中国の4月輸出3.5%増、4カ月ぶり増加 予想上回る【日本経済新聞】
2020.5.7 日本経済新聞 中国税関総署が7日発表した2020年4月の貿易統計(ドル建て)によると、輸出は前年同月比3.5%増の2002億ドル(約21兆3千億円)だった。 19年12月以来、4カ月ぶりに前年同月の水準を上回った。 新型コロナウイルスの感染が欧米に広がった影響が懸念されたが、事前予想を上回る回復ぶりをみせた。 工場などの活動再開で、出荷が滞っていた海外からの注文をこなしたとの見方がある。 4月の輸入は前年同月比14.2%減の1549億ドルだった。減少幅は3月(同0.9%減)から拡大した。 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は453億ドルの黒字だった。 黒字額は前年同月の3.3倍に膨らんだ。 中国の輸出は1~2月に前年同期比17%減と大幅に減ったあと、3月は同7%減まで減少幅が縮んでいた。(引用ここまで)中国、1~3月の輸出13%減 新型コロナが影響2020.4.14 日本経済新聞 中国税関総署が14日発表した2020年1~3月の貿易統計(ドル建て)によると、輸出は前年同期比13%減の4782億ドル(約51兆円)だった。 輸入は同3%減の4650億ドルだった。 新型コロナウイルスの感染拡大で物流が滞ったりした影響が出た。 新型コロナは欧米諸国にも広がっており、4月以降も貿易回復は見込みづらい。 輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1~3月に132億ドルの黒字だった。 黒字幅は前年同期より82%減った。 3月単月の輸出は前年同月比7%減った。 1~2月(17%減)から減少幅は縮小した。 輸入は同1%減った。 1~2月(4%減)から減少幅は縮小した。(引用ここまで) 2020年4月の中国輸出額は前年同月比で増加したとの記事です。 もっとも、記事中にもある通り、1月~3月の生産が滞った分の反動増というのが自然だと思います。 輸入額は前年比で二桁減のため、貿易黒字は大幅増。」 典型的な「不況型黒字」となりました。 一応表向きには、中国は新型コロナを抑えきったとされているので、本格的な生産活動も再開されていると思われます。 ただし、欧米諸国など中国の「お得意様」が新型コロナの影響から脱却できていないため、輸出の本格回復には時間がかかると思われます。 内需が回復して、輸入額が前年並になれば、新型コロナから名実ともに脱却できたと言えるでしょう。