2018/07/03(火)23:59
韓国の輸出足踏み、6月は再び前年比マイナスに【朝鮮日報】
2018.7.1 朝鮮日報
韓国産業通商資源部(省に相当、以下産業部)は、6月の輸出が512億3000万ドルで、前年同月比で0.09%減少したと発表した。
6月の輸入は、国際原油価格の上昇とそれに伴う液化天然ガス(LNG)価格の上昇、脱原発政策による発電用LNGの輸入増加などが追い風となり、10.7%増の449億1000万ドルだった。
このため貿易黒字は41%減の63億2000万ドルとなった。
産業部は「今年は操業日が昨年より1日半少なかった上、昨年6月には大規模な船舶輸出〈73億7000万ドル〉があった。これらの影響が大きかった」と説明した。
輸出品目の偏り方も深刻になっている。
6月の半導体輸出は前年同月比39%増の111億ドルを記録した。
半導体1品目が韓国の輸出全体に占める割合は22%だという。
原油価格の上昇により、輸出単価が上がった石油製品は72%、石油化学は17%、それぞれ輸出が伸びた。
また、一般機械、自動車部品、繊維、コンピューターなども世界的な好況の影響で輸出が伸びた。
一方、船舶の輸出は82%の大幅減となり、家電、ディスプレー、自動車、鉄鋼、無線通信機器などはマイナスを記録した。(引用ここまで)
輸出減と書いてありますが、実質的な部分では輸出増とみて問題ないようです。
ただ、問題点があるとすると、記事中にもあるとおり、輸出が半導体に依存していることです。
別の投稿でも触れていますが、半導体輸出の4割が中国向けで、その中国が半導体生産に注力しています。
つまり、現在の半導体好況は砂上の楼閣で、いつ崩壊してもおかしくない状況なのです。
今後、韓国ウォンと原油価格の動向しだいですが、韓国の貿易収支も面白いことになりそうです。