「禁煙雀荘」半年で潰した男のWebニュースblog

2018/08/24(金)23:30

JOLED、パナソニック プロダクションエンジニアリング、 SCREENファインテックソリューションズ、 テレビ向けの印刷方式大型有機ELディスプレイ製造設備の 販売・サービスに関する業務提携契約を締結

有機EL(印刷式)(5)

2018.8.23 JOLEDプレスリリース  有機ELディスプレイを開発・製造・販売する株式会社JOLED、生産設備の開発設計を行うパナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社、ディスプレイ製造工程で使われる各種装置と関連サービスを提供する株式会社SCREENファインテックソリューションズの3社は、主にテレビ向けを想定した、印刷方式による大型有機ELディスプレイ製造のための印刷設備の開発・製造・販売・サービスに関する、業務提携契約を締結しました。  JOLEDは、大型テレビ向け有機ELディスプレイ製造を目指すメーカー等に向けて、印刷方式の製造技術を提供する「技術ライセンス」を推進していきます。  そのなかで、顧客向けの印刷設備の開発・製造・販売・サービスにおいて、3社は共同でビジネスを展開していきます。  3社は、効率的な生産を可能とする印刷方式を広く普及させるとともに、拡大を続ける有機ELテレビ市場の成長を取り込んで自社の成長と事業の拡大につなげるべく、早期事業化を目指して精力的に取り組んでまいります。 (中略)  有機ELディスプレイの製造方法のひとつである「印刷方式」は、有機EL材料を印刷により塗布・形成する技術で、既存の「蒸着方式」に比べて生産工程がシンプルであることから、特に大型ディスプレイの製造において、材料利用効率や設備投資の面で大きなメリットがあると期待されています。  2006年頃より、パナソニック株式会社の生産技術本部と有機ELディスプレイ開発部門が連携して「印刷方式」有機ELディスプレイの開発を進め、2015年のJOLED設立以降は、JOLEDとパナソニック プロダクションエンジニアリングが共同で印刷設備の開発を続けるとともに、JOLEDがプロセス等を含めて量産技術を確立。  現在、パイロットラインで製造する21.6型4K有機ELディスプレイを、医療用モニターやハイエンドモニター向けに出荷しています。  「技術ライセンス」を展開するにあたり、JOLEDは印刷方式有機ELディスプレイ製造技術の提供や、技術導入のサポートなどを行います。  パナソニック プロダクションエンジニアリングは、パナソニックグループのモノづくりを支えてきた生産設備の設計・開発や立上支援の経験と、JOLEDとの印刷設備の共同開発経験を生かし、顧客ニーズに合わせた印刷設備の設計・開発を担います。  SCREENファインテックソリューションズは、ディスプレイ製造工程で使われる各種装置及びそれらに対するサービスを国内外で提供している経験とネットワークを生かし、パナソニック プロダクションエンジニアリングからのライセンスのもと、印刷設備の製造を行うほか、販売・メンテナンスなどのサービスをJOLEDと共に展開していきます。 3社は、互いの技術や知見を持ち寄ることで、顧客への充実した技術導入支援体制を構築し、早期事業化を目指して精力的に取り組んでまいります。(引用ここまで)JOLED、もろ刃の技術外販 中国流出に懸念の声 2018.8.23 日本経済新聞  パナソニックとソニーの有機ELパネル事業を統合したJOLED(ジェイオーレッド)は23日、パネル製造技術の外販でパナソニックとSCREENホールディングスそれぞれの子会社と提携すると発表した。  自社でパネル製造を手掛けながらの外販戦略は、技術流出を招きかねない「もろ刃の剣」となりそうだ。 (中略)  一方、市場の大きいテレビ向けは技術外販のビジネスに集中する。製造ノウハウや特許技術の提供で代価を得る。  パナソニックとSCREENの子会社はJOLEDが提供する「造り方」とともに製造装置を売り込む。  テレビ向け工場は数千億円規模の投資が必要だ。  能美事業所の立ち上げに向け資金調達を進めるJOLEDに追加の投資は難しいが、海外勢の投資意欲は旺盛だ。 (中略)  一方で模倣の難しい虎の子技術の外販は技術流出を招く可能性もある。  技術外販の顧客は中国をはじめとする海外パネルメーカーが有力だ。  ドイツでは中国系企業による精密機械メーカーの買収が政府の反対で断念に追い込まれるなど中国への懸念は強まっている。(引用ここまで)  現在、抗争真っ盛りの米中貿易戦争ですが、もともとの名目は「知的財産保護」です。  アメリカもそうですが、日本企業も長らく韓国・中国企業への「不法な技術流出」に悩まされてきました。  もっとも、「有機ELパネル」については、日本企業が事実上手放した技術であり、知的財産上では問題はないのですが、日本が長らく研究していた「印刷方式」については、「虎の子の技術」であり、これを手放すことは致命傷になってしまいます。  ㈱JOLEDの母体となったソニー社にしてもパナソニック社にしても、技術流出でさんざん痛い目に合っているので、万全の対策を練っているものと信じたいですが、

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る