2009/02/07(土)19:58
きたざわ尋子さんの「空を抱く鳥」
このシリーズ、終わっちゃうのね。
シクシク(泣)
ていうか、前回の後書きで
ずいぶん気落ちされていたので
続刊が出るかどうか、ビクビクしましたよぅ。
続き出て良かった。でも、終わりなのね。
う~さみしいな。
さて。
久保寺さん、今回もカッコよかったね。
喋っても面白いしってか、口調がイイんですよ。
ちょっと乱暴だけど、でもやさしくて。
「爪のあいだ、よく洗え」
なんて普通言う???
優しすぎない?
ペットショップでの
「まぁ、なんだ・・・・・・ようするに、おまえがペットにばっかかまけて
俺をスルー・・・・・・とかじゃなければ、別にいいよ」
っていうセリフは何!?幻聴?
もう、顔がニヤついてしまう。
こうして、引用の為、キーボード打ってたら
照れと恥ずかしさが倍増します。是非やってみて下さい。
久保寺の口調って、いつも何かが引っかかるような
受の反応を伺い楽しむような、そんな感じなんです。
でも、某元詐欺師の彼よりも明るいです。
性格も良さげです。
冬稀、成長したし、変わったよね。
読んでて嬉しい。
黒田が、どんな風に関わってくるかドキドキでしたが
思ったほど絡んできませんでしたね。
残念。
や、別に冬稀が乱暴されればよかった・・・て思ってませんよ。
・・・
・・・・・・嘘です。
私は、充弦が抵抗するより冬稀の抵抗のほうが萌えます。
ヤツの狙いは、充弦じゃなくて冬稀なんじゃないかと
今でも思いますよ。
要するに、私、充弦より冬稀が好きなの。
天才とか、キレイとか、口数少ないとか、上品そうとか
いっぱいツボです。
で、このシリーズ始まってから
ずっと気になってたんだけど。
挿絵の陸裕千景子さん、久保寺のこと
すっごく好きよね!!!絶対。
いや、このシリーズ自体、すごい気合入ってるな~と
思ってたんだけど、特に久保寺への気合の入り方は
尋常じゃないよ。
白黒なのになんか、久保寺だけ光って見えるもん!
この本じゃないけど、久保寺が服を脱ぐ途中の絵があって
その絵は、素晴らしかった。
キャーッ(*≧m≦*)て感じだ。
そこで確信したね。
陸裕さんは久保寺がお気に入りと・・・
今回も一発目の挿絵、何!?
猫もめちゃ可愛いけど、久保寺のあの服、書き込みすごくない!?
55Pのキスも良いし(この右手は何かしてるの?)
219Pの充弦を撫でているシーン、背景とか
もうすっごい雰囲気あって好き。指もいい~~~
ラストの4人集まったほのぼのした様子も好きだな~
私、きたざわ尋子さんの小説、好きなんです
(前も書いたけど何度も書くよ←しつこい)
何が好きって、文章。
文章そのものが、ものすごく楽しくて大好きです。
セリフの一つ一つも素晴らしい。
無駄がひとつもないんです。
あと世界が2人だけで終わらないのがいい。
色んなものと人と接しながら、2人の関係が変化していく
感じがイイです。
2人の関係も大事だけど、周囲もとても丁寧に表現されてる
ように感じるのでとっても好きなんです。
このシリーズ、それぞれの安らげる場所が見つかったようで。
私、一発目の「手のひらの鳥かご」ってタイトルの意味を
ずっと考えてたんです。
(空を抱く鳥は自由かな~と思います)
手のひらで人を弄ぶような意味にも取れて、鳥かごってあるから
閉じ込めて、ペット?(この思考は例の元詐欺師のせいだよ)
でも違うような気もしてて。
賀野さんは、冬稀を冬稀の居場所ごと大事にしたかったのかなぁと
シリーズ全部を読み終えた今、そう思えるのです。
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次回作、リンクスは佐々成美さんの挿絵だったかな。
楽しみに待ってよう!!!
元詐欺師の新作も読みたいな。←とっても切望
私、3日連続で日記書いてる……
飽きないようにしよう。