京都観光をご案内して学んだ事

2017/09/13(水)05:00

【龍安寺1.】石庭で有名 世界文化遺産

龍安寺(りょうあんじ)は頃合いの解りやすい禅寺で人生訓にもなりお客様として一番多くご案内した観光地でした此処も室町時代の応仁の乱東陣の将細川勝元が創建した寺院で(西陣の将は山名宗全) 地名が有名になりました。非公開ですが、【細川勝元廟】があり像が祀られています。足利時代に関係するお寺でもあります。応仁の乱で寺院はその時焼失しました。 【龍安寺1.】 (りょうあんじ)臨済宗妙心寺派 妙心寺の外塔頭の一寺。 【世界文化遺産】 金閣寺・銀閣寺・西芳寺そして等持院と同じ 臨済宗(禅宗)ですが、本山が違います。 有名な石庭  早速、世界文化遺産の龍安寺(りょうあんじ)にご一緒しましょう。 お客様から、良く聞かれるのは、 「京都に余り滞在時間がない のですが、運転手さんの、ここ一番のお寺を紹介して」その時「往時、英国のエリザベス女王が西本願寺へはその祖父さんが訪れられ、僧侶とテニスをされたから、御意志で来られました。   京都に来られ、せめて一個寺でも、ご紹介しょうと京都観光局が推挙したのが。【龍安寺】でしたいわゆるロックガーデン【石庭】でした。外国でも話題に成り旅行案内にも紹介されているのでしょう、外人の観光客が多く見かけられます。」「それならその龍安寺を案内して下さい」此処1個寺だけでも意義深いです。    参道入口洗心の道ともいえましょう修学旅行生も多いです。石庭に向かう道すがら、広大な池を左手に、そして離れ島に橋が架かり、渡ると【弁天さん】の祠が有ります。弁才天は、水を司る神様で、他にも金閣寺でも見かけます。鏡容池弁天さんの祠 左手に手水鉢があります。牛若丸・弁慶の旧五条大橋の橋桁です。横になって手水鉢になっている旧五条大橋 そしてさらに、進むと両側に菱形に竹で編んだ  【龍安寺垣根】 と風情がとても落ち着いて、歓迎してくれています。シャツターチャスですね。庫裏(くり)に入る前にこの龍安寺垣根に囲まれた石段は絵になります。美しい菱形の龍安寺垣 庫裏に入りますと正面に 【韋駄天】 (いだてん)が祀られて居ます。禅宗では、多いです庫裏の守護神で。足が速く、お釈迦さんの骨が盗まれたとき、一途に捉えたというエピソードがあります。  玄関口に韋駄天さんを祀る龍安寺は石庭だけを目的に観光されますが 水戸黄門の寄贈された知足の蹲 そして帰路を変えますと衣笠山の池面に映す鏡容池とう見どころをのがして足早くここを後にする方が殆どでもったいないと思います  いよいよ【石庭】です。   石庭は、禅宗の本堂とも言われる、 【方丈】 (ほうじょう)の前に廊下を越して拡がる、方丈庭園として存在します。  方丈とは、仏壇を前にして、一丈四方の位置に坐られる最高位の僧侶のことを【方丈さん】と称されています。ここ龍安寺本堂の前額に【方丈】と書かれた額が飾られています。本尊に対して一礼したいです。    方丈庭園を前にして、僧侶は廊下で座禅を組み、瞑想に耽られるそうです。  従って、石庭の真の意義を解明出来ませんが、皆さんが「なるほど」と思わせる解釈が、種々為されます。私なりに過去何回かお客様と訪れるごとに、お寺さんの昔のスピーカーによる説明とか、バスガイドさんの説明を横で聴かせてもらって、会得した幾つかの内容をご参考に、披露したいと思います。「なるほど」と皆様もご一緒に瞑想してみて下さい。何も知らないより、ご興味が沸くと思いますし教訓にも成ります。座禅を組んで、方丈庭園が観想の対象になるのでしょうか。枯山水の庭園が、方丈(本堂)の前にひろがります。  お客様をご案内しながらも、何回も訪問しますと、お客様からも学びそして疑問にも答えていきますと、人生としての偉大な教訓が秘められていることが、判りました。観光の深さを感じる龍安寺です。  左 仏の世界【三尊石】 5石右奥 鯨 2石 作庭者の名が刻まれています。小太郎・清二郎と あまり有名でありませんエリザベス女王にまで、ご紹介したと言う【石庭】世界的にも写真に映し出され、謎解きが深まります。 一言で、言えば現実には、15個の石が設置されていることは事実です。でも廊下の見る位置によって、15個が数えられないミステリーです。修学旅行生など、予備知識で得て居るので、真剣に数を数えて走り回っている風景をよく見掛けます。微笑ましいです 長方形の横長の正面及び西側廊下から右側は、【油土塀】で、前庭を引き立てるような、落ち着いた感じを受けます。石の配置として庭前方左側2石は【鯨】右方向に塩を吹いて前進しています。この石の裏側に作庭者思われる、阿波の徳島【小太郎】【清?二郎】の名が刻まれています。右奥2石が亀右方向へ手前 水鳥3石 羽2石の右側の小さい石が見え隠れします左 虎の子渡し3石 子の1石が見え隠れします。  前方右隅の二石は【亀】 廊下沿いの手前右側三石は【水鳥】この三石の右端の石が左側の廊下では隠れています。 そして中国伝来の【虎の子渡し】の三石これも虎の子の一石が隠れます。   そして仏の世界の五石の内の真ん中 【三尊石】 の左側の石が、右側廊下から見えません。石組は其れぞれ変形で一見無造作に置かれているようですが、石をなぞらえて空間を一字を描くと 【心】 の字が描けます。 心の目で見て下さいと言う意味でしょうか。 隠れた心で鑑賞して下さいと。夫々動物たちが、大海を泳ぎ大きく右回りに、仏の世界へと、進む姿が描かれているようです。鯨2石 亀2石 水鳥3石 虎の親子3石 仏の世界5石 計15石1石見る位置で欠けます。石庭全景石組の配置が不規則に一見並べられて居るようですが石組を夫々なぞらえていきますと 【心字】が描かれるように隠れて工夫されています。驚きです。心の目で観て下さいと。 そして、 【15】 と言う数字は、中国では、満ちた数、完成した数、真理の数といわれているそうです。だから【十五夜満月】 と言うでしょう。とバスガイドさんが説明されると、一同"どぅ"と感歎の声が、沸き起こりました。因みに 15歳・元服。七五三の祝い三三九度の杯【婚礼】何れも合計すると15になります。お祝い事の完成です。足利・徳川も奇しくも15代で幕を閉じています。何故か自民党宮沢政権も15代で中断。不思議な数です。 意義としては、真実は15の石が有りますが、人間の目では、欠けた13~14しか見えない、知恩院の置き瓦と同じように、謙虚さ を問うて居るのかもしれません。白砂は白川砂で、枯山水の庭園として、水がなくっても、水・池・海を表現 石は山や島を表そうとしています。石に苔が備わり風情を増しています  白砂を海と考えれば、石群は、島の様に、 白砂を雲として 見れば、石群は、山の峯とも見られます。   禅僧は、更に瞑想しもっと深い意義を感じられているやに思われます さて皆様はどの様に観賞されることでしょうか。 土塀に囲まれた小さい秘境土塀は石庭の引き立て役のようにも思われます。 ブロ友からは、宇宙観を覚えるとの感想も戴きました。感謝。 今回もプロ友さんから、「仏さんに背を向けて 関心が庭園に」とありました。寺院は、拝むことも大切なこと、反省です。石庭の方丈内に本尊の仏さんが祀られ、襖絵では登り龍そして降り龍の襖絵が観られます。内陣には入れず撮影禁止でご紹介はできませんが、皆さん見向きもしないで立ち去られる方が多いです。 廊下を右に回りますと、苔庭で樹木の根が龍がうごめいて見えるところから、【雲龍の庭】と称され、特別拝観の時は、その奥に龍安寺の創設者、応仁の乱の東軍の将、 【細川勝元】の御廟の建物があります。(非公開) 更に裏側に、これまた表の思想そのままの徳川光圀公の【知足の蹲】 があります。次回にご一緒に味わって見たいです   

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る