ミトンとふびんを読んで
よしもとばななさんの「ミトンとふびん」を読みました。久しぶりです。20年ぶりによしもとばななさんの作品を読みました。優しいばななさんワールドが健在です。ばななさんの作品には“死”が身近にあります。それは特別なことではなく当たり前のことで静かに存在します。大切な人の“死”をどう受け止め、どう乗り越えるか。それは人それぞれで、いろいろな寂しさがある。短編小説でいろんな“死”の世界がありました。激しい怒りや悲しみではなく、静かにふっと襲ってくる辛さ。実際に私は親が亡くなった時にそんな悲しみがありました。普段はなんともなくても、ふと思い出す寂しさ。それがなかなか癒えない辛さでした。作品にはあがきもがいて、その人の姿を存在を探しまわるそんな悲しみもありました。“死”はみんなに平等に来る悲しみのように思います。読み終えてあとがきを読むと、ばななさんの言葉がしっくりきます。そうして私はすべてはこれで良かったのだと、嫌いになりそうな弱い自分も自然のことに思えて、静かに受け入れられそうな気持ちになります。誰も、私も悪くない。この状況を受け入れるしかない。すべてはこれで良かったのだ。少しだけ前向きな気持ちになりました。私はやっと自分がかけた呪いが解けそうです。よしもとばななさんの本、一度手に取ってみてください😊ミトンとふびん [ 吉本 ばなな ]ミトンとふびん (幻冬舎文庫) [ 吉本 ばなな ]電子書籍もあるんですね😊ミトンとふびん【電子書籍】[ 吉本ばなな ]最後まで読んでくれてありがとうございます😊また遊びに来てください🎵