2018/07/25(水)00:06
韓国経済、半導体まで…輸出42%増発表した日に「2トップ」株価が下落【中央日報日本語版】
2018.7.24 中央日報日本語版
「不安定な好況」を迎えている半導体が今月も韓国経済の輸出を牽引した。
関税庁によると、今月1-20日の輸出は328億ドル(約37兆1100億ウォン)と、前年同期比9.3%増加した。
半導体の輸出額は前年同期比42.2%増の64億2400万ドル(約7280億円)と、今月の輸出額全体の20%を占めた。
乗用車(-1.7%)、船舶(-75.8%)が減少している中で不動の1位だ。
(中略)
過去最大実績を更新してきたサムスン電子の実績は今年4-6月期に停滞した。
最近発表したサムスン電子の4-6月期の売上高(暫定)は前年同期比4.92%減少し、営業利益は5.19%増加した。
1-3月期と比較するとそれぞれ4.23%減、5.37%減。
(中略)
不安感の主な理由は、過去2年間にわたり好況だったNAND型フラッシュメモリーとDRAMの価格下落だ。
市場調査会社DRAMエクスチェンジによると、昨年12月に9.6ドルまで上がっていたDRAM(DDR4 8Gb 2133/2400MHz)価格は6月末に8.6ドルまで落ちた。
6カ月連続の下落だ。
昨年9-10月に14.3ドルだったNAND(256Gb 32x8 MLC)価格も6月末基準で13.3ドルに落ちた。
ハナ金融経営研究所のイ・ジュワン研究委員は「国内半導体実績は『価格効果』が絶対的であるだけに、価格が下がれば輸出額も大きく減少する」と述べた。
供給は増える。ひとまず中国の追撃が激しい。
その間、システム半導体に注力してきた中国が年末にNAND型フラッシュメモリー(32段)の量産に成功すれば、NAND型フラッシュメモリー価格は全体的に下落するしかない。
中国がまだ追いつけない高級製品の供給も増える。
国内企業が次々と増設しているからだ。
増設は供給が需要に追いつかない状況で進められたが、価格下落に影響を与えるしかない。(引用ここまで)
これまでも何度か書きましたが、半導体好況については「終わりの始まり」に突入した感があります。
韓国の半導体輸出先の5割以上が中国ですが、その中国がアメリカから追加関税を発動されたため、今までのような半導体メモリ買いまくりという状況は過ぎ去ろうとしています。
また、これまでも書いたとおり、日本の中国向け「半導体製造装置」輸出高は前年比2倍近く増加し、いずれ中国は半導体生産を内製化することになると思われます。
そうなったときに、韓国半導体大手2社はこれまでのような好況を享受することが困難になるでしょう。
数年前までは、韓国は「スマホ立国」と呼ばれ、スマートフォンの利益を存分に享受していたのですが、いまではスマートフォンの勢いは中国勢に移っています。
その後、半導体メモリという黄金の山を掘り当て(民主党政権・白川前日銀総裁による日本破壊活動にエルピーダメモリ社が巻き込まれ、また東芝が自滅した恩恵が大ですが)、外貨を稼ぎまくっていますが、その勢いに陰りが見えてきたのでしょう。
「スマホ立国」「半導体立国」の次は何なのでしょうね?
言っておきますが、日本は民主党政権じゃないですからね。
アシストは期待しないでください。