数増加は143人だったのが、4/9から4/10の1日の死者増加数は258人に増え、このままではイタリア、スペイン、フランスの後追いになってしまいそうな勢いだ。

アメリカに至っては、4/1時点で4081人だった死者が4/10で1万6686。この数字に近いのがフランスで、4/1の死者数3532人→4/10で1万2228。国によって人口がかなり違うのだから、死者数だけ並べても死亡率は分からないが、それにしたってポルトガルの死者数の少なさは群を抜いている。しかも、今に至るまでその増加曲線は極めて緩やかだ。

各国の死亡者数
(国により国際データに反映されるまでのタイムラグが違うので実際より少ないこともある)
    4/1→→4/2→→4/3→→→4/4→→→4/5→→4/6→→→→4/9→→4/10
イタリア12428→13155→13915→14681→15362→15887→→→17669→18279
ドイツ 788→→931→→1111→→1275 →→1444→1584→→→→2349→2607
日本  57→→→57→→63→→→→69→→→77→→→85→→→→→94→→99
アメリカ4081→→5116→5949→→7159→→7574→→9653→→→14817→16686
フランス3532→→4043→→5398→→6520→→8496→→8093→→10887→→12228
ポルトガル160→→187→209→→→246→→→266→→295→→→→380→→409


この差の背景にあるのはBCGワクチンを接種しているか否かにある、というのがここに来て有力視されている説だ。BCGワクチンが、なんらかの作用で新型コロナウィルスの感染、もしくは重症化を抑制しているのだとすれば、欧米であれほど死者が爆発的に増えているのに、東アジアでは同じ現象がまだほとんど起きていないことの説明としては非常に筋が通っている。

東京は感染者の数字だけを見れば、2~3週間後にはニューヨークのような惨状が繰り広げられていてもおかしくない。というか、そうならないほうがおかしい。だが、BCGワクチンが防護壁の役割を果たしていてくれるなら、そうならない可能性もある。

これまで日本人は清潔好きだとか、挨拶にキスやハグをしないお辞儀文化だとか、土足で家に上がらないのがいいだとか、いろいろな生活習慣の違いが言われてきたが、どうももうひとつ説得力に欠けていた。BCGワクチンと言われたほうが、よほど納得できる。

それから、もう1つの希望は、アビガンのような薬。催奇性があるとはいえ、死亡率の高い高齢者の重症化を防いでくれるなら、これはもう日本発の奇跡ということになる。

欧米がとんでもないことになっているのに、我関せずとばかり愚行を繰り返してきた愚行民だらけの日本。それでも医療崩壊が起きずに、緩やかな死者数の増加で食い止めていけたとしたら、もうそれはほとんど、神風のおかげだ。






最終更新日  2020.04.11 09:41:25
2020.04.10
カテゴリ:Essay





恐れていたことが、ますます現実に近づいているような気がします。

世界中の人々が新型コロナ感染症で苦しんでいます。日本でも多くの人が苦しんでいて、これまでみんなで自粛しながら頑張ってきました。でもなかなか患者さんの数が減ってきません。多分それは日本という国が自由で、それぞれの判断に任されているからだと思います。
そして、いよいよ歯止めが効かなくなって感染爆発(オーバーシュート)の可能性が出てきました。自由は日本のいいところだと思っていますが、このままでは自粛どころではなく、都市閉鎖(ロックダウン)やら、本当に窮屈になってしまうこともないとは言えません。

今から6週間、皆さんが誰からもうつされないように頑張れば、東京は大きく変わります。

もちろん、みんなで頑張ってみても、すでに起きているクラスターからは患者さんが出現するでしょうし、外国からだけではなく、東京に持ち込まれてくる可能性はあります。でもそれに対応する方法はあります。
だから東京都内で、近くの人や人混みで移されないようにしさえすれば、東京は大きく変わり、窮屈な自粛から解放されることになります。たった6週間です。誰からもうつされないように頑張りましょう。


これは東京都医師会尾崎会長のこちらのメッセージから一部抜粋したものだ。迫りくる医療崩壊に対する危機感、なんとしてもそれを防ぎたいという強い責任感が伝わってくる。

ところが、この時期にあっての一部の日本の医師・研修医のふるまいには驚きや呆れを通り越して、もはやボーゼンとするばかりだ。

それでは、日本発:三大バカ医師・研修医軍団による、信じがたい「愚行」を見てみよう。

京大病院 医師や研修医116人の自由すぎるオフタイム
2020年4月8日

京都大学医学部附属病院の医師や研修医など合わせて116人が、新型コロナウイルスの感染対策として病院が自粛を求めている会食や国内旅行を行っていたなどとして、これまでに自宅待機を命じられていたことがわかりました。
(ソースはこちら

116人も自宅待機ですと? この時期に会食や旅行ですと?? Mizumizuは感染者が非常に少ない県にいるが、それでも専門家会議による「瀬戸際」発言からずっと、外食も控え、国内旅行どころか県内の観光客が集まる施設も避けている。ほとんど引きこもりだ。あ~、せめて県内旅行、日帰りでいいからしたいよ、まったく。

だが、こんなことで驚くのはまだ早かったのだ。

慶応病院の研修医たちによる、小ズルすぎる懇親会での羽目外し
慶応病院(慶應義塾大学病院)の研修医による懇親会での新型コロナウイルス集団感染。この懇親会の場で、研修医たちがキスなどの濃厚接触を繰り返したり、会の開催について口止めしていたことがわかった。

研修医40人が参加した「お疲れ様会」なる懇親会が、都内のダイニングバーで開かれたのは、3月26日。前日には、小池百合子都知事が緊急会見し、外出自粛を呼びかけ、当日には、慶応病院でも入院中の患者4名の陽性が確認されていた。この日、予定されていた初期臨床研修医の修了式は中止となっていたが、研修医たちは懇親会の開催に踏み切ったという。

ただ、幹事は、会の真っただ中の21時54分に、こんなLINEを送り、“口止め”していた。

〈今回ですが、慶應でコロナインシデントがあったため

・SNSへのアップをしない
・医療従事者であることを言わない
・手指衛生をする

でお願いいたします〉

(ソースはこちら。)

コロナインシデントだって…(苦笑)。西欧では1日に何百人と亡くなっているというのに、そしてその数字に限りなく近づいていっているというのに、自分たちにはカンケーないと思っているのだろうか? どういう選民思想なのか、はたまた想像力の欠如か、もはや理解不能だ。

「医療従事者であることを言わない」って口止めをしてるってことは、ヤバイことをしている自覚はあったということだ。バレなきゃイイでしょって、その小ズルさが気色悪い。

これらはまあ、研修医だから、まだ若さゆえのバカさだと言えばそうかもしれない。しかし、行く場所が多少お高くなるだけで、バカはやっぱり少し大人になってもバカらしい。

金沢の精神科医が、岐阜まで行ってナイトクラブ利用で感染

石川県や岡部病院によると、30歳代の男性医師は3月26日に勉強会で岐阜市を訪れ、同日夜にナイトクラブを利用。県内に戻った後、3月27日と30日~4月3日に病院で勤務した。4日に岐阜市から連絡を受けて同席者の感染を知り、7日に検査したところ、陽性と判明した。

男性医師は気管支炎で軽症だが、ほかの医師2人は38度台の発熱があり、入院患者の女性は肺炎と診断されて中等症だという。女性は治療のため、8日に別の医療機関に搬送された。

感染の判明を受け、同病院は8日から、全ての外来診療とデイケア、訪問看護を中止。また、感染した医師らと食事などをともにした50歳代の女性医師と、60歳代の男性医師の2人を自宅待機とした。同病院では、医師9人を含む計約250人の職員と約280人の入院患者について、発症した医師との接触歴などの調査を進めているが、現時点で病院再開のめどは立っていないという。
(ソースはこちら

クラブに行って感染し、最も起こしてはいけない院内感染を引き起こすって… 言葉もない。

これら三大バカに加えて、今夜富山から飛び込んできたニュース

この時期に16人も集まって送迎会の愚
県が会見で感染を発表したのは、県立中央病院麻酔科の医師で富山市に住む60代の男性です。
男性医師は、今月5日の勤務後に発熱したため、それ以降は自宅待機していました。
そして9日、熱が下がらないため県立中央病院に入院し、検査の結果、陽性と分かりました。
男性医師は先月27日、所属する麻酔科の医師15人と看護師1人の合わせて16人で送別会を行いました。
濃厚接触者はこの16人を含む25人で、送別会出席の医師1人が9日夕方から発熱し、自宅待機しています。
県立中央病院は、一般の外来は10日から1週間取りやめます。
(ソースはこちら

この時期に送別会? 16人も集まって?? なぜ「やめておかないか」と言う人が一人もいなかったのだろう。これが日本人の「同調圧力」ってやつですか?

富山では市民病院でも看護師に感染者が出て、外来診療を10日休止になってしまった。ある意味、これはすでに医療崩壊だ。

<次のエントリーに続く>






最終更新日  2020.04.10 01:14:48
2020.03.29
カテゴリ:Essay





<昨日からのエントリーに続く>

千葉の福祉施設で58人の集団感染発生。嫌なシナリオが現実になってきている。

さて。

昨夜はNHKに山中伸弥氏が出演し、新型コロナもワクチンや治療薬が開発され、数年以内に「季節性インフルエンザと同様に、お年寄りが掛かったら危ない病気がひとつ増えた」程度までもっていけるのではないかと、割に明るい表情で述べていた。

ところが、同じような未来予想でも、岩田健太郎氏は悲観的な表現をしている。
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202003/0013222026.shtml
一番悲観的な見方としては、終息しないで、ウイルスとともに生きていくしかないという最悪のシナリオも準備しておかないと。

ワクチンや治療薬が開発されても、流行そのものを遮断する保証はない。新型インフルも一緒に生きていく覚悟を決めた。同じようになる可能性がある。


このウィルスが、おそらくは撲滅できないというのは、素人でも感じていることだと思う。突然高熱が出て他人に移す前に本人がぶっ倒れるような感染症とは違って、自覚のないまま感染してウィルスを運ぶ人も多い。ほとんどの人は軽症で済むが、突然重篤化するというやっかいな特徴もある。

だが、考えてみれば、インフルエンザだって突然重症化することはあるだろう。そもそも季節性インフルエンザだって、年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されている(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html)。

これだけの人が1年に亡くなっているのに、季節性インフルエンザで医療崩壊したというニュースは聞かないし、ロックダウンなんてありえないし、国同士で入国禁止措置なんて取らない。新型コロナは、「まだ」全世界で亡くなった人は3万人に届かない。それでこの騒ぎだ。欧米の主要都市がカラになり、入国拒否が世界的に広がり、イベントは次々中止となり、巷の飲食店は壊滅状態だ。

日本も1万人亡くなるインフルエンザはニュースにもならないのに、新型コロナは連日何人感染した、何人亡くなったとテレビが伝える。「まだ」49人しか亡くなっていないのに、オーバーシュートが迫っていると日本中に緊張感が走っている。こうした、数字で考える世界と実際に目で見る現実の世界とのあまりの落差に、時々「これはおかしいんじゃないか。ここまで経済を犠牲にするほどの病気なのか。世界中が狂ってしまったのではないか」と思うこともある。

だが、イタリアや、イタリアを後追いしているスペインの惨状を見れば、ロックダウンも渡航制限も入国拒否も当然の措置に思える。それでもおそらく、完全な意味での「封じ込め」はできず(せいぜいできたとして、クラスターの封じ込め)、だから撲滅は不可能で、終息に向かったとしても、いずれどこかでまた発生するだろう、それは「当然のシナリオ」に思える。

岩田健太郎氏がなぜそれを「最悪のシナリオ」と言ったのか、その真意まではこのインタビューからは分からないが、このウィルスが今後も多くの死者を出し続ける(例えワクチンや治療薬ができたとしても)ということを想定しているからかもしれない。

これもみんな薄々気づいていることではないかと思う。新型コロナはまるで長生きに対する罰のように高齢者を狙い撃ちしてくる。10代の少女が亡くなったとニュースになったが、それはただの風邪でだって、季節性インフルエンザだって起こりうること。基本、このウィルスが黄泉の国へ連れていくのは、何か病気を抱えた、免疫力の弱った人間だ。

今、政府が国民に外出を控えるように言い、人と接触しないことで感染を防ごうとしているのは、近い将来に治療薬が見つかり、数年経てばワクチンもできるだろうという希望があるからだ。そこまでの時間稼ぎをしている。

だが、ワクチンも薬もあるインフルエンザで毎年大量の人が亡くなることを思えば、新型コロナも毎年少しずつ変異して流行し、季節性インフルエンザと同等以上の死者を出すのが常態化するかもしれない。

ピークの山をずらしたところで、多くの人が亡くなるだろうという未来は見えてしまっている。どのくらいの数になるのかは、今は誰も「当てる」ことはできないように思う。誰が2020年3月にイタリアで連日500人以上の人が同じ感染症で亡くなっていくと想像できただろう?

新型コロナで起こる一番の問題は、大量の重症患者が一度に多く発生することによる医療崩壊だ。だから、重症化をある程度防げる薬(あるいは薬の組み合わせ)が見つかれば、それでこのやっかいなウィルスは季節性インフルエンザの扱いに近づけることになる。季節性インフルエンザ扱いに近づければ、経済を犠牲にしなくても済むようになるはずだ。

経済を回し始めれば感染者はまた増加してしまうだろうけれども、世界中の人々が次々破産するよりはましだから、どの国も、感染者が出て、重症者もある程度出る、すなわち死者も出ることを承知しながら経済を止めることは極力避けるようになるだろう。ものすごくシンプルな言い方になったが、結局のところ世界はそういう道筋を目指すしかない。

山中伸弥氏の言い方は今の状況よりはるかに、段違いにいい状況になるという意味で希望を語る言い方になったのかもしれない。岩田健太郎氏は、撲滅もできず終息もしない、常にどこかでコロナ死が、それも毎年大量にある世界になるという面をとらえて「最悪」と言ったのかもしれない。

だが、本当はもっと最悪の未来予想があると思う。新型コロナよりずっと毒性が強く、感染力も強いまったく未知の新型インフルエンザの登場だ。そうなればカミュではなく小松左京の『復活の日』の世界。だが、カタストロフィはそれこそ、来年起こるかもしれないのだ。






最終更新日  2020.03.29 12:02:05

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